ART
至高のアート×極上の日本酒が奏でるスペシャルな時間
【限定販売】注目の日本画家 山﨑鈴子の「花開く」と50年モノの熟成酒を愛でる
観る者の心を震わせる至高のアートと、入手困難にして極上の味わいを約束する日本酒。本物志向のニューリッチ垂涎のコラボレーション第三弾に挑むのは、注目の若手女流画家、山﨑鈴子氏。日本酒のラベルを手がけるのは初めてという山﨑氏と、福光屋の長期熟成酒「百々登勢1970」が生み出す化学反応やいかに!?
神聖なイメージでつながる日本酒と蓮の花
すくっと立つ一輪の菊や水面に浮かぶ花びら、静かに佇む木々など、主に自然の情景を描いてきた山﨑鈴子氏。今回題材に選んだのは、山﨑作品を象徴する蓮の花でした。
「私がお酒をいただくのは、お正月やおめでたい席。そのせいか、日本酒は特別なものだと感じています。蓮も、アジア圏では神聖な花とされている。そのイメージが重なって、蓮を描こうと思いました」
蓮の花は山﨑氏にとって特別なモチーフ。大学在学中、作品の取材のために訪れた夕暮れ時の植物園で、運命的な出会いを果たしたと言います。
「水面は漆を塗った様な艶やかな黒で、そこに真っ白な花びらがはらりと落ちたのを目にした時、その美しさに衝撃を受けました。その情景がいつまでも頭から離れず、『これは今描かなくてはいけないものだ』と思ったんです。本当は別の植物を描くつもりで出かけたのに」
古酒のまろやかさを意識し、黒い背景にプラチナを使用
今では蓮の花をライフワークにしている山﨑氏が、その神聖さを際立たせるために用いているのが漆黒の背景です。闇に浮かぶ蓮の花をイメージしているのかと思いきや、「時間も空間も超越していることを表現するために、最も適したものが私にとっては真っ黒な背景でした」と。
この黒いバックを描く際、山﨑氏が取り入れているのが吹き墨という陶芸の技法。墨を霧吹きで吹きつけるという作業を何度か繰り返すことで、細かい粒子が重なり、色に深みが出るのだとか。
「煤に接着剤を混ぜて濃度の異なる独自の墨液を作り、最初はグレーに近い薄い色から徐々に色を濃くして吹き付ける工程をひたすら繰り返します。最終的に真っ黒になるまで行います。一見するとただの黒い背景ですが色彩が重なり合うことで、複雑で奥行のある黒になります。今回は熟成した古酒ならではの角が取れたまろやかさや深みに通じるように、途中でプラチナ泥を入れ柔らかい黒になるよう工夫しました」
この挑戦が新たな世界を開くきっかけに
実は山﨑氏にとって、日本酒のラベルをデザインするのは初めての試み。絵画以外の作品を手がけたこともほとんどないため、オファーが来た際、「自分にできるだろうか」と不安がよぎったと明かします。
「いろいろなことに挑戦してみたいと考え始めた頃だったので、思い切ってお受けして良かったです。この経験がきっかけになって、日本画や絵画といった枠に囚われず、作品にコラージュを取り入れるなど、より積極的に使ったことのない素材や表現を試すようになりました。……あれはできない、これはしてはいけないという枠をつくっていたのは、自分だったと気づきました。今後は、自分らしさは残しつつ、新しいものもどんどん取り入れて表現の幅を広げていきたいと思っています」
山﨑氏の新たな扉を開けた「百々登勢1970」。彼女の静かにして熱い想いが込められた作品と共に、前へ前へと進み続ける人の背中を押してくれるに違いありません。
販売情報はコチラ! 大丸東京店 美術画廊で取り扱い
注目の日本画家、山﨑鈴子作品と、福光屋の伝統の技と想いが凝縮した長期熟成酒、「百々登勢1970」。世界で1組だけに許されたスペシャルなコラボレーションで、“挑戦心”をチャージしてはいかがでしょうか。
「百々登勢1970×花開く」¥1,760,000(税込)
※山﨑鈴子『花ひらく』10号M
大丸・松坂屋各店の美術画廊までお問い合わせください
山﨑 鈴子
1983年
東京都生まれ
2009年
京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業
2011年
同大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修士課程修了、同大学院博士課程入学。「第26回国民文化祭京都2011 美術展 日本画部門」文部科学大臣賞受賞。「京都花鳥館賞奨学金2011」優秀賞受賞
2012年
「公募ー日本の絵画2012ー」大賞受賞
2013年
川尻筆「筆と芸術の祭典」全国水墨画公募展2013(有限会社榮晃賞)
2014年
京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻博士課程修了〈博士号取得〉。佐川美術館 栗和田栄一賞
2019年
天祐寺(長崎)に襖絵「常世図・現世図」が奉納される。高野山金剛峯寺(和歌山)に作品「二重奏」が奉納される。山本音也著書『高野山』の装丁に作品が使用される
撮影 小澤達也
文 村上早苗
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