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ラグジュアリーブランドを上手くこなせる、リッチなwithモードな差し色コーデ

2022.02.03

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ラグジュアリーブランドを上手くこなせる、リッチなwithモードな差し色コーデ

ラグジュアリーブランドの手がける服は、どれをとってもやっぱり格好いいもの。ミーハー心を持ち合わせたリッチなおじさんなら、トレンドを先駆けたアイテムを目にするとコーデのことを後回しにして思わず食指が動いてしまうといったこともあるのではないでしょうか…!
だからといって、闇雲に買い揃えた「モード服」を適当に着さえすればコーデが即完成! といかないのがファッションの難しいところ。そこで、メンズファッションの第一線で活躍する実力派スタイリスト、鈴木 肇氏に春に向けたwithモードな差し色の極意を伺いました。

ベースがモノトーンなら色を差してもリッチに見える

ファッションを構成する要素は、シルエットや素材、色使いなどさまざまあるなかで、整理するだけで手早くスマートに見えるのが「色使い」だそう。そこで、ご提案いただいたのが、「モノクロ+差し色コーデ」です。さて、その真意とは?

「重ね着するアイテムが増えるほど、色の組み合わせは難しくなるものです。“差し色”は、ファッション誌などでもしばしば提案されますが、単に派手色を投入すればいいというわけではありません。ポイントは、色を差すベースがまとまっていることが大事です。そこでオヤジたちに改めてお薦めしたいのが、ベースをモノクロカラーとすること。これならば、大抵のメゾンブランドに展開されている黒や白を用いながら、そこに思い思いの色を差すだけ。難しく考えることがないメリットに加えて、年齢にとらわれず実践できることもポイントです。もちろんシルエットやテイストなど、考慮すべき要素もありますが、ひとまず色合わせのベースをきちんと整理するだけでも、統一感が生まれて洒落見えするのです。加えてモノトーンベースはクラス感も生まれてきます」

このように鈴木さんが推奨する処方をベースにして、実例をブランド別にコーディネイトしていただきました!

オリーブ×ブラックで見せる大人のジャケットコーデ

ミリタリーライクで馴染み深いオリーブグリーンのテーラードジャケット。メゾンならではの巧みな技術によって美しく仕立てられた逸品は、発色もさすがです。こうしたカラージャケットこそ、「モノクロ+差し色」の出番。

差し色コーデ

ジャケット使いで大胆&骨太に

「他のアイテムをブラック一色にすることで、骨太なオリーブグリーンが際立ちます。大胆にもカラーアイテムの占有面積は広くなりますが、大人アイテムであるジャケット、そしてその他が一色である、という2つのポイントから、大人の落ち着いた雰囲気も演出できます」

タイトなパンツと、ハイゲージのクルーネックニットにジャケットをオンするだけで、このまとまり感。足元にはさりげなくシグネチャーの入ったレザーシューズで遊び心も醸せます。色使いの基本として応用が効きそうなのもいいですね。

ジャケット ¥ 341,000、Tシャツ ¥73,700、パンツ 参考商品、シューズ¥121,000 *すべて税込

DIOR(ディオール)
https://www.dior.com/ja_jp

ミッドレイヤーにチラリと覗かせるパープルニット

着用点数の多さは、春先コーデの難しいところ。それを色の交通整理をしてあげるだけでうまくいく好例がまさにコチラ。色アイテムの投入に苦手意識がある人にこそ、トライしてみてほしいレイヤードです。

差し色コーデ

重くなりがちな冬コーデが軽やかに

「オヤジにぜひ着こなしてもらいたい白ベースのトップスが軸ですが、ミッドレイヤーであるリブニットのカーディガンにパープルを取り入れました。オフホワイトのコートと白のBDシャツに挟まれることで、重くなりがちなレイヤードを軽快にしてくれるだけでなく、ポップな印象も加味。スニーカーも同様に白を選びながらも、パンツはブラックに。ジル サンダー特有のバナナシルエットのスラックスは、引き締め効果だけでなくトレンド感も高めてくれます」

白&黒に差し色が映える真骨頂を表現。白と黒のバランスも重要なのがうかがえます。

カーディガン ¥155,100、コート ¥217,800、シャツ ¥91,300、パンツ ¥99,000、シューズ ¥86,900 *すべて税込

JIL SANDER(ジル サンダー)
https://www.jilsander.com/

モードの真骨頂を赤ブルゾンで堪能

モノクロに合わせた鮮烈な赤。モードな感性の賜物がこちらの組み合わせです。赤いブルゾンは、シワ加工が施されており、一捻りあるのもサンローランならでは。

差し色コーデ

マイルドさも意識したインナー選び

「赤を引き立てるには、トータルのアイテムを黒にするのも一手なのですが、それだとコントラストがつきすぎてしまい、少々キツい印象を与えてしまいます。ですので、インナーは、白×黒のストライプとすることで、マイルドに。これが鮮烈な赤を着こなすポイント。シャツのストライプは、パンツのシャドーストライプで拾っているので、ブルゾンのシワとあいまって統一感を生み出せます。足元にエッジィなシューズを合わせ、モードな感性をいっそう高めています」

片方で手綱を引きながら、モードの“らしさ”を存分に発揮。これならば、鈴木さんの経験値に基づいたバランス感覚によって、鮮烈な赤を楽しめそうです。

ブルゾン ¥396,000、シャツ ¥143,000、パンツ ¥148,500、シューズ ¥198,000、サングラス ¥49,500 *すべて税込

SAINT LAURENT(サンローラン)
https://www.ysl.com/

気になるモード服もこの方程式を活用すれば、かなり応用が効くはず。色アイテムを恐れずに取り入れることができるでしょう。ぜひ、ご参考に!

スタイリスト 鈴木 肇
大人向けメンズファッション媒体の第一線で活躍するスタイリスト。タレントやスポーツ選手のスタイリングも手掛ける。大人らしく遊びのある着こなしの提案に定評あり。

撮影 杉田裕一
スタイリング 鈴木 肇
文 高村将司
編集 藤倉大輔

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