CAR
“クルマ通”戸賀編集長愛車遍歴
戸賀編集長が語る愛車ヒストリー 第30弾。マイバッハGLS600を手離した戸賀編集長。リセールも考えた上で、彼が選んだ次の1台とは!?
先々代の愛車、限定車のメルセデス・ベンツG400Dエディション マグノホワイトの売却益を全部つぎ込み、究極のSUVの1台であるマイバッハ GLS600の購入に踏み込んだ戸賀編集長。
しかしこの購入は、引っ越しの決まっていた新居にマイバッハGLS600を入れられる駐車場が無く、期間限定での贅沢だったこと、さらにマイナーチェンジが行われることが判明し、相場が下がってしまう前に早々と売却を決めたことまでが前回のお話し。自分の好きなクルマを選びつつも、常にリセールについても手を抜かない彼が選んだ次の1台とは?
出版業界では、かなりのクルマ好きとして知られている戸賀編集長(トガ)。数々のクルマを乗り継いで来た彼が、10年に渡るメンズクラブ編集長という肩書を外し、忖度が無くなった状態のなかで、「どんな基準でクルマを選んでいたのか?」、「そのクルマの魅力はどこなのか?」等を大いに語ります。
話の聞き手は、戸賀編集長が雑誌編集者時代から30年来の付き合いを続けている、フリーランスエディターの菅原(スガ)。若い頃の数年間は、仕事も遊びもほとんど一緒に過ごしていたという「トガ&スガ」の二人。そんな二人ならではの昔話、こぼれ話もお楽しみに!
狙うは、限定車の一択!?
菅原 前回はフェラーリのF8について話しを聞いたけど、今回はSUVについて聞いていきたいと思います。前々回ではマイバッハGLS600を期間限定の贅沢として購入、新居に引っ越す前に売却したところまでは聞いたよね?
戸賀 そうだね。あのクルマは本当に究極の1台だったと思う。妻もおふくろも気に入ってくれたしね。あんなクルマ二度と現れないかもしれない。
菅原 でもその究極の1台を手離すときには、すでに次のクルマを考えていたんだろう?
戸賀 いやいや、それだとちょっと語弊があるな。マイバッハは期間限定の贅沢だったし、新居の立体駐車場には重量の関係で入らない。だから手離す前には次のクルマを考えなきゃいけなかったんだよ。分不相応だとは感じてはいたけど、もう少し所有していたい気持ちはあった。でも物理的に不可能だから、メルセデスの営業担当に『ゲレンデの限定車が出ることになったら教えてくれ』、という連絡をしていたのは事実だけど。 そうしたら良いタイミングで、G400Dのプロフェッショナルという限定車がヴィンテージブルーとデザートサンドという2色展開で、それぞれ250台ずつ発売されるという情報が入ってきた。さらに調べてみると、それぞれその内の50台だけに左ハンドルが用意されていたんだよ。重量を確認してみたら、新居の立体駐車場に入ることが分かった。もう速攻でデザートサンドの左ハンドルの予約を入れましたよ(笑)。ちなみに内装は黒で、ステッチが銅色っぽいカラーなんだけどね。これは余談だけど、限定車だから予約が多ければ当然抽選になるよな。左ハンドルは50台の限定だからさらに当たるのは難しい。ダメ元でメルセデスの営業に「ちょっと融通してもらえないかなぁ?」って軽~く聞いてみたんだけど、「厳正な抽選ですから」とあっさり却下されたんだよ(笑)。このことは当然内緒だけどね(笑)。
ゲレンデの限定車は、鉄板の売れ筋モデル?
菅原 まぁ、その融通は効かんだろ。でも残念なことに、そのご希望のプロフェッショナル左ハンドルの抽選に当たってしまって、本当に残念ながら現在に至ると(笑)。 ところでリセールという面ではゲレンデの限定車って、高値での取引がされているの?
戸賀 そうだね。じつは俺がかつて乗っていた、車幅の細いゲレンデD350の最終型にも『プロフェッショナル』という名前の限定車が出ていたんだよ。これが今、かなり値段が上がっている。それもあって今回のプロフェッショナルのリセールもいけるんじゃないかと俺は踏んだ、という経緯がある。実際カーセンサーを見てみると、すでに今の段階で、デザートサンドの左ハンドルの価格は上がってきている状況なんだよね。
菅原 なるほどと思うんだけど、なんかムカつく。
戸賀 (笑)。でもなスガ、実際に乗り始めて俺はあることに気が付いたんだよ。このゴリゴリのヘビーデューティー仕様のG400D プロフェッショナル デザートサンドってクルマ、俺のライフスタイルには合わないんじゃないか? ってことに。ゴルフに行くにしても、ルーフキャリアにゴルフバッグは積まないしね。
菅原 まぁ、ルーフキャリアにゴルフバッグを積むヤツは見たことが無いな。
戸賀 リアには梯子も付いているけど、俺は絶対に登らない(笑)。俺のライフスタイルには必要のない装備が付きまくっているのは、やっぱりちょっと頂けない訳だ。さらに内装が黒っていうのも、引っ掛かるんだよなぁ。
菅原 なんで?
戸賀 前に話したかも知れないけど、ゴルフ場で炎天下に黒の内装のクルマを置いておくと、とんでもなく暑くなるんだよ。プロフェッショナルは、メルセデスのアプリを入れておけば離れた場所からでも10分間だけエンジンをかけて、冷房を作動させることができる。でも今年の夏は10分間の冷房じゃまったく意味が無かった。実際には、さらに10分間の延長ができるんだけど、今年の夏が暑すぎたっていうのもあって、焼け石に水。やっぱり黒の内装は暑くなりすぎるんだよね。ちなみに、前に所有していたG400Dのマグノホワイトは、カッコいいし、内装は白のレザーで最高だったけど、あっちは残念ながら右ハンドルだったんだよなぁ。
菅原 なかなか上手くいかないもんだな。
ルーフキャリアが付いているクルマは、車高にも注意が必要
戸賀 さらに言うと、あのルーフキャリアが付いていることで、高速を走っていると80キロくらいから風切り音がし始めて、120キロになると、まぁまぁ大きめな音が出る。俺にとってルーフキャリアは、やっぱり要らない装備なんだよね。
菅原 まさに、無用の長物ってこと?
戸賀 そう言ってしまうと身もふたもないけどね。ちなみにこのキャリアが付いたことで、プロフェッショナルの車高は2m4cmにもなるんだよ。ノーマルのディーゼルが1975mmだから、それと比べて65mmも高い。この高さだと、せっかく重量はパスしているのに、車高さで駐車場に入れてもらえないなんてこともある。
菅原 ルーフキャリアはトガにとって、マジで要らない装備だな。でもG400D プロフェッショナルにも良いところはあるんだろ?
ステップが無いことが良いのです!
戸賀 そりゃ当然あるよ。まず最初に頭に浮かぶのは、ステップが付いていないこと。普通のゲレンデって車高が高いから、乗り込む時のために一段ステップが付いているんだよ。このステップが俺的には邪魔なんだよね。
菅原 どういうこと?
戸賀 俺はステップを使わなくても、直接クルマに乗り込むことができる。そのままシートに腰掛けることができるんだよ。スガには悪いけど、俺って足が長いから (笑)。
菅原 うるさいよ。
戸賀 だからステップが付いていると、乗り込む時、降りる時に、パンツのふくらはぎの内側に当たって汚れちゃうことがある。スガなら膝辺りかな?(笑)
菅原 マジでうるさい。
戸賀 ゲレンデに乗っている人あるあるだと思うけど、とくに雨の日は気を遣うんだ。だからステップが無いのは、俺にとっては良い点かな。ただ、女性が乗る時には、エレガントさの欠片も無くなっちゃうから、女性が乗る時にはちょっとかわいそうな感じはするよね。まぁ、俺のゲレンデには原則として男しか乗らないから、このステップ問題はあまり関係ないんだけど。
菅原 なぁトガ、他にちゃんとした良い部分はないの?
プロフェッショナルのホイールはおススメ
戸賀 ステップが付いていないことは、かなり良い点だと思うんだけどなぁ(笑)。でも、他にも良い点はあります。例えばホイール。限定車のホイールっていっても、単純に色が変わっただけだったりすることが多いんだけど、今回のプロフェッショナルには、まったく新しいデザインの5本スポークが装着されている。この形状のホイールは、洗いやすいし、洗い残しがないのが最高なんだよね。さらにこのホイール、ノーマルの20インチから18インチに2インチもインチダウンがされているから、オールウェザータイヤを履いているのにロードノイズが聞こえてこない。そして何と言っても乗り心地がメチャクチャ良いんだよ。ゲレンデに乗っている人にこのホイールは本当におススメだと思う。でも、ホイール単体では販売してないのかな?
菅原 なるほど。それは確かに良い点だ。そういえば、今回はなんでデザートサンドっていうトガにしては珍しいカラーを選んだの?
戸賀 良い質問です。じつは前回のD350のプロフェッショナルには、このデザートサンドというカラーは設定されていなかったんだよ。ヴィンテージブルーしか設定がなかった。だから圧倒的に球数が少ない。
菅原 なんと、カラーでも希少性、そしてリセールを追求しているのか!
戸賀 当然だろ? やっぱりリセールを考えたクルマ選びは、クルマを乗り継いでいくためには、非常に大切なことだと思うよ。愛車が高く売れれば、次のクルマの選択肢が増えるしね。
菅原 それは納得。でもなんとなく話しを聞いていたら、次の買い替えも遠いことではないような気がしてならないんだよなぁ。ライフスタイルに合わないのに、希少性が高く、リセールも期待できるんだろ? すでに売り時じゃないの?
戸賀 まぁ、今すぐってことはないと思うけど、毎日のカーセンサーチェックは欠かしていないとだけ、言っておこう(笑)。でもなスガ。今回このG400D プロフェッショナルのデザートサンドカラーを所有して、あらためて考えた事があるんだよ。
菅原 お、何十台ものクルマを乗り継いできて、ついに何かに気が付いたのかい?
戸賀 そう。いまさらだけど、目立ち過ぎるクルマを所有するのは、やっぱり控えた方が良いってことにあらためて気が付きました。
菅原 本当にいまさらだ(笑)。
戸賀 ゴルフに行った時も、「東関道を走っているのを見ましたよ」って言われるし、都内を走っていても「この間、骨董通りを走っていたでしょ」とか、やたらと発見されるようになってしまったんだよね。ボディカラーで目立つし、俺にとって必要のないヘビーデューティー仕様の装備でさらに目立つ。次回のクルマは、目立たないクルマにしようと考えています。
菅原 トガ、お前の話しには信ぴょう性がまったくない(笑)。だって次回の愛車遍歴はスポーツカーになるよね?
戸賀 そうだね。フェラーリF8の次となると、あのクルマだね。
菅原 そう、あのクルマだろ? とんでもなく目立ちまくると思うんですけど!
戸賀 確かにそれは否めないかも (笑)。
メルセデス・ベンツ GクラスG400d ディーゼルターボ 4WD プロフェッショナルエディション
エンジン:直列6気筒3リッター ディーゼルターボ
最高出力:330ps
ミッション:9速AT
ボディサイズ:全長4900mm×全幅1930mm×全高2040mm
車重:2490kg
文 菅原 晃
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J PRIME戸賀編集長によるトーク後におこなわれるショッピングアドバイス(1組15分間 記念写真撮影込み)は
daimarushinsaibashi@panerai.com
に下記の必要事項をお送りください。
*11月15日(金)締め切り
・氏名(漢字・フリガナ)
・同伴者名(お一人でご参加の場合は不要です)
・電話番号
・誕生日
・ご興味のあるコレクション(ラジオミール、ルミノール、サブマーシブル、ルミノール ドゥエの中からお選びください)
パネライ 大丸心斎橋 ブティック
場所:大丸心斎橋店 〒542-8501 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1