リッチなオジサンの合言葉は
“一日一贅”

LIFE STYLE

ワインや時計、クルマetc…趣味を極めた仲間との贅沢な時間の過ごし方

RFA digital brains Inc. 代表取締役社長 領家 航の“深堀り”の先にある充実

2024.07.21

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RFA digital brains Inc. 代表取締役社長 領家 航の“深堀り”の先にある充実

様々なマーケティングを駆使し、販促支援を包括的に行う企業を率いる領家 航さん。時計やクルマ、そしてワインなど、幅広い趣味を持つ新時代のエグゼクティブです。ただし、どの趣味も仕事と同じように突き詰めてコミットするところが大きなポイント。そしてその成果を仲間とともに分かち合うと言います。魅力的なライフスタイルは、妥協せずに追求し続けるその姿勢の先にありました。

深い部分で共鳴できる“出会い”を作るには

著名IT企業のひとつである、GMOインターネットグループ株式会社を経て独立を果した領家 航さん。現在は都内に自らの会社「RFA digital brains」を興し、独創的なデジタルマーケティングを武器に着実に業績を伸ばしています。

領家 航

「僕の仕事を簡単に説明すると、メーカーサイドの“売りたい”“告知したい”という商材に対し、戦略・立案に加え、実行部分までサポートするというもの。どういったユーザーにどのようにアプローチするかを、いろいろな案件に関わり制作しています。弊社の場合は所属するマーケターやプランナーが直接クライアントとセッションを重ねゴールを目指すスタイルです。従来は営業職がその役割を担ったものですが、そういうシステムだと往々にしてコミュニケーションロスが出やすい。たとえば現場で自社の提案に対し先方が“なぜ?”と問うた時、すぐに適切な返事ができないというようなことがあります。また、クリエイターがダイレクトに先方とセッションすることで、お付き合いも深まる傾向があると見ています。濃いリレーションがあればこそ、こちらの提案もより深い部分にリーチできると考えているのです」

物事を可能な限り掘り下げ、深い部分への適切な提案を実現することで顧客満足度を上げてきた領家スタイル。これは実はご本人の趣味のひとつである時計にも繋がっていると言えそうです。

ロレックスのオイスターパーペチュアルデイト

「このロレックス オイスター パーペチュアル デイトは、学生時代、GMOに内定が決まった際に30回払いのローンで購入したもの。同時にモンブランのペンとブランドのスーツも合わせて購入しました。やはり誰であれ、何かを売りつけられるなら“イイ物を持っている人”からが納得できるじゃないですか(笑)。そういった意味で、背伸びして入手したのを覚えています。ただ、ロレックスは当時から間違いのないブランドだと思っていました。当時はまだ探せば手頃な値段のモデルもあったので、いろいろと知り合いから情報を得て、探しまくって買いました(笑)。周囲の先輩たちはエキスプローラー1やサブマリーナーを着けていましたが、僕は今でもこの パーペチュアル デイトを気に入っています」

現在はGMTマスターやデイトナなども所有する領家さん。しかし控えめなオイスター パーペチュアル デイトは、気にせずどんなときでも着けられるところがイイと指摘します。

「購入してから20年ほど経ちますが、オーバーホールは2回ほど。でありながら現在まで正確に動いています。他のロレックスは使うシーンを考えて着用しますが、このパーペチュアル デイトはかなりオールマイティ。海外旅行などにも気軽に着けて出掛けることが可能です」

そんな領家さんが、特別なタイミングで購入した1本がブレゲのトラディション。こちらにも当然こだわりが込められています。

ロレックスとブレゲの時計

「このブレゲは独立して少し経った時点で購入したもの。会社も順調に成長し気持ちに少しゆとりが出て、自分へのご褒美として選びました。この1本もロレックスと同様に資産価値の側面も考慮しましたが、それ以上にメカの美しさに惹かれました。僕のモノ選びの基準に“機能美”という項目があります。それはご存知のとおり、機能を突き詰めるとプロダクトは美しいルックスになるというもの。飛行機やクルマなどにも当てはまりますが、逆に僕は、美しいモノはつまり機能的にも優れている、と思うところがあるのです。このブレゲ トラディションは本体正面から見て圧倒的な構造美が感じられます。時計機能的にはシンプルな2針型ですが、デコラティブでシンメトリックな独自構造に目が惹き付けられます」

構造美や機能美に対する独自の観点を持つ領家さん。時計だけでなくメカ物に対して造詣が深いのです。実は若いころは相当なクルマフリークであり、独身時代はポルシェを駆って方々のスポットへ遠征に出たと振り返ります。

「クルマに関しては父親の影響で、小学生時代からF1レースなどを観ていました。学生時代には自らスポーツカーを手に入れ、気の合った仲間と走りを楽しんでいましたね。馴れていくうちに自分でもメカニックの真似ゴトを始め、その頃からクルマの機能を真剣に追求するようになりました。そして最終的に行き着いたのがポルシェのGT3。もう運動性に関しては言うまでもない名車であり、ほぼレースカー並のスペックです(笑)。想像以上のドライビングが楽しめる一台として、今も印象に残っています。ただし、卓越した運動性能と引き換えに快適性はプアもプア(笑)。エンジン音も非常に大きく遮音パーツも削減されているので、走行中は隣座席の人との会話もままならない(笑)。しかし何事も掘り下げるタイプの自分としては、非常に満足いく一台でした。そんなドライブ趣味も結婚を機に今はひと段落。その代わりではないですが、昨今はワインにハマり込んでいます」

ギルベールジレのワイン

すべてにおいて突き詰める道を選んでしまうと自らを分析する領家さん。現在の趣味であるワインに関しても、掘り下げのレベルは尋常ではありません。

「そもそも僕がワインにハマったきっかけは、最初に勤めたGMO時代に遡ります。社長であった熊谷さんが大のワインフリークであり、とあるお祝いの席でDRCのモンラッシェを抜いたのです。幸いにも自分もその席に参加しており、ひと口飲んで“こんな味があるのか!”と衝撃を受けました。普通のお酒では確実にありえない、あまりの美味しさに、同席した皆がお花畑状態になってしまい(笑)。それ以来ワインを追い求めるようになったのです」

メーヌ・ジョルジュ・ルーミエ(Domaine Georges Roumier)製のワイン

現在は自宅の一室に“ワイン部屋”を作り、業務用のワインセラーを4台稼働させるだけでは足りず、別途レンタルワインセラーも活用し、ワインの収集をしていると言います。もちろんそれらもまたビジネスに繋げていくのが領家流です。

「ワインは酒類のひとつですが、会食を盛り上げるアイテムとして非常に有効な飲み物です。皆で集まって何かを祝う席などに、ワインがあると理想的。僕自身も仕事が成功した際に、同僚やクライアントと特別なボトルを開けたり、誕生日などのイベントに生まれ年のボトルを相手に贈ったりしています。もちろんそのためには、まず自分が飲んで確認しておく必要があります。そういったことを繰り返すうちにワインの知識も自然に増えていくもの。今では友人と一緒にワインバーを経営しています」

食事にも一家言を持つ領家さんですので、経営するワインバー『ROZAN』も普通のスタイルではありません。領家さんなりのエッジを込めた展開となっています。

ROZAN
東京都港区元麻布2-1-21 B1F
TEL:03-5856-4151
営業時間:18時〜翌2時(不定休)

ジャッキー・トリュショ (Jacky Truchot) のワイン
ロマネコンティの葡萄畑の十字架

「僕好みとなるワインは主にブルゴーニュがメイン。ロマネコンティの葡萄畑にも足を運び、知る人ぞ知る名物の十字架も直で見てきました。ブルゴーニュのワインは個人的に、熟成が進むと“和の出汁”に近い味わいを感じたりするのです。そこで和食にブルゴーニュワインを合わせる飲み方が、僕の基本スタイルとなっています。ですので自分たちが経営するワインバーも、和食の創作料理を供するお店として営業しています。また、ワインに関して個人的に恵まれていると感じるのが、同じような感覚を持って楽しめるワイン仲間がいること。自分や仲間が選んだボトルを皆に振る舞って、アレコレ語らいながら飲む時間は非常に楽しいもの。それが高じて昨今は、著名な和食屋さんに、どういったワインを合わせるのがベストか、なども常に考えているんです。そしてそのお店から許可をいただき、選び抜いて持ち込んだボトルを仲間と一緒に答え合わせをしながら語り合って過ごす。これが僕にとって非常に有意義な時間となっています」

仕事も趣味も非常に充実していると語る領家さん。それはやはり、気の合う仲間の存在が大きいのでしょう。もちろん仲間がただの“知人”でないところがポイントです。すべての事案に対して深堀りし、領家さんなりの強い意見を持つからこそ、それぞれのシーンで語り合える友達と出会うことができるのです。中途半端なコミットではスタンスも定まらず、結果強く共鳴する友達との出会いも起こりません。すべてに本気で取り組んでいく。そこに豊かなライフスタイルのヒントがあるのかもしれません。

Profile
領家 航
RFA digital brains Inc. 代表取締役社長

2001年、GMOインターネットに新卒第1期生として入社。マーケティング、新規事業開発、M&Aを担当。その後、2009年RFA digital brainsを設立。食品メーカーや自動車、化粧品など多くのクライアントの企業課題に従事し、市場構造の変化に挑む。

撮影(人物) 馬場紹升
文 長谷川 剛

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