WATCH
現在進行形で歴史的価値を高め続ける
5大雲上時計ブランドの魅力を再考
![5大雲上時計ブランドの魅力を再考](/wp-content/uploads/2022/08/d2a49c88-99c1-458d-8bbd-d672eb5602ec.jpg)
時計愛好家なら誰もが憧れる“雲上ブランド”の時計は、間違いなく価格も雲上であり、成功者の証でもあります。今回は、J PRIME編集部が選ぶ5大雲上時計ブランド、パテック フィリップ、A.ランゲ&ゾーネ、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン、そしてリシャール ミルの魅力について、改めて振り返ります。
欲しいと思わない男は嘘! 憧れの名作時計
高度な技術とクラフトマンシップ、歴史と伝統、芸術品レベルの個性と美的感覚、超一流ならではの気品とオーラ、そして“傑作”や“名作”と呼ばれる黄金比を備えたコレクションの数々…。今回、J PRIME編集部が雲上ブランドとして選んだ5大ブランドは、これらの条件をすべて兼ね備えていながら、今なお進化を続けて自らの歴史的価値を高め、時計好きのオヤジたちの羨望の的となっています。そこで今回は、この5大ブランドが、なぜそれほどまでに富裕層を虜にしてしまうのか? 次々と魅力的なブランドが誕生している時計業界において、長い年月を経ても変わらない魅力を保ち続けていけるのはなぜなのか? それでなくても高価なのに、ますますその価値が高騰しているのはなぜなのか? 長きにわたり時計に携わってきた5人の時計識者に、各ブランドの顔である代表作の魅力を中心に、たっぷり語ってもらいました。
カジュアル・エレガンスの極み。実用性も高く、腕元で圧倒的な存在感を放ちます
![ノーチラス5990/1](/wp-content/uploads/2022/08/c838bae1-0553-44da-ae9b-7e794553ad91.jpg)
![ノーチラス5990/1](/wp-content/uploads/2022/08/e25a7add-a7bd-40da-af36-d27a6e9588bc.jpg)
【ノーチラス】3つの魅ドコロ
1.文字盤やケースまで自社製のパテック フィリップらしい良質な外装
「ノーチラス」の特徴である水平エンボス模様を施したブルー・ソレイユ文字盤が印象的。「今やムーブメントだけでなく、文字盤やケースなども完全自社製作するパテック フィリップ。歪みのない表面や均一に入った筋目仕上げ、非常に鮮やかな発色を誇る文字盤などに“らしさ”が感じられます」(広田さん)。
2.使い勝手も抜群の自社製デュアルタイムクロノグラフ
センター2本の時針により出発地と現地の時刻を容易に読み取れるトラベルタイム機能を搭載。「デュアルタイムの操作は極めて簡単で、ローカル/ホームともに昼夜表示が付いているため読み間違える心配はありません。クロノグラフを操作するプッシュボタンのなめらかな操作感も、いかにも高級時計らしいと言えるでしょう」(広田さん)。
3.オン・オフを問わないデザイン性
独創的な八角形ベゼルなど、1976年の誕生以来、その独自のスタイルでカジュアル・エレガンスを体現。名作「ノーチラス」が放つオーラは、尋常ではありません。そこにローズゴールド仕様のケースとブレスレットとくれば、まさに全方位敵なし。Jプライム世代が歳を重ねることで得た“年輪”のようなものを、見事に格上げしてくれるのです。「モダンでありながらもクラシカル、スポーティでありながらもフォーマル。そんなキャラクターを持つ時計は決して多くはありません。1本で様々なシチュエーションに対応できるのも、ノーチラスの大きな魅力です」(広田さん)。
1976年にステンレススティール製の防水ケースを備えた時計として登場し、高級時計の概念を一新した「ノーチラス」。舷窓からインスピレーションを得たオリジナリティあふれるケースや水平エンボス文字盤などにより、パテック フィリップならではのカジュアル・エレガンスを体現。今ではクロノグラフや永久カレンダーなど、様々な機能を持つモデルがラインナップされています。
「今やパテック フィリップのアイコンと言えるでしょう。というのもパテック フィリップは、ムーブメントはもちろん時計の外装も自社で設計し、ケースの構成部品に至るまで自社内で製造し、手仕上げし、組み立てを行う完全なマニュファクチュールで、ノーチラスはその魅力を十分に味わえる時計だからです。そして、パテック フィリップが支持されているもうひとつの理由が、高い実用性です。このモデルも例外ではなく、デュアルタイムもフライバック・クロノグラフも非常に操作がしやすく、かなり使えます!」(広田さん)。
広田雅将
MASAYUKI HIROTA
腕時計専門誌「クロノス日本版」編集長。専門誌や一般誌に執筆多数。講師としても活躍。明朗快活な論評で知られる広田 雅将氏は、その知識の豊富さから、付いたあだ名は”ハカセ”。
PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)
「ノーチラス5990/1」
¥12,232,000(税込)
SPEC
ケース径(10-4時方向): 40.5㎜
ケース&ブレスレット:ローズゴールド
ムーブメント:自社製キャリバーCH 28-520 C FUS(自動巻き)
パワーリザーブ:約55時間パワーリザーブ
防水性:12気圧防水
パテック フィリップ
https://www.patek.com/ja/
ラグジュアリースポーツウォッチの元祖であり、頂点! 唯一無二のオーラが、オヤジを魅了します
![「ロイヤル オーク」](/wp-content/uploads/2022/08/7771911d-1a94-434f-85f4-236b9b99ff1c.jpg)
![「ロイヤル オーク」](/wp-content/uploads/2022/08/47aaa7f0-614d-4d29-999d-d0902081c598.jpg)
【ロイヤル オーク】3つの魅ドコロ
1.アイコニックなオクタゴン(八角形)ケースとブルーフェイス
八角形のベゼルとタペストリーダイヤルは、「ロイヤル オーク」のトレードマーク。「中でも人気のブルーフェイスは、今でこそ一般的になりましたが、20年近く前に僕が購入したときには珍しく、そういう意味でも先駆的なモデルだと思います。海外で出会う経営者、ジャーナリストが愛用している姿も印象的でした」(戸賀)。
2.デイリーに使えるのにラグジュアリー
“ラグジュアリースポーツウォッチ”という画期的なジャンルを作ったマスターピースで1972年に誕生。ケースの薄さ、仕上げ、高級感はドレスウォッチで、防水性やデザインはスポーツウォッチといった相反する要素を内包。「ステンレススティールだから、ストレスなくガンガン日常使いできるのも◎」(戸賀)。
3.薄型ケースがオヤジの袖口に艶を
「スタイリングに独特のクラス感を与えてくれるのがラグスポの王者『ロイヤル オーク』。その魅力は、薄型ケースにあります。カジュアルになりすぎず、華奢な腕にも合いますし、ドレスシャツの袖口にもスマートに収まります。酸いも甘いも噛み分けたオヤジであれば、Tシャツと合わせるなど“イマドキ”の着こなしはご法度! クラシックなスーツに合わせて王者の風格を存分に楽しむのが正解です。どうしてもカジュアルにこなしたい時は、文字盤と同色のハイゲージのニットに合わせるなど、あくまでもエレガントさを損なわぬように気を遣いたいですね」(戸賀)。
まもなく誕生から50年を迎えるラグジュアリースポーツウォッチの元祖。約半世紀前に高級時計にステンレススティールを使用したのはあまりにも大胆で、搭載されたのは超薄型機械式ムーブメント。八角形のベゼル、タペストリーダイヤル、一体型ブレスレットという天才デザイナー、ジェラルド・ジェンタによる画期的デザインもそれまでの高級時計の常識を覆し、新たな時代のアイコンを誕生させました。
「ファッション業界に愛用者も多く、身につけていると自分を高めてくれるようなオーラを感じる時計です。2012年に『ロイヤル オーク』40周年記念として、誕生当時のケース径【39㎜】で発表された復刻モデルが、セカンドマーケットで価格高騰するなど、資産価値も高く、今となっては“買えない時計”の代表格。
誕生から49年という時代を経て、元祖ラグスポから、ラグスポの頂点に王者として君臨。個人的には、次なるラグスポウォッチとして2019年に発表された『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』に注目しています。スーツ着用時はスタイリングをギュッと引き締めてくれ、カジュアルスタイルの時は着こなし全体をグッと格上げしてくれるオールマイティな時計。そのモードな顔つきから、『ロイヤル オーク』同様に“買えない時計”化の予感がヒシヒシと伝わってきます」(戸賀)。
AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)
「ロイヤル オーク オートマティック」
¥2,805,000(税込)
SPEC
ケース径:41㎜
ムーブメント:自社製キャリバー4302(自動巻き)
パワーリザーブ:約70時間パワーリザーブ
防水性:日常生活防水
オーデマ ピゲ
www.audemarspiguet.com
日本向け特別サイト
https://borninlebrassus.audemarspiguet.com
戸賀敬城
HIROKUNI TOGA
編集長。2021年9月にJ PRIME編集長に就任。27年間の編集者として仕事をするなかで、オヤジの興味のそそるものをつねに探求。自身でも多くの時計を所持している。
再興を遂げたブランドの誇りと革新性が宿るアイコンウォッチ
![「ランゲ1」](/wp-content/uploads/2022/08/113375cc-d4f8-4253-b366-a29a350f8de1.jpg)
![「ランゲ1」](/wp-content/uploads/2022/08/5bddc251-2756-4173-a651-6cfa6a77a3a7.jpg)
【ランゲ1】3つの魅ドコロ
1.手巻き式ゆえに細部まで堪能できる美麗ムーブメント
「シースルーバックから眺められるムーブメントは、手巻き式のためディテールまでじっくり眺められるのがポイント。グラスヒュッテ・ストライプ、ゴールドのシャトン留め、テンプ受けの彫金など、シンプルな機構ながら見どころは盛りだくさんです」(篠田さん)。
2.独特のダイヤルレイアウトは唯一無二
「すべての時刻表示が重ならないオフセンターのダイヤルレイアウトは、他にはないアイコニックなデザイン。シャツの袖口からチラッと見えるだけでも、それと分かる圧倒的個性があります」(篠田さん)。
3.歴史的なエッセンスと現代の程よいミックス感
「過去のモデルを踏襲した“復刻モデル”ではありませんが、ゼンパー歌劇場の5分時計をイメージしたアウトサイズデイトなど、程よく歴史的なエッセンスを加えているため、現代的な時計でありながらA.ランゲ&ゾーネの歴史にも思いを馳せることができます」(篠田さん)。
19世紀中頃にドイツ・ザクセン地方で誕生したA.ランゲ&ゾーネは、第二次世界大戦後、東ドイツ政府に国有化されることによりブランドが消滅。1989年にベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツの統一が果たされると、マニュファクチュールは見事に復興を遂げます。
その復活第1弾コレクションのひとつとして1994年に発表されたのが「ランゲ1」。特徴的なムーブメントにはザクセンの名門の知識と技能が凝縮され、特許技術のアウトサイズデイトも個性を際立たせています。現行の「ランゲ1」は、ベゼルがごくわずかに薄くなったこと以外は、ほぼ当時のままのスタイルを維持しつつ、内部には自社製ヒゲゼンマイを採用した最新のキャリバーを搭載しています。
「ムーブメントの美しさは特筆もの。雲上ブランドならではの伝統を見せつけています。オフセンターに配置されたダイヤルデザインや特徴的なアウトサイズデイトも、ブランドの歴史を感じさせる要素になっています」(篠田さん)。
篠田哲生
TETSUO SHINODA
ウォッチディレクター。1975年生まれ。時計専門誌、ファッション誌、ビジネス誌、新聞、ウェブなどなど、幅広い媒体で硬軟織り交ぜた時計記事を執筆。また、時計学校「専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」のウォッチコースに通い、時計の理論や構造、分解組み立ての技術なども習得済み。
A. LANGE & SÖHNE(A.ランゲ&ゾーネ)
「ランゲ1」
¥4,477,000(税込)
SPEC
ケース径:38.5㎜
ケース素材:K18PG
ムーブメント:Cal.L121.1(手巻き)
パワーリザーブ:72時間パワーリザーブ
防水性:日常生活防水
A.ランゲ&ゾーネ
www.alange-soehne.comhttps://www.alange-soehne.com/ja/campaigns
ただのラグスポにあらず。シーンごとにがらりと変化し旅でも大活躍
![「オーヴァーシーズ・クロノグラフ」](/wp-content/uploads/2022/08/0ab673ac-6e70-49db-be33-b4012b437b54.jpg)
![オーヴァーシーズ・クロノグラフ](/wp-content/uploads/2022/08/a7b008d3-c13b-4abc-956b-47a11c0dca85.jpg)
【オーヴァーシーズ・クロノグラフ】3つの魅ドコロ
1.連綿とつながるオーヴァーシーズの歴史を感じさせる程よいレトロ感が◎
「1977年に誕生した幻の限定モデル「222」をベースに、1996年から『オーヴァーシーズ』コレクションとしてスタート。若干のリニューアルを重ねながら現代へと受け継がれてきた歴史あるコレクションなので、程よいレトロな雰囲気も魅力となっています」(森谷)。
2.ユーザー目線の熟成進化に惚れ惚れ
「2016年からスタートした第3世代ではメタルブレスレットに加えてアリゲーターストラップやラバーストラップも付属しますが、『インターチェンジャブル』と命名されたシステムのおかげで道具を使わずに素早い交換が可能。シーンに合わせた使い分けが楽しめます」(森谷)。
3.高品質時計であることを証明する「ジュネーブ・シール」は時計ファンの憧れ
「『オーヴァーシーズ』は、さらに細部の作り込みに力を入れており、ジュネーブの伝統的な時計技術を使った高品質時計であることを証明する『ジュネーブ・シール』も取得済みです」(森谷)。
世界を駆け巡るトラベラーのために考案されたオーヴァーシーズコレクションの中心的存在のエレガントかつスポーティなクロノグラフ。シースルーバックから眺められる、旅をイメージさせる方位図からインスピレーションを得た装飾が特徴の22Kゴールド製ローターにも、雲上ブランドならではの気品が漂います。
「時計好きならTPOに合わせて時計を使いたいけど、海外旅行に複数の時計を持って行くのは危険すぎる。そういう場合でも、インターチェンジャブル・ストラップとクラスプによりシーンごとにがらりと表情を変えられる『オーヴァーシーズ』なら、重宝すること間違いなし。“沸騰するラグスポ人気”で、既に“買えない時計”となりつつある秀逸作。トラディショナルだけど、遊び心のある今旬なカジュアルテイラードジャケットと合わせて知識を備えた袖口を創出してみるのも一興ですね」(森谷)。
森谷恵一
KEIICHI MORITANI
編集者。時計専門誌を経て、数々の男性誌で時計担当を歴任。ジュネーブ、バーゼルでの取材歴も長く、既に時計道に入ること18年。ストリート誌、カルチャー誌、ライフスタイル誌、純広告、WEBコンテンツ制作など、ディレクション業をメインとして多方面で活動中。ファッションと時計の関係を日々、研究中。
VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)
「オーヴァーシーズ・クロノグラフ」
¥3,828,000(税込)
SPEC
ケース径:42.5㎜
ケース素材:SS
ムーブメント:Cal.5200(自動巻き)
パワーリザーブ:52時間パワーリザーブ
防水性:日常生活防水
ヴァシュロン・コンスタンタン
https://www.vacheron-constantin.com/jp/
成功者の証しとされる“実用的な超高級時計”
![RM72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ](/wp-content/uploads/2022/08/7b9c8a95-d86f-43fa-a6e9-7f44326ec4f6.jpg)
![RM72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ](/wp-content/uploads/2022/08/7d905ba0-7842-4f67-ad0b-b28b495224fb.jpg)
【RM 72-01】3つの魅ドコロ
1.ダブルスイングピニオン採用のスリムなフォルム
「“部品そのものがユニークピース”と呼ばれるほどに、同社が誇ってきたのが技術力と開発力。この『RM 72-01』は、リシャール・ミル初となる完全自社製フライバッククロノグラフを搭載し、特許取得のダブルスイングピニオンを採用することでムーブメントが薄くなり、フライバッククロノグラフながらもスリムなフォルムを達成したという点も魅力です」(野上さん)。
2.従来とは異なる、使えるインダイアルの配置
「完全自社製フライバッククロノグラフと同様に注目したいのが文字盤のレイアウト。一般的な30分と12時間ではなく、60分と24時間の積算計を載せ、積算計の位置も従来とは違う場所に、かつ大きく配置しています。使いやすく、視認性を高めるために工夫された構成がどこかアーティスティックに見えるのも、リシャール・ミルならでは」(野上さん)。
3.リミテッドエディションではない、今後の展開にも期待
「またリシャール・ミルは少数生産を基本としているブランドですが、こちらはリミテッドエディションではないという点も嬉しいところ。スプリットセコンドクロノグラフの『RM 65-01 オートマティック スプリットセコンドクロノグラフ』と共に、リシャール・ミルにおける今後の核となるモデルであるという点も見逃せないところでしょう」(野上さん)。
一切の妥協を許さない徹底したこだわりと”腕時計のF1”という画期的なコンセプトで世界中のセレブリティを魅了し続けているリシャール・ミル。
最先端のテクノロジーと素材、独創的な機構とデザイン、パワフルかつ軽やかな、実用的な超高級時計は、いまや成功者の証しであり、わずか創業20年でスイス時計界において確固たる地位を築き上げました。“雲上時計”というテーマに相応しい、こちらのブランドの「RM 72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ」は、これまでにリシャール・ミルが蓄積したノウハウを見事に凝縮! 特許を取得したブランド初の自社製フライバッククロノグラフを搭載し、伝統と現代性を織り交ぜた完璧なハーモニーはブランドならではの質の高い仕上がりに。
「リシャール・ミルの工房取材やインタビューなどで製作側や実際のユーザーの方への取材を行ってきました。ユーザーの多くは不可能なアイディアを実現する、そしてテクニカルでありながら美しくあるという、常に全方位からの“エクストリーム”を追求してきた、完成度の高い物づくりに共感されているように思います。その一方でチャリティなど、時計を通じて世界に触れるという、ブランドの在り方そのものにも興味を持たれているのではないでしょうか。それゆえリシャール・ミルの時計は常に“愛好家”という名にふさわしい、独自のコミュニティが存在するのではないかと感じています。ハイエンドなクルマやアートと同様に、“ストーリー”を現場の最先端の知識と多大なる手間と共に築き上げてきた、独創性。それを手に入れる達成感は、まさにリシャール・ミルの大きな価値といえるものなのかもしれません」(野上さん)。
野上亜紀
AKI NOGAMI
時計・宝飾ジャーナリスト。編集者を務めたのち、フリーに。現在、腕時計とジュエリーをメインに、専門誌や女性誌および男性誌、ライフスタイル誌などの編集&執筆に携わる。スイスのウォッチ&ジュエリーフェアの取材には毎年通い、一般誌や専門誌、新聞などへのコメント掲載や講演などの活動も行う。
RICHARD MILLE( リシャール・ミル)
「 RM72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ」
¥32,120,000(税込)
リシャール・ミル
https://www.richardmille.com/ja
SPEC
ケースサイズ:38.40 x 47.34 x 11.68㎜
ケース:レッドゴールド
ムーブメント:自社製キャリバーCRMC1
パワーリザーブ:約50時間
防水性:30M
Staff
編集・原稿森谷恵一
写真・ヘッダーデザイン五月女幸希
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