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新型レンジローバーは、加藤章太郎と戸賀編集長の趣味性を叶えるのか!?

2023.09.06

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新型レンジローバーは、加藤章太郎と戸賀編集長の趣味性を叶えるのか!?

これまで3台のレンジローバーを乗り継いできた戸賀敬城にとって、兼ねてから気になる存在だった新型レンジローバー。2021年の英国本国での発表後、世界的にも人気が衰えることはなく、日本でもいまだに長いウェイティングリストが続いている状態…! 世代を超えてクルマ好きを魅了するレンジローバーの世界観をメインモデルの加藤章太郎さんとともに隅々までチェック!

ーー戸賀さんはこれまで3台ものレンジローバーを乗り継いできたそうですが、その魅力はどの辺にあるのでしょうか?

戸賀 僕さ、クルマ好きで、とにかく何十台も乗り継いでるんだけれど、乗り心地、性能、高級感と全方位で申し分のないSUVって、あるようでないからね。これ、本国で発表されたときから気になってたんだよ。2002年に最初のレンジローバーを手に入れたときから、その魅力に囚われちゃって、3台も乗り継いでるからさ、やっぱり、新型が出れば気になるよね。

加藤 僕らの仕事仲間だと、カメラマンは特にレンジローバー好きが多い印象です。皆さん、注文してもなかなか手元に届かないって聞いてますよ。

戸賀 そう聞くと、ますます欲しくなっちゃうよね(笑)実際、僕の先輩にずっとレンジローバーに乗ってる人がいて、今はネットで発表前から話題になるから、日本上陸のだいぶ前からディーラーの人に相談してたんだよ。その先輩は無類のクルマ好きで、何台も買ってるから、早めに納車されると思ってたんだけれど、まだ納車待ちしてるくらいだから、本当に間に合わないんだろうね。

ーー2021年の発表以降、2023年の分まで早々に完売しているそうです。

加藤 お金があっても、誰もが買えるわけじゃないってところがクルマ好きからしたらはがゆい気持ちになりますよね…。

戸賀 とはいえ…注文してから待つってわかってても…やっぱりいいものだから、待ってでも欲しいんだよね。僕さ、半年前に町中で走ってるのを見つけたんだけれど、あの一台はかなり早かったと思うんだよ。特徴的なボディカラーで目立つから、今でも時々、見かけると、きっとリッチなオジサンか!?って想像しちゃうんだよ(笑)

ーーお二人は、二十代から編集者として、モデルとして、それぞれ世界のトレンドを見てきた立場ですが、最近はそんなふうに「富裕層でもなかなか買えない」という状況が一般的なのでしょうか?

加藤 ファッションの世界では元々、特にハイブランドは、限られた人に提供してきたから、あまり「限定モデル」という感覚はないんだけれど、その考え方が浸透したのは、やっぱり機械式時計の分野からですかね。

戸賀 限定モデルが出ると、好きなブランドの商品を何個も買っちゃうからね。コレクションするって、男心をくすぐるところもあるから、余計なのかもしれないよね。あとさ、最近は、いわゆる「買い負け」もあるよね。アジアの中でも、中国やシンガポールといった大富豪がいる国が高値で買い付けて、その次の次の…みたいな順番だと、そりゃあ、欲しい人に行き届かないよ。ロレックスの世界的な品薄なんて、象徴的じゃない?高級車もそんなふうになってる気がするよね。

ーーレンジローバーのようなフルサイズSUVは、英国本国に加えて、アメリカと中国のような大陸が主要なマーケットになっています。

加藤 僕は町中での取り回しを重視するので、普段はCクラスのワゴンに乗っているのですが、戸賀さんはよく大きめなSUVに乗ってますよね。町中の道が狭くて、困ったりはしないんですか?

戸賀 確かに、道や駐車場が広い国で人気があるのはわかるんだけれど、イギリスってそうでもないじゃない。僕、この前までゲレンデに乗っていたけれど、実はレンジローバーの方がひとまわり大きんだよね。この大きさで都内を走って大丈夫なのかな?って思って、この辺りをドライブしてみたんだよ。予想外に取り回しが良くて、そこはいい意味で意外だったな。見晴らしが良くて、ボディの左右の端が見えるのも乗っててラクだったかな。

ーーゲレンデヴァーゲンは全長×全幅×全高=4660×1930×1975mmに対して、レンジローバーは全長×全幅×全高=5065×2005×1870㎜と、ひとまわり大きいのですが、レンジローバーは後輪操舵システムが標準装備されており、最小回転半径は5.3mと、とてもコンパクトに曲がれるようになっています。

戸賀 お!それって、僕が感じたことそのままだよね。あとね、スマホとうまく繋がるのもいいんだよね。ゲレンデヴァーゲンからマイバッハに乗り換えたときに、スマホとの連携やモニターの操作性とかはちょっと古いかなって感じてて。このレンジローバーのインテリアは英国の伝統的な雰囲気は残してるのに、システムは最先端みたいなところもいいんだよね。

加藤 レンジローバーのインテリアは、しっくりくるというか、不思議と落ち着きますよね。質感の高い素材や艶消しの素材を使ったり、派手さはないけれど、全体のバランスの良さがカッコよさにつながっていると思うんです。

戸賀 それって、めちゃくちゃカッコいいよね。このクルマのインテリアからは、モダンな要素は取り入れつつ、伝統は重じていて、でも、古臭くない高級ホテルみたいな居心地の良さもあるよね

加藤 キラキラで何もかも新しい米系ホテルではなく、水回りや新しい技術はたいてい使えるけれど、伝統を重んじるロンドンのクラシックホテルみたいな感じですね。ハンドルの形とか、そう思いませんか?

戸賀 そうなんだよ。変えてほしくないところってあるじゃない?ハンドルの形なんてまさにそこだよ。ただ、四輪駆動もレンジローバーの伝統ではあるんだけれど、その性能には最新技術を採用していて、操作性も格段に上がってるあたりは、近代的にアップデートされてるというのが絶妙なんだよね。

加藤 四駆って聞くと、無骨な印象だけれど、そんなふうに感覚で使えるのはいいね。僕が気に入ったのは、ドアを開けると、サイドのステップが降りてくるところ。あのサイズだと、ドレスアップした女性は乗り降りしにくそうって思ったら、さっとステップが出てお迎えに来てくれる。その心遣いがいいよね。

戸賀 僕はメルセデスもレンジローバーも過去に何台も乗っているから、どうしても、その違いを比べて話してしまうけれど、それぞれのブランドが生まれた国というか、地域の違いも感じるよね。メルセデスの故郷のシュトゥトガルトって、隙のない綺麗な街並みなんだよね。それに対して、レンジローバーの故郷のソリハルは工業都市だけれど、シェークスピアの生まれ故郷にほど近い牧歌的なエリアでもあるんだよ。そのクルマが生まれた土地の違いって、クルマという製品からも感じられる気がするんだよね。

加藤 なんか、そのコメント、カッコいいですね(笑)僕は、ラゲッジルームを開けたところが気になりました。あそこも、いわゆる”レンジっぽい”ところですよね?

戸賀 そうそう。リアゲートを上げると、フロア側が迫り出すでしょう?イギリスの地方のサーキットなんかに行くと、あそこをピクニックテーブルにして、優雅にお茶してる人がいたりするんだよね。そういうのって、文化的な生活だなあって思うよね。

加藤 趣味性の高いクルマの使い方を感じますよね。基本的には実用的なんですが、明らかに豊さがあるといったらいいのでしょうか。僕がクルマに乗る理由の一つに、寄り道があるんですが、レンジローバーからは人生における寄り道の豊さみたいなものを感じてしまうんですよ。

戸賀 ストップオーバーって、クルマならではの良さだもんね。地方に行ったとき、電車で寄り道したら、次がいつ来るかわからないし、都会でもクルマだからこそ立ち寄れる場所ってあるよね。

加藤 例えば、天気のいい日に早起きしたら、クルマでドライブしてから朝ご飯に行くみたいなことができますからね。家族との時間にしたって特別になりますし。

戸賀 僕はゴルフが好きで、友達の会社のアルファードで送迎してもらうこともできるけれど、やっぱり運転して行くのが好きなんだよね。一人の時間で、いろいろ考えることができるって貴重だから。そういうとき、やっぱり気に入ったインテリアに囲まれて過ごしたいなあ、って思う。その辺りが、僕がレンジローバーが好きな理由なんだろうなあ。

ーーレンジローバーを乗り継いできた戸賀さんと、クルマでの寄り道を楽しんでいる加藤章太郎さんだからこそのライフスタイルのお話をたくさん聞かせていただきました。今日はありがとうございました。

レンジローバー オートバイオグラフィーD300

全長×全幅×全高:5065×2005×1870mm
ホイールベース:2995mm
駆動方式:4WD
車両重量:2630kg
最高出力:221kW(300PS)/4000rpm
最大トルク:650N・m(66.3kg・m)/1500-2500rpm
種類:直列6気筒INGENIUMターボチャージドディーゼルエンジン(MHEV)
総排気量:2993cc
トランスミッション:8段AT
価格:¥22,040,000(税込)
※テスト車は、23MY、オプション装着車

レンジローバー公式サイト
https://www.landrover.co.jp/range-rover/range-rover/index.
*外部サイトに移動します

撮影 杉田裕一
スタイリング 鈴木 肇
ヘア&メイク 米尾太一
文 川端由美

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