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TOGA×PORSCHE Car Impression

戸賀編集長が語るポルシェ・インプレッション〈緊急試乗〉「最新のタルガは最良の911ですね(きっぱり!)」

2022.08.19

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戸賀編集長が語るポルシェ・インプレッション〈緊急試乗〉「最新のタルガは最良の911ですね(きっぱり!)」

自他共に認める“大の”クルマ好きのJ PRIME戸賀編集長がつい最近試乗したのが、ポルシェ911タルガ4。その印象を、ちょっと独断と偏見が入った“戸賀目線”で語ります。聞き手は彼の雑誌編集者時代の先輩、フリーランスエディターの高(「“クルマ通”戸賀編集長の愛車遍歴」参照)です。

「デザイン、パフォーマンス、ユーティリティ…どれを取っても最高!」

高(品川駅港南口で911タルガ4を停めて佇んでいる)おっ、来た来た。戸賀っち〜、ここだよん。

戸賀 わざわざ名古屋〜大阪出張の帰りをポルシェで迎えに来ていただき、ありがとうございます。はい、これお土産の「うなぎパイV.S.O.P」。これ食えば今夜はイケイケですよ。で、タルガの撮影は無事済んだんですか?

高 サンキュー。撮影は終了。で、俺ったら撮影の行き帰りで存分にこの911タルガ4を試乗させて貰ったよ。高速道路では最新のスープラとバトルになっちゃってサ、久しぶりにヘタれオヤジの血が騒いでしまったよ(笑)。いやぁ、フラット6ツインターボ・385PSは最高だったよ。

名古屋〜大阪出張の帰り、品川駅で911タルガ4を受け取る戸賀編集長。「伝統的なタルガトップは、997型で復活しました。良かった良かった」と納得顔! 「このクラシックカラーのグリーンは、僕にはちと派手かな。実際に買うならシルバーかガンメタだろうなぁ」とも。

戸賀 やれ水冷化だのやれダウンサイジングだのやれターボ化だのって、いっとき世間は騒いでいましたが、それらは皆911の正当な進化だったのです。最新の992型になって、ポルシェ911は完璧なスポーツカーになったと言ってもいいんじゃないでしょうか。高さんがどこでどこまで飛ばしたかわかりませんが、排気量が小さくなったことやターボラグやRRのクセなんて気にならなかったでしょ!?

高 そうだね。緩い高速コーナーをかなりの速度で飛ばしてたけど、タルガ4=4WDだけあって安心して走れたね。山道のタイトコーナー手前でブレーキングしても、挙動はなんら乱れなかったよ。ヘタれオヤジでもスポーツドライビングを存分に楽しめたよ。昔のカレラRSを試乗した時は、ビビりまくってたもんなァ。そういう戸賀っちは、この911タルガ4の印象はどうなの?

戸賀 走りに関しては高さんの印象とほぼ同じですよ。ボディ剛性は「さすが911!」って思うくらいに高いですね。オープンルーフ特有の緩さはまったく無くて、むしろガチガチなくらいに硬い(笑)。まぁ、ワインディングでは「ボディ上部が重いかな」って感じるのが、唯一のネガ評価ですかね。でも、タルガならではのメリットの方が大きいですけどね。なにしろクーペとカブリオレのイイトコ取りをしているのが、タルガの魅力ですから。昔むか〜し、若くてイケイケオラオラな時だったら時間や場所を問わずにオープンカーの屋根を下ろして走れましたが、今は年齢的にそんな乗り方はできませんし、また時代的にそういう乗り方は似合いません。でも、タルガならこうして昼間でも、オヤジ二人がオープンエアモータリングを楽しめるんです。

多忙なスケジュールの戸賀編集長ですが、ゴルフの予定は頑固に優先。「タルガはリアシートではなく、助手席にキャディバッグを載せます」と、戸賀編集長は語ります

高 戸賀っちは心の底からタルガが好きだね。詳しくは『「歴代タルガを狙え!」というポルシェ911ファンの真意を説く!?』をご覧ください。

戸賀 そうそう、992型になって、エキゾーストサウンドが格段に良くなりましたね。前のモデル991型も音は良かったんですが、高回転まで回さないとそれを実感できなかったんです。でも、このタルガ4は低回転から良い音が味わえるんです。それでいてアイドリング中は「レクサスかよ!」ってツッコミたくなるくらい静か! 高さん、信号待ちで停まりますから、窓を両側とも締めてみましょう…(ウィ〜ンとパワーウィンドウを閉める)。ほらっ、エンジン&エキゾーストサウンドがほとんど聞こえなくなるでしょ!?

高 レクサスかよ!(笑)。

戸賀 でも、ひとたび踏めば極上のサウンドとともに、官能的な加速が味わえる! 一台にいろんな楽しさが詰まっているのが、この911タルガ4の魅力でしょう。

高 ベタ誉めだね。タルガ4ってさ、カブリオレのような個性的な“エロさ(笑)”は希薄だから、ご近所に対して気兼ねしなくていいよね。でもさ、アイドリングで静かなことやRRのクセがなくなったことなどは、「そんなの911じゃない」って言う人も少なくないんじゃないかな。

戸賀 う〜む、そういうアンチ的発言は、時代=トレンドを受け入れられない人たちでしょうね。昔の911の良さを理解しつつ最新の911の魅力も受け入れる方が、ポルシェを911を、いやクルマそのものの楽しさの幅が広がると思うんですけどねぇ。僕は「911を買おうかな?」「買うならどのモデルにしようかな?」と悩んでいる人には、このタルガ4がいちばんお薦めだと思うんです。なぜなら、さっきも言ったように「1台にいろんな楽しさが詰まっているから」ということもありますし、それに「911には役モノが付いている方がいい」という定説があるからです。つまるところ911乗りには暗黙のヒエラルキーが存在するわけで、「素」の911に乗っていると、カレラSやターボ、ターボSに“引け目(=ヒエラルキー)”を感じてしまうんです(※注『「水冷化」されたフラット6によって近代化された911は、やはり唯一無二のRRスポーツなのであった』参照)。ところが、タルガってヒエラルキーから別枠のポジションにあるため、そういう引け目を感じないんですよ。だから僕は次に911を買うなら、タルガにしようかと思っているんです。おっと、でも実際に契約する際は、タルガ4Sを選択するでしょうね。

ステアリング右下のセレクトダイヤルで、走行モードを選択。戸賀編集長は「911を運転する時は、スポーツプラスしかないでしょ!!」とか。また、「パドルシフトでカチカチッとシフトアップ&ダウンをしなきゃ!!」とも。

高 それは「タルガ4<タルガ4S」という不等式が成り立つから?

戸賀 それもありますが(笑)、GT3を3台とターボSを2台乗った僕としては、速さも捨て切れませんから。385PSで0-100km/h加速4.4秒のタルガ4より、450PSで0-100km/h加速3.8秒のタルガ4Sに惹かれるでしょ!!

高 スピードに魅せられた男??? だから911タルガ4を運転する時は、いつでも「スポーツプラス」モードにして、しかもPDKで積極的に変速しろ!…と。

戸賀 そうですよ。さっき品川駅でタルガ4を受け取った時、「ノーマルモード」になってたってことは、高さんはず〜っとノーマルで走ってたでしょ!? ロケの帰りにスープラとバトルした時も、ノーマルだったんですか? 911をダイナミックに走らせないのは、もったいないことだと思いますよ。

高 うむ、俺ったらこう見えても小心者だから。今度からは積極的に走るようにするよ。次回も最新のポルシェをリポートするので、ご期待ください!

「Porsche 911 Targa 4」
●エンジン:水冷水平対向6気筒DOHCツインターボ(2981cc)
●最高出力:283kW(385PS)/6500rpm
●最大トルク:450Nm/1950〜5000rpm
●全長×全幅×全高:4530×1850×1300mm
●車両重量:1680kg
●価格:¥18,340,000〜(税込)

ポルシェジャパン
https://www.porsche.com/japan/jp/

※外部サイトに移動します

文 高 成浩(POW-DER)

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2024年12月8日(日)パネライ大丸心斎橋ブティックにて戸賀編集長のショッピングアドバイス

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【オープニングトークショー】
2024年12月8日(日曜)15時より
J PRIME戸賀編集長によるトーク後におこなわれるショッピングアドバイス(1組15分間 記念写真撮影込み)は

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