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マラネッロの新ワンオフ、FERRARI SP48 UNICA

世界に立った1台のフェラーリ! いわゆるビスポークFERRARIが誕生!!

2022.05.08

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世界に立った1台のフェラーリ! いわゆるビスポークFERRARIが誕生!!

コロナ禍を物ともせず日本中が行楽に沸き返ったゴールデンウィーク中に、イタリア・マラネッロで凄いフェラーリがサクッとデビューしました。フェラーリがたったひとりの顧客の要望を叶えるワンオフシリーズの最新作、FERRARI SP48 UNICAがそれです。贅沢で魅力的な珠玉の1台を紹介します。

限られた超リッチな人だけが乗れる、オンリー・ワン・フェラーリ

フェラーリがクライアントの指定や要望に基づいてデザイン・製作する1台限りのビスポークモデルは、2021年11月15日にご紹介しました(『世界で1台限りの“ワンオフフェラーリ”に乗れる!』参照)。そこでも解説したとおり、この「世界で1台だけのフェラーリを作り出す」スペシャル・プロジェクトは、フェラーリの本物の製作チームがクライアントの要望に沿って車両のプロボーションとフォルムを決定→デザインの詳細を検討→クレイモデルの製作を行い、いよいよワンオフモデルの製作に取り掛かるのです。クライアントはそういう1年以上にも渡る工程に密接に関わらなければならず、その結果フェラーリの本拠地であるマラネッロで他モデルと同等の水準で設計&製作され、まぎれもない自分だけのフェラーリが誕生するというわけです。

今回のSP48 Unicaは「F8 Tributo」のプラットフォームをベースに、チーフ・デザイン・オフィサーであるフラヴィオ・マンゾーニ指揮のもと、フェラーリ・スタイリング・センターがデザインしたそうです。いやはや、どこの超セレブか知りませんが、クライアントはこの陣営だけでも感涙でしょうな(笑)。
それにしてもこのクライアント、最後の化石燃料のみで走るミドシップ・フェラーリである「F8 Tributo」をベース車にチョイスするあたり、かな〜りクルマのことがわかっていらっしゃる、筋金入りのフェラーリ通とお見受けしました!
だからこそクライアントは引き締まったラインとアグレッシブなフォルムに相当こだわったらしく、その強いこだわりを具現化するためにフェラーリ技術陣は「プロシージャル・パラメトリック・モデリング技術」と「3Dプロトタイピング(積層造形法)」という先進的技術を駆使したそうです。 かくしてヘッドライトのデザインが変更され、それに伴ってブレーキ用エアインテークの位置も変更されたエクステリアは、ウィンドウ〜ルーフ〜エンジンカバー〜テールエンドまで一体感を実現。引き締まったフォルムながら、躍動感を感じされるのは、「さすがマンゾーニ!」と感嘆するしかありません。

あいにくインテリアは公表されていませんが、基本的にはF8 Tributoを踏襲しているそうで、トリムには人工皮革のアルカンターラやカーボン・ファイバーなどを多用しているとか。また、価格も明かされていませんが、ワンオフモデルはどれも軽〜く“億超え”なうえに、ベース車のF8 Tributoがプレミアムプライスということを鑑みると、このSP48 Unicaはズバ抜けて高価格になっているのは間違い無いでしょう。まぁ、フェラーリとの長い付き合い=絶対の信頼関係を築いてきたフェラーリオーナーだからこそワンオフモデルをオーダーできるわけで、そういうオーナーにとってはゼロが何個並んでいても気にしないでしょうね。J PRIMEをご覧の貴兄も、いずれワンオフ・フェラーリをオーダーしてくださいませ。

フェラーリ
ひとつの塊から削り出されたようなフォルムが印象的。フロントバンパーおよびリアスポイラー下にあるエンジン冷却用エアインテークがあり、その深いグリルはフローシャル手法によって通過する空気の量が最大となるように最適な角度に設定されています。
フェラーリ
リアのオーバーハングを延長したことにより、ルーフエリアによるリフトが提言され、リアのダウンフォースが増大しています。
フェラーリ
真上から見たルーフ中央部の造形が美しい! ルーフ中央のラインを基準にしてリアウィング手前のエアインテーク、フロントのエアインテークがシンメトリー的な視覚効果を強調。スタティックながら流動的、有機的な印象を与える不思議なスタイリングです。

FERRARI(フェラーリ)
http://www.ferrari.com/

文 高 成浩(POW-DER)

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