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マクラーレンP1の後継

マクラーレンが究極の新型スーパースポーツ「W1」を発表

2024.10.07

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マクラーレンが究極の新型スーパースポーツ「W1」を発表

マクラーレン・オートモーティブは10月6日、新型スーパーカー「マクラーレン W1」を発表しました。

この「マクラーレン W1」は、マクラーレンの伝説的マシンである「マクラーレン F1」 、そしてそこから続く『1』の系譜、マクラーレンP1の後継スーパースポーツとして開発された、究極のスーパーカーです。

マクラーレン W1のガルウィング
マクラーレン W1の後ろからのイメージ
マクラーレン W1の上からのイメージ

搭載されるパワートレインは、新開発の4リッターV8ツインターボエンジン「MHP-8」とされ、このエンジンは、単体で最高出力928PSを発生させ、さらに347PSのアクシャルフラックスモーターを備えたeモジュールを組み合わせることで、システムのトータル最高出力は1275PS、最大トルクで1340N・mの驚異的なスペックを実現することに成功しました。

さて、このスペックを見て、『J PRIME』編集部としてに気になってくるのは、やはり車両重量となります。スポーツカーは軽いことが正義という『J PRIME』編集部のスタンスから考えれば、ハイブリッド車であるにも関わらず、1399kgという車重とパワーウェイトレシオ1.1kg/PSは、まさに驚きの数値。

このことからも、W1は間違いなくマクラーレンの哲学である、軽量エンジニアリングの真骨頂と言えるモデルに仕上げられていることが分かります。

1340N・mの最大トルクを有しながら、あえて後輪駆動を選択

パワートレインから供給される驚異的なパワーとトルクは、新開発の8段DCTとE ディファレンシャルを介して後輪だけに伝達されます。 多くの競合メーカーが4輪駆動を採用する中、マクラーレンは、敢えて純粋な後輪駆動を選択できたのは、マクラーレンが Formula 1 で培ってきた豊富な経験と技術があったからこそ。

その結果、公道走行可能なマクラーレン・モデル史上最速の、0-100km/h加速2.7秒、0-200km/h5.8秒、0-300km/h12.7秒、最高速350km/h(電子的に制限)という世界最高クラスの性能を実現しています。

Formula 1 で培われたエアロダイナミクス

W1 のエアロダイナミクスへのこだわりは、高ダウンフォースの巨大なリア・ディフューザーを採用するために、パワートレインの搭載位置を3 度傾けたことにも表れています。
また、新型W1のエクステリアで注目したいのが、「マクラーレン・アクティブ・ロングテール」リア・ウィングです。

マクラーレン W1の上から見たリアウィング
マクラーレン W1のリアウィング
マクラーレン W1のサイド

このウィングは、4個の電気モーターで上下に動くだけでなく、W1 がレース・モードの時は、300mm 後方に伸び、角度も調整するという、マクラーレンならではの可変ロングテール仕様。さらに、レース・モードの W1 は、フロントで350kg、リアで 650kg、最大 1,000kg のダウンフォースを発生する能力が備えられているとアナウンスされています。

マクラーレン W1の足回り
マクラーレン W1のホイール

マクラーレン・オートモーティブのマイケル・ライターズCEOは、
「『McLaren W1』は真のスーパーカー哲学に基づいて定義され、マクラーレンのスーパーカー哲学の究極形です。マクラーレンが持つ、豊かなレースの歴史とワールドチャンピオンシップ精神から生まれた『W1』は、パフォーマンスの限界を突破した、『1』という名を持つにふさわしい真のスーパーカーである」とコメント。

マクラーレンW1の販売台数は、世界限定399台。気になる価格は200万ポンド(約3億9000万円)を超えるとされますが、残念ながらすでに売約済み発表されています。

『J PRIME』編集長・戸賀の視点
「システムのトータル最高出力が1275PS、最大トルクは1340N・m。さらに1399kgという車重によって、パワーウェイトレシオが1.1kg/PSは本当に驚くべき数値。でもこのW1、4WDではなく後輪駆動(MR)なんだよ。実際に乗ってみないことには何とも言えないんだけど、かなり尖った仕様だと思う。すでに完売のようだけど、広報車とかは用意されないのかなぁ。難しいとは思うけど、元マクラーレン・オーナーとして、一度は乗ってみたい一台だね」

マクラーレン W1の運転席
マクラーレン W1の上部デザイン
マクラーレン W1の後ろから見たガルウィング
マクラーレン W1のブラック
マクラーレン W1のブラックの後ろ側
マクラーレン W1のブラックの運転席
マクラーレン W1のブラックのステアリング
マクラーレン W1のブラックのインテリアデザイン
マクラーレン W1のブラックシート

「マクラーレンW1」
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4635×2191×1182mm
ホイールベース:2680mm
車重:1399kg(乾燥重量)
駆動方式:MR
エンジン:4リッターV8ツインターボ
トランスミッション:8段AT(DCT)
エンジン最高出力:928PS
エンジン最大トルク:900N・m
モーター最高出力:347PS
モーター最大トルク:440N・m
システム最高出力:1275PS
システム最大トルク:1340N・m
最高速度:350km/h

マクラーレン・オートモーティブ
https://cars.mclaren.com/jp-ja
*外部サイトに移動します

文 菅原 晃

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