
2007年にコンセプトカーとしてデビューした「V12 VANTAGE(V12 ヴァンテージ)」は、以後15年に渡ってそのブランド性、パフォーマンス、デザインなどすべてにおいて、世界中のスーパーカーファンを魅了してきました。そして2022年春、新たに12気筒エンジンを搭載した“限定ファイナルエディション”がデビュー。この「限定」や「ファイナル」といった煽り文句に弱い、クルマ好きオヤジのための一台と言ってもいいでしょう。
正真正銘の「V12 ヴァンテージ」がファイナルエディションとして復活
人間は…いや、オヤジは…特にクルマ好きオヤジは「限定」とか「ファイナル」とか「特別」とか、そういう言葉=モデルにつくづく弱い生き物です。まぁ、そういう弱みに付け込んでクルマメーカーは、こぞって“特別限定ファイナルエディション”というモデルを作り続けているんですけどね。
でもねぇ…特別なクルマは装備も性能もやっぱり凄いモノが搭載されているわけで、しかも限定ならばプレミアム感は格別ですし、その価値は経年劣化しないどころか上昇しますから…そりゃあみんな欲しがるのは当然でしょう。かくいうアストンマーティンもそういう垂涎のモデルを作り続けてきました。それが「V12 ヴァンテージ」です。

2007年にコンセプトカーとして衝撃的なデビューを飾ったV12 ヴァンテージは、それ以後15年に渡って常に「最強のエンジン&最高のパフォーマンス&最良の装備」で世界中のファンを魅了。中でも2009年にデビューしたV12 ヴァンテージは最高出力517PSを誇り、その時代にして最高速度約306km/hを叩き出し、当時13万5000ポンド(当時のレートで約1971万円!)の価格が付けられました。また、最高出力573PS/最高速度は約330km/hという、アストンマーティン史上最速の2013年モデルもあります。
そして2022年のV12 ヴァンテージは5.2リッターV12ツインターボ・エンジンを搭載し、700PSの最高出力と753Nmの最大トルクでまたまた“アストンマーティン史上最強”の謳い文句をアップデート!

徹底的に改良化されたボディ、運転状況やドライバーの意思を学習して適切なタイミングでギアを選択するトランスミッション、大パワーを確実に伝達かつ制御するサスペンション&ブレーキといった究極のダイナミクスによって、比類なきドライビングプレジャーをもたらしてくれます。また、ダイナミックさとラグジュアリーさが見事にマッチングしたインテリアが、ドライバーのスポーツドライビングスピリットを掻き立てます。


……ってな具合に、2022年のV12 ヴァンテージはかくも特別なクルマなんですが、さらにアストンマーティンは「この最も速く、最も獰猛で、最もダイナミックに仕立てたモデルは、その血統に相応しいフィナーレとして幕を下ろします」と言っております。つまるところ、このV12 ヴァンテージは歴代モデルに敬意を払いながら、至高の中の至高としてその名を残すのです。
いやはや、「限定」とか「ファイナル」とか「特別」とかが大好きなオヤジには、ドーパミンやエンドルフィンといった快楽物質がドバドバ出るようなクルマですよね!? でもねぇ、世界限定333台で、予約受付はすでに終了しているんだとか??? J PRIMEをご覧のニューリッチなオヤジの中にもしも、仮に、万が一、その予約に入っていらっしゃったら、納車は今年の秋頃らしいのでその際にはV12 ヴァンテージの素晴らしいドライビングプレジャーをとことん堪能してくださいませ。

● 全長×全幅×全高:4514×1962×1274mm ●ホイールベース:2705mm ●車両重量:1795kg ●ブレーキ:前後/ベンチレーテッド・カーボンセラミックディスク ●サスペンション:前/ダブルウィッシュボーン/後/マルチリンク
ASTON MARTIN(アストンマーティン) https://www.astonmartin.com/ja/
文 高 成浩(POW-DER)
【関連記事】
・ミディアムサイズSUVのV8エンジン搭載モデル! “ジャガーらしくない”特別仕様車がその気にさせます!
・熾烈を極めるラグジュアリーSUVバトルをアストンマーティンの新型SUVが終止符を打つか!!
・脚長効果抜群でピタピタじゃない! シン・オヤジデニムの頃合いとは?