リッチなオジサンの合言葉は
“一日一贅”

エレガントなスタイルに腕時計は絶対に欠かせません。一番のオススメは、着用する一張羅の品格を上げてくれる世界的ラグジュアリーブランドのクラシック時計。伝統的でありながら重厚感を添える、プラスαな要素をきっちり押さえたモデル選びが肝心です。

風格すら漂わせる雲上時計×エレガントスタイルの組み合わせ

真面目なシーンや華やかなオケージョンにおいて、しっかり装うならエレガントなオーラを纏うことを忘れてはいけません。そしてその着こなしにグレードを添えるのが時計という存在です。今もってドレスウォッチとなると、薄型の古くさいシンプル時計が幅を利かせています。しかし新時代を生きるリッチなオジサンに、ソレらは無用の長物。というのも以前のそういったシーンに赴く際の服装は重厚な芯地ばっちりの重いスーツが主流でした。ですが昨今は、生地もしなやかかつ僅かな副資材を用いた軽量スーツといったアイテムがシーンを席巻しています。であればバランスをとる意味でも時計に適度なインパクトあるモデルを選ばないと、エッジのない存在感薄めのルックスになってしまいます。屈強な多角ベゼルやワールドタイマー、そしてフルカレンダーや特殊ケースのクロノグラフなど。そういったプラスαの要素を持ちつつ、ベースは名門の定番的なクラシック型。それこそ今のエレガントなスタイルにバランス良くマッチする正解の一本です。

通だけが分かる極薄なのにパーペチュアル

複雑型のなかでも端正なスーツに合うドレッシーな時計といえば、パーペチュアルカレンダーが筆頭格。タダ者ではない知的さを醸し出しつつムーンフェイズなどと相まって、どこかロマンティックな優雅さを感じさせるのが特徴です。とりわけこの一本は複雑ムーブメントの歴史のなかでもトップクラスの出来栄えであるcal.1120 QP/1を搭載。複雑ながら極めて合理的なカレンダー構造及び自動巻き仕様にして、ケース厚僅かに8.1㎜（ムーブメント厚は驚愕の4.05㎜！）を実現しており、薄軽なモダンスーツのスマートさをまったく阻害しないスペックなのです。

「オンタイムの時計として、悪目立ちするものは相応しくない、と考える人は意外に多いもの。ビジネスの場などで、ニワカの時計知識にて雑にイジラレるくらいなら着けないほうがマシという考えも分かります。そう言う人にぜひ薦めたいのがこのWGケースの極薄永久カレンダー時計。知らない人なら国産のビジネスクロノグラフと見分けがつかない可能性も高く、そっとしておいてくれるに違いありません。逆にこのモデルを把握している人は相当な時計通。ビジネストークもスムーズに進むこと保証いたします」（編集部）

「オーヴァーシーズ･エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」
Ref.4300V/120G-B945
¥17,424,000（税込予価）ブティック限定

SPEC
ケース径：41.5㎜
ケース素材：18KWG
ムーブメント：自動巻きcal.1120 QP/1
パワーリザーブ：約40 時間
防水性：5気圧防水
ブレスレット：及びストラップ計3本付属

VACHERON CONSTANTIN（ヴァシュロン・コンスタンタン）
https://www.vacheron-constantin.com/jp/home.html
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絶妙なバランスの知的顔が余裕を感じさせる

人を魅了する造形物の多くは、黄金比をもとに構成されています。パルテノン神殿やミロのビーナス、それにモナリザなどが黄金比のバランスを使用した代表例。そしてA.ランゲ＆ゾーネの傑作であるランゲ１も黄金比を取り入れてデザインされており、非対称でありながら目を引く端正な盤面を完成させています。さらにこの一本ではホームタイムに加え、24の時間帯に対応する都市を選択し第二時間帯の表示が可能という複雑機能をプラス。スーツスタイルの品格を崩さず、適度にタダモノでない雰囲気を腕元からアピールできる非常に優れたモデルです。

「複雑時計は存在感はあるものの、時刻確認がしづらい場合があるもの。しかしこのランゲ1･タイムゾーンは、複雑要素のひとつである24都市リングをダイヤル外周にレイアウトしており、ランゲ1ならではの均整美を崩していないところが実に秀逸です。軽快なスーツ姿にこだわりを添えつつ大人っぽく落ち着かせる一本だと言えるでしょう」（編集部）

「ランゲ1・タイムゾーン」
Ref.136.025
価格要問合せ

SPEC
ケース径：41.9㎜
ケース素材：プラチナ、サファイヤクリスタルケースバック
ムーブメント：手巻きcal.L141.1
パワーリザーブ：72 時間
防水性：3気圧防水

A.Lange & Söhne （A.ランゲ＆ゾーネ）
https://www.alange-soehne.com/ja/
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洗練されたゴールドブレスのような洒落感に注目

スイス雲上時計の一角であるオーデマ ピゲがアメリカ人デザイナー、マシュー･ウィリアムズと異色のタッグを組んで話題となっています。マシューのブランド「1017 ALYX 9SM」とのコラボによる一本は、あの名作ロイヤル オークがベースというから見逃せません。特にイエローゴールドを用いた37ミリモデルは金無垢の味わいを究極まで煮詰めた仕上り。アワーマーカーやデイトを取り去ることで、非常にミニマルな美観を備えています。定番モデルが持つスポーツ要素を抑えつつ極めてプレーンゆえに、モードな装いにもマッチしやすい一本です。限定数量のため入手困難なモデル。

「ロイヤル オークは確かに雲上時計における大定番。しかしそれだけにカブることも多いアイテムです。だからこそ限定品には注目が集まるのは自然の流れ。このアメリカ人デザイナーとのコラボモデルは、ロイヤル オークならではの重厚感が洗練化され、スッキリしているところに魅力があります。大げさに言えばロイヤル オークだけどロイヤル オークじゃない。しかも極限までミニマルなデザインかつ小振りの37㎜径。金無垢はもう少し歳を重ねてから…と思っている方でも所持しておいて間違いない一本です」（編集部）

「ロイヤル オーク オートマティック」
Ref.155550ＢＡ.OO.1356ＢＡ.02
¥9,130,000（税込）
限定194本

SPEC
ケース径：37㎜
ケース素材：18KYG、サファイヤクリスタルケースバック
ムーブメント：自動巻きcal.5909
パワーリザーブ：約60時間
防水性：5気圧防水

AUDEMARS PIGUET（オーデマ ピゲ）
https://japan.audemarspiguet.com

日本向け特別サイト：https://borninlebrassus.audemarspiguet.com

＊上記URLは外部サイトに移動します

モダン・ドレススタイルのエッセンスと共通の要素を網羅

＊戸賀編集長私物

ラグスポというカテゴリーを創った天才時計デザイナーが、パテック フィリップのオーダーを受けて形にしたスポーティエレガントな時計の頂点ノーチラス。丸でも四角でもないソフトなエッジを持つ太ベゼル、スマートなインデックスと針、そしてケース一体式のブレスレットがモダンでアクティブな印象です。なかでも5980/1Ａは6時位置のサブカウンターに同軸のクロノグラフを置いた個性的なレイアウト。一般的なクロノグラフほどスポーティでなく、しっかり雲上時計らしい落ち着きを維持しているのがポイント。軽い仕立てや機能性を持ちながら、しっかりオーセンティックな美観を維持し続ける現代の本格スーツと共通点の多い時計です。

「デビューが1976年となるパテック フィリップのノーチラス。当初はスポーティでエレガントな時計として話題となりました。しかし発表から約50年を経て、いまや押しも押されもせぬクラシック時計の風格を感じさせます。上品にしてスポーティ。ドレススタイルがカジュアル化している現在、スーツの装いを品良くハズす一本として、実に理想的と言えるはず」

Patek Philippe（パテック フィリップ）
「ノーチラス・クロノグラフ」

唯一無二のラッキーチャームと言える強運時計

＊戸賀編集長私物

世界で最も人気のあるクロノグラフウォッチとして、コレクターをはじめすべての時計好きが憧れるデイトナ。実用性を突き詰めたラウンドケースと3カウンターのデザインは、多くのフォロワーを生んでいます。余計なデザインを排した計器然としたルックスゆえに、アクティブかつ適度にストイックな印象も兼備するのが大きな特徴。特にRef.116500LNはセラクロムベゼルをまとったモデルであり、従来のメタルベゼルとは異なり傷つきにくく耐蝕性・耐紫外線性に優れています。ビンテージのデイトナとは一線を隠す、パリッと清潔感が長続きするところも、ドレッシーなスタイルとの相性の良さを感じさせます。

「デイトナは、価格に関わらず、他の時計とは異なる要素を持つ“デイトナ”という唯一無二のアイテム。それを所有しているということは、ひとつの幸運･強運であり、強いこだわりも意味します。ある種の世界共通的なラッキーチャームとして、装いを格上げする特別なオーラがあるのです」（戸賀編集長）

ROLEX（ロレックス）
「コスモグラフ デイトナ」

文 長谷川 剛

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