リッチなオジサンの合言葉は
“一日一贅”

FASHION

敏腕スタイリスト櫻井賢之氏がリコメンドする

コートは着こなし次第で大人の色気アップを狙える

2022.12.27

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コートは着こなし次第で大人の色気アップを狙える

大人の余裕を見せつけるアウターとして、ぜひ注目したい厚手ウールのロングコート。J PRIMEでもプッシュしているD(ダブル)&D(ダッフル)のD(ダブル)しかり、胸元にラペルを持つチェスター型は、さっと羽織るだけで大人の品格が漂う逸品です。ただし、気を付けたいのは昨今若者がやたらビッグサイズを被るように着こなすあのスタイル。大人には大人の真っ当な色気の出し方があることを、注目アイテムとともに正しい冬スタイルを達人がレクチャーします。

大人然とした着こなしで輝く無地チェスターを使った高感度で好印象なコートスタイル

冷たい北風が連日吹く季節となりダウンも登場機会が増えているかと思いますが、大人のセクシーさが必要なシーンにおいては厚手ウールのロングコートが最有力と考えます。なかでもエレガントでありつつ颯爽とした洒落感を出しやすい一着が、スーツ風のラペルを胸元に持つチェスターコート。タイドアップはもちろん、ラフなセーターに合わせてもクールに決まる万能コートの代表です。街を見ても今季はチェスター型が人気を博していることがわかります。ただし、ご注意いただきたいのはソノ着こなし方。昨今は若者を中心にオーバーサイズをバサッと羽織るコートスタイルを良く見掛けます。しかしあれは、若さとのセットで成立する、いわば女子高生のミニスカートのようなモノ。地位も名誉もある男子が真似る装い方ではありません。そこでリッチなオジサンにこそ似合う好印象な着こなし方と選ぶべきアイテムを、敏腕スタイリスト櫻井賢之さんに聞いてみました。

「大人の正統派ブランドからも、今季はチェスター型のコートが数多くリリースされています。ある意味定番なので、常に出回っているものでもあるのですが、先シーズンまでは大きなチェック柄など個性の強いデザインに注目が集まっていました。しかし今季は断然無地。ただしカシミア混やネップ入りツイードなど、温かみや素朴さなどリッチな素材感のものがトレンドに。そしてその無地の味わいを生かすということから、今季はコートと同系色のワントーンに揃えた着こなしがクールだと思います。もちろんコートを含めサイズ感は基本的にジャストフィットが大人スタイルの王道。というのもビッグシルエットはともするとルーズに見えがち。しっかり品格ある装いこそ成熟した男性美に繋がる要素なのです。その点、実力派ブランドのコートはきちんとトレンドを見越したアレンジを備えた逸品揃い。そこで今回は、今風のゆとりあるフィットなどの旬な時代感と、ラグジュアリーに見せる着こなしのポイントをご提案します」

特級キャメルを軸に温かみ&アクティブを両立

世界トップクラスの高級生地作りを背景に、モダンセンスの融合を試みるゼニア。なかでも厳選のキャメルヘアーを用いたチェスターは、ジャージー仕様のためシックでありつつ実に快適で自由な着心地です。腰元の白いジップラインがさり気なくモダンな意識を感じさせる一着に合わせ、スポーティなカシミアフーディやキャメルのジョガー風パンツにて装えば、リッチで快活なオジサンスタイルになること確実。すべてが極上のタッチを備えた着こなしゆえに、あえて色使いはワントーンでストイックに。違いの分かるハイセンスなルックスが楽しめます。

コート¥706,200、パーカー¥421,300、パンツ¥245,300、キャップ¥51,700、シューズ¥119,900/すべてゼニア
*すべて税込価格

ZEGNA(ゼニア)/ゼニア カスタマーサービス
https://www.zegna.com

サングラス¥39,600 MOSCOT(モスコット)/モスコット トウキョウ
https://www.moscot.com/

*上記URLは外部サイトに移動します

全身ツイードで揃える温故知新なモードスタイル

精緻な編み込みレザーのバッグ等で知られる職人的メゾンであるボッテガ ヴェネタ。今季は新たなクリエイティブ・ディレクターを擁しフレッシュなスタイルを提案しています。秋冬の定番コート素材として知られるツイードを用いたチェスターコートは、素朴なネップと厚地使いにより、味わいと力強さを感じさせる仕上り。僅かにトーンを換えた同じくツイードスーツを合わせて装うことで、重厚感と洒落感、そしてラグジュアリーな色気漂うルックスが完成します。寛いだベージュトーンも大人の持つ包容力を滲ませる絶好のカラー。遊び心あるカラーバッグを添えれば、硬軟のバランスとれた小粋なスタイルにまとまります。

コート¥547,800、ジャケット¥355,300、Tシャツ¥57,200、パンツ¥178,200、バッグ¥286,000、ブーツ¥495,000/すべてボッテガ・ヴェネタ
*すべて税込価格

BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン https://www.bottegaveneta.com
*外部サイトに移動します

高品質にして最先端。紳士的だけど若々しさも兼備

幼少期より子役として活躍したオルセン姉妹が手掛ける噂の先端ブランド。仕立ての街、サビルロウにちなんだブランド名が表すとおり、ビスポークテーラーの技を生かした念入りの物作りが最大の特徴です。ブラウンのチェスターコートも最高級のヴァージンウールとシルクを用い、しっとりしつつもボンディングにより独特の張り感を持つ仕上り。実は、同素材のスーツもリリースされており、合わせてコーディネートすることで、クラシックの品格と同時に、ザ ロウならではの現代的な洒落感あるルックスを楽しむことができるのです。モード的なゆったり感と紳士的な仕立て技を融合させたこのセットは、リッチでありつつ感性の若々しさがアピールできる特別な装い方です。

コート¥576,400、ジャケット¥432,300、ニット¥174,900、パンツ¥228,800、シューズ¥214,500/すべてザ・ロウ
*すべて税込価格

The Row(ザ・ロウ)/ザ・ロウ・ジャパン
https://www.therow.com/
*外部サイトに移動します

圧倒的かつ美的に差の付くクリーンに徹した淡色コーデ

イタリアン・スポーツ・シック ラグジュアリーを体現するメゾンとして、世界中にファンを持つブルネロ クチネリ。立体感ある綾筋織りが特徴のコートは、ノーブルな美観を放つオフホワイトがポイントです。素材もヴァージンウールにカシミアをブレンドしたニットライクなものゆえに、クリーンにして温かみを備えているところも見逃せません。この一着の清潔感を生かす意味で、ライトグレーのニットやスラックスと合わせる淡色系コーディネートが今季のオススメ。特にこれからの季節はダークな装いが街に溢れがちです。軽快で清潔感あるコートスタイルは、十分に温かくありながら、圧倒的に周囲と差の付く洒落た装いとなること間違いありません。

コート¥759,000、カーディガン¥374,000、シャツ¥96,800、パンツ¥187,000、キャップ¥66,000、タイ¥26,400、ストール¥134,200、シューズ¥137,500/すべてブルネロ・クチネリ
*すべて税込価格

Brunello Cucinelli(ブルネロ クチネリ)/ブルネロ クチネリ ジャパン https://shop.brunellocucinelli.com

サングラス¥49,170/ブルネロ クチネリ&オリバーピープルズ Brunello Cucinelli & Oliver Peoples(ブルネロ 口レリ&オリバーピープルズ)/ルックスオプティカジャパン カスタマーサービス
https://www.oliverpeoples.com/japan

*上記URLは外部サイトに移動します

撮影 杉田裕一
スタイリング 櫻井賢之
文 長谷川 剛
編集 藤倉大輔

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