リッチなオジサンの合言葉は
“一日一贅”

バッグはお洒落を完成させる大切なラストピースです。特に昨今は、コンパクトなミニバッグが一流ブランドからも豊富にリリースされ、お洒落な人達から注目を浴びています。すでにさまざまなものを活用しているJ PRIME 戸賀編集長に、コンパクトバッグの利便性や選びのポイントをアレコレ聞いてみました。

休日に最適でセンスもアピールでき、現代の持ち物の容量ともマッチ

その日の気分によって服装は替えるのに、バッグは何時も同じ……なんて、ちょっとおかしなハナシです。そう、時計もシーンに即してチェンジするように、バッグも“着替えて”こそ、本当の洒落モノと言えるのです。特に昨今、洒落たデザインで豊富にリリースされているのが、片手が持てるコンパクトバッグ。財布やキー類に電子機器などの手回り品を、ザクッと一手に引き受けてくれる小型鞄は、リッチなオジサン界隈でも大人気。もちろん本誌のご意見番である戸賀敬城も、この新世代鞄を早くも使い倒しているバッグマスターです。そこで、今季リリースラッシュを迎えているコンパクトバッグについて、色々と要点を聞き出してみました。 「僕は以前からザネラートのネノバントゥを自分用に監修するほどにミニバッグ好き(笑)。もちろん旅行のときなどは大きなバッグも使いますが、日常的にはスマフォと財布、キー類にメモ帳が揃っていれば大体OK。ですので、ミニクラッチやコンパクトバッグがあればまったく問題ナイのです。それらの鞄は容量も限定的ゆえに、中の荷を別バッグに入れ替えるのも手間ではありません。だから複数所有しつつ、装いに合わせてバッグの“お着替え”を楽しんでいるというワケです」　（戸賀編集長）

昨今はメゾンブランドを中心に洒落たデザインのコンパクトバッグが豊富にリリースされています。ではＪプラ世代のオジサン的には、どんなモデルを選ぶべきでしょう？

「まずは自分のコーディネートにマッチするカラーから選びたいところ。僕はグレーやネイビーの服が多いので、そういったカラーを軸にチョイスします。ただし、昔ながらのセカンドバッグ風では野暮ったく見えてしまいがち。モノグラム柄や型押し柄、ちょっとギミックの効いたアシンメトリックなデザインのものは、装いの洒落たアクセントになるので見逃せません。また、シーンによっては両手を空けておく必要もあるので、ショルダーベルト付きが非常に便利。絶対に失敗しないという意味では、実力あるメゾンブランドから選ぶことも大事でしょう」（戸賀編集長）

しっかり目立つけど非常にシック

1970年代ディオールのアーカイブである「CD ダイヤモンド」パターン。今季の新作バッグでは、複数のグレーカラーを用いた「CDダイヤモンド」キャンバスを使用しており、シックにしてデコラティブなルックスです。ソフトでありつつエッジある直方体デザインゆえに、片手でしっかりホールドできるのも特徴的。アクティブなシーンに対応すべく、脱着式のショルダーストラップが付くのもポイントです。ストリート風の大型アルミバックルが、若々しいエッジを感じさせる仕上りです。
22×15×6㎝

左右非対称フォルムが装いを個性的に演出

馬の鞍をヒントにアレンジを効かせた「サドル」フォルムは、ディオールの定番として男女ともに人気のアイテム。このモデルはフラップをサドルフォルムにしており、非対称ゆえのバランス感が大きな魅力です。素材は上質でクラシカルなグレインレザー。ドレッシーなスタイルのハズし小物としても非常に便利です。薄型フォルムゆえに安定して持てるところも見逃せません。フロントにはディオールバッグの象徴である、デコラティブなアルミバックルが。そして本体の背面には取り出しが容易なパッチポケットが付けられています。
W×29H21.5×D3.3㎝

¥330,000(グレー)、￥195,800 (ブラック) ＊税込
DIOR（ディオール）／クリスチャン ディオール
https://www.dior.com
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トライアングル柄は女子ウケも抜群です

プラダを象徴するあの三角マーク。ブランドの創業者であるマリオ･プラダがデザインしたトランクに、初めて登場したという由緒あるアイコンです。女子からも支持を集めている三角形モチーフを、バッグ総身にあしらった新作が登場。しかもプリント柄ではなく織り込みパターンゆえに、温もりを感じさせるところもポイントです。内装にはブランドロゴ入りの再生ナイロンを採用しており、地球環境にもアピールある仕上り。きらびやかなゴールドジップ＆金具に合わせ、金時計などと組み合わせたスタイルなら、リッチな雰囲気も倍増しになること確実です。
W22×H16×D6㎝

¥330,000（予定価格）
PRADA（プラダ）／プラダ クライアントサービス
https://www.prada.com/
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ポップなカラーで着こなしに軽さを添えて

スペイン王室ご用達の名門が打ち出すコンパクトバッグは、クリーンで軽妙なカラーリング。ダークな服装をポップに見せるアクセント役としても非常に役立つアイテムです。奥行きある直方体フォルムには二列のジップ･コンパートメントを備えており、ミニ型ながら収納力も抜群。シンプルな単色デザインですが、フロント脇にはブランドロゴに加えアナグラムをあしらったパッチ付き。遠目からでも分かる人には分かるデザインが魅力です。付属のショルダーストラップにもロゴ入りで全方向隙ナシ。
W18×H13×D8.5インチ

¥157,300（税込）
ロエベ／ロエベ ジャパン クライアントサービス
https://www.loewe.com
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つい触りたくなるマクラのようなソフトクラッチ

オーバーサイズなど、ゆったりしたシルエットにトレンドが集中している昨今。ボッテガ ヴェネタのクリエイティブ･ディレクター、マチュー･ブレイジーは、スニーカーをふっくら雲のようなシルエットにアレンジし話題となりました。そして、クッションのごときクラッチバッグを打ち出し注目を浴びているのです。ピローポーチは比喩やたとえではなく、外観はまさにマクラそのもの。しかもキメの細かいラムスキンボディのため、触り心地も抜群です。見た目どおりクッション効果は高く、繊細なアイテムもバッチリ保護できる鞄です。
W30×H29×D6㎝

¥181,500（税込）
Bottega Veneta（ボッテガ・ヴェエタ）／ボッテガ・ヴェエタ ジャパン
https://www.bottegaveneta.com/
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シックなスタイルを格上げする逸品革に注目

フランス発の革匠としてリッチなオジサンからも絶大な支持を得ているベルルッティ。ブランド伝統のヴェネチアレザーを用いたコンパクトバッグは、ミニバッグより大きくクラッチケースよりも小振りな絶妙なサイズ感。本体にはハンドル付きなので、ガッチリ持てるので非常に安心です。4分割の側面には筆文字風の装飾「スクリット」入りで優雅なルックス。総身に高級レザーを奢ったバッグは重厚なエレガンスがポイントです。仕立ての良いジャケット合わせて使いたくなる逸品です。
W25×H16.5×D5㎝

¥328,900（税込）
Berluti（ベルルッティ）／ベルルッティ・インフォメーション・デスク
https://www.berluti.com
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モダンなモノグラムバッグはカジュアルに最適！

英国のクラシックを今に伝える老舗でありながら、ストリート感のあるアイテムもラインナップされているバーバリー。このコンパクトバッグにはアーカイブのルーツと現代性のあるデザインが融合した「トーマス･バーバリー モノグラム」を大胆にあしらっており、アーティスティックな仕上りです。しかしネイビー系の落ち着いたカラーリングにより、メンズ服全般にマッチする馴染み感も備えています。素材はカジュアルやスポーツウエアと相性の良いテキスタイル製。デイリーなスタイルに合わせることで、装い全体が若々しくモダンな印象にシフトします。
W21.5×H15.5×D7㎝。

¥129,800（予定価格）
Burberry®（バーバリー）／バーバリー・ジャパン
https://jp.burberry.com
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スポーツスタイルを清潔に仕上げるロゴ白仕様

オジサンスタイルをリッチに見せる要点のひとつが清潔感。ダーティなアイテムは、いくら高額でもいただけません。清潔に見せるカラーのなかでも、特にホワイトは理想的。イタリアン・メゾンの実力派はそのことをしっかり踏まえ、純白のフルレザーにて作り上げました。さらにダメ押しとしてレリーフ状にブランドロゴを配しており、ラグジュアリーかつステイタス感まで網羅しています。化繊系のジップアウターやジャージパンツ等の着こなしに合わせると、アクティブにしてリッチなスタイルが完成します。
W22×H13.5×D7㎝

¥178,200（税込）
DOLCE&GABBANA（ドルチェ＆ガッバーナ）／ドルチェ＆ガッバーナ ジャパン
https://www.dolcegabbana.com
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撮影 杉田裕一
スタイリング 鈴木 肇
文 長谷川 剛
編集 藤倉大輔