ART
「ART ART TOKYO」予告
注目作家 田島享央己の「LIFE」を手に入れるチャンス
![注目作家 田島享央己の「LIFE」を手に入れるチャンス](/wp-content/uploads/2023/01/tajima_0115_2023_00.jpg)
大丸東京店が半年に一度お届けするアートの祭典、「ART ART TOKYO」。2023年2月16日からの開催が決定しました。国内外の巨匠から新進気鋭のニューカマーまでさまざまな作品が並びますが、中でも話題必至のアーティスト、田島享央己を一足先にご紹介します!
ち〇こと共に歩んだ(!?)ロックな半生をユーモラスに表現
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1973年、仏師に連なる彫刻一家の5代目として生を受けた田島享央己。大型の彫刻作品の多くは等身大に近い女性像(精緻で、アンニュイで、クール!)ですが、小品はコミカルかつシュールな動物像がメイン。その独特な世界観と色使いは、近年力を注いでいるドローイングにも反映されています。
田島の作品には、リッチなオジサンの中に眠る“少年の心”をくすぐる特徴があります。それは、コミカルに描かれた動物たちに局部がついている点。いや、ロックな魂を持つ作者をリスペクトし、はっきり言葉にしましょう。ほぼ必ず「ち〇こ」が描かれているのです!
田島氏は、「『ちんこ』がついている彫刻を作り始めた30年前。世の中に『ちんこなんか作るな』という風潮が確かにあった。『ちんこ』を彫ったり描いたりすると見た人がちんこちんこちんこちんこと騒ぎ立て、嘲笑かと思われるほどの歪んだ笑いが起きていた」と、振り返ります。父のアトリエでヌードの彫刻と対峙していた田島氏にとって、それを描くことはごく自然なこと。中学生の時、歴史の授業でミケランジェロのダビデ像を見ながら、「ちんこちんこ!」と手を打って喜んでいた友に対して、「心の中で罵倒する言葉を探して歯軋りをしていた」とも明かします。
ところが、アーティストとしての名声の高まりと共に状況は一変。「今、『ちんこ』がついて無い彫刻や絵を作るとみんなに「ちんこついて無いじゃないか」と真顔で怒られるようになった。私の革命(ちんこレボリューション)が実を結んだと思っている」というまでになったのです!
そんなロックな魂を宿した新進気鋭のアーティストが、自身の半生を描いたのが『LIFE』シリーズ。8点連作の一部をお見せします!
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田島享央己の連作、『LIFE』で遊び心と反骨心を呼び覚ます
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『LIFE』8点セット1,584,000円(税込)
大丸東京店「ART ART TOKYO」、2月16日から11階催事場にて開催される「D-art,ART 2023」にて販売予定。
gallery UG 専属
2000年 愛知県立芸術大学美術学部彫刻科卒業
アウトローな気質をそなえ、彫刻だけでなく絵画領域にフィールドを広げ、幅広く活動している。2頭身の立体作品は、ニュートラルな立ち姿で観る者に様々な想像力を掻き立て、人気に火をつけた。また、木彫作品からも伺える色彩感覚と空間構成のセンスが平面にも発揮されている。シンプルに且つ大胆に構成され、隣り合った色と色の関係性が際立った背景の中に描かれたキャラクターは何とも不思議な表情や動きで描かれている。
2020年にはNYで個展が開催されるなど、日本に留まらず、海外でも人気も上昇。2022年は、世の風潮に逆らうように制作し続けたロック魂がスパークし、自身の半生をコミカルに描いた初のリトグラフ作品「LIFE」シリーズを発表する。ペシミスティックな題材をアチャラカに表現する高度なセンスが高い評価を得ており、田島革命が実を結びつつある。
2022年3月には大丸東京店1Fイベントスペースにて個展が開催され、大変盛況であった。
2023年3月、アートフェア東京にソロで発表することが決定している。
著書:「シドロモドロ工作所のはじめてのお彫刻教室」河出書房新社
撮影 杉田裕一
文 村上早苗
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