CAR
ALL TIME STARSで見つける至極の一台!
「560SEL」「560SEC」当時の憧れの1台と、オールタイムスターズで邂逅を果たす!
メルセデス・ベンツ浦安 オールタイムスターズに今回もお邪魔をしているフリーランスエディターの菅原(スガ)。前回は、戸賀編集長も思わず買い替えを検討しそうになった93年式のE320カブリオレをご紹介しましたが、今回はバブル期を彩る主役の1台だったと言っても過言ではない、『560SEL』『560SEC』の2台をピックアップさせていただきました。
もちろんお話しを聞かせて頂いたのは、すでにJPRIMEではお馴染み、オールタイムスターズ担当の森さん。
では早速、インタビューのスタートです!
懐かしの『CarEx』と、まさかの再会!
菅原 森さん、前回に引き続き今回もよろしくお願いします。今回は、560SEL、560SECといったある意味バブル期の主役級の2台をご紹介いただけるということで、かなり楽しみなんですよ。W126といえば、現在アラカンのオジサンにとっては、まさに青春時代ど真ん中の憧れの一台。バブル時代の象徴でもあるモデルが、現在どんな状態で保存されているのかも興味があるんですよね!ということで、本日もよろしくお願い致します。
森さん 菅原さん、こちらこそよろしくお願い致します。ちょっとお話しの前にお時間を頂いてもよろしいでしょうか? じつは私の私物になるんですが、今日は面白い雑誌をお持ちしたんですよ。
菅原 雑誌ですか?
森さん そう、雑誌です。もう休刊して30年近くなるんでしょうか? こちらの雑誌です。
森さん そうです。創刊号から全巻残っていますよ。内容を確認していたら、若かりし頃の戸賀さんや菅原さんを確認できました(笑)。こういった当時の雑誌などを店内に置いくことで、『クルマ好きのオジサン』にとって、居心地の良い空間にしていけたらと考えているんです。フラッと遊びに来る感覚で来店されても楽しめる店舗を本気で目指していきます。
菅原 素晴らしい。ところでCarEx、後でゆっくり見せてくださいね(笑)。
意外とボロボロの個体が少ない560SEL
森さん では、今回ご紹介させて頂く1990年式、560SELからご説明させて頂きます。こちらボディカラーはミッドナイトブルーで、記録簿付き、修復歴はありません。走行距離は5万4000キロ、価格は750万円となっております。もちろんオールタイムスターズの整備、必要とされる部品はすべて交換済みとなっています。
菅原 思ったより走行距離が短いんですね。
森さん はい。走行距離の短さもこの個体の特徴です。560SELはバブル期において、やんちゃな方々が乗っていたというイメージがありますが、あらためて見てみると、実際は端正でバランスの取れたデザインだったことが分かります。実際、海外の映画にも多く登場していますし。現代において560SELを、フルノーマルで上品に乗りこなすことができたら、間違いなくカッコいいオジサンですよね。
菅原 それは本当にそう思います。この頃のクルマを見て毎回思うんですけど、560SELもやっぱり小さいですよね。
森さん そうですね。SELはさすがに全長5メートルを超えてきますが、ショートボディなら現行のEクラスと同じか、ちょっと小さいくらいのサイズになります。それでいて、トランクが広いので、キャディバッグ4つを、横にしたまま普通に積むことが可能です。560SELでゴルフというのも、お洒落でリッチなオジサンという感じがしますね。
菅原 (あ、それを言うと、俺が運転手でゴルフ場に行かされる可能性があるから内緒にしておこう)ちなみに、フルノーマルな560SELって、やっぱりタマ数は少ないんでしょうね。
森さん やはりバブル期は、並行輸入で適当な改造がされた車両が多いというイメージがあると思いますが、そういうクルマは、すでに部品取りやスクラップに回ってしまっているのであまり残っていないのが現状です。ですので、残っているクルマは大規模修繕がされて適切に手を入れられている個体も多い。さらにコンピューターがあまり使われていないので、現代のクルマより長持ちするんですよ。もしかすると人間より長生きかもしれません(笑)。先ほど、世界中の映画で使われていたと話しましたが、そこからも分かる通り、新品、純正にこだわらなければ、今でもパーツが世界中に存在しているので、今後、まったく動かせなくなるようなことは考えにくいですね。もちろん、オールタイムスターズでご購入、メンテナンスいただくのがベストだとは思います。
菅原 なるほど。最後に、こちらの560SECについてご説明いただけますか?
森さん はい。こちらは1989年式、560SEC、ボディカラーはパールグレー、記録簿付き、修復歴無しの個体となります。走行距離は4万6000キロ。価格は1200万円です。
菅原 確かこのクーペって、サッコプレートで有名なブルーノ・サッコのデザインなんですよね。だから当然、サッコプレートが付いている。
森さん おっしゃる通りです。この贅沢なSクラスのクーペは、流通量も少なく、非常に希少性の高い個体です。さらに走行距離も短く、今後も希少性は高まる一方だと思います。また、この560SEC、ボディカラーがパールグレーだったからこそ、この状態で生き残ることができたというのもあるのではないでしょうか?
菅原 ネオクラシックなクルマが、現在に生き残ってこれた理由みたいなものを考えるのも、ネオクラならではの楽しみかも知れませんよね。次回も、ネオクラなメルセデス・ベンツをご紹介させていただきたいと思います。
森さん、次回はどんな車種でいきましょうか?
まさに560SEL、560SECはバブル時代を象徴する1台。戸賀編集長が持つ、そんな2台に対する印象とは?
菅原 今回トガに語って欲しいのは、W126、一番売れたと言われている2代目Sクラスについてです。時はまさにバブル期真っただ中だよな。W126は1979年に発表されて、1991年まで製造・販売されたそうだけど、1990年の日本での正規販売価格は、560SELが1355万円、560SECで1465万円なんだそうだ。でも当時って、並行輸入車がかなり多かったイメージがあるんだよなぁ。
戸賀 まぁ、確かに並行輸入は多かったよな。でも俺たちが12歳の時に発表されて、中高大、なんなら社会人になった時も新車で買えたというのが凄いよ。まさにオジサン達の青春時代、そしてバブルを共に過ごしてきた1台って感じがする。
菅原 確かにそんな1台だよね。ちなみにW126だけど、トガは何か当時の思い出とかあったりする?
戸賀 そりゃあるよ(笑)。560が街中を走り始めたのって、俺がまだ小学生? いや中学校に上がってたかなぁって頃だろ? 当時の俺は、足立区の綾瀬に住んでいた。でも、当時の足立区も流石にバブル、560はけっこう走っていたんだよ。近所の人でちょっと商売を成功させた人とか、あの辺の不動産屋さんは、ほぼ560に乗っていた。だから不動産屋さんで560に乗ってない人を見ると、あんまり当たってないのかなぁ、って子供ながらに思っていた記憶があるよ(笑)。
菅原 本当に560が走りまくっていた時代だもんな。
戸賀 そう。話しはちょっとズレるけど、当時の人気のボディカラーは、俺の300E-24と同じブルーブラックだった。あの300E-24を購入するにあたって、ボディカラーがブルーブラックだったのも、悩まず購入できた要因であることは間違いない。やっぱりブルーブラックは今でも気になるんだよ。ボディカラーで言うと、他にもソリッドで青みがかったネイビーとか、ホワイト、シルバーも人気があった。ホイールは俺のW124と同じディッシュ型で周りに穴が開いているやつが定番だった。
菅原 さすがクルマ博士、細かいディテールまでしっかり覚えてらっしゃる。
戸賀 うるさいよ(笑)。そして俺が高校生になると、幼稚園からの幼馴染が、定時制の高校に通いながらガソリンスタンドに就職したんだよ。ヤンチャなヤツだったけど。
菅原 まぁ、あの頃はヤンキー全盛期でもありますから。
戸賀 当時の俺は、都立の足立高校に通っていた真面目な高校生だったんだけど、バイク通学を見つかって良くぶん殴られてた(笑)。その頃は、単車のレースもやっていたんだけどね。
菅原 (真面目な高校生という面が見えない気がするのは、俺の気のせい?)
戸賀 そんな感じの高校時代だったんだけど、その幼馴染がある日、「トガ、うちでバイトしない?」って言ってきたんだよ。その頃俺は、夜はバイクショップでバイトしていたんだけど、幼馴染の一言で、早い時間はガソリンスタンドでのバイトを掛け持ちすることが決定。でも、このバイトを始めたおかげで、高校生ながら、560に触れる機会を得ることができたんだよ。じつは、ここのガソリンスタンドは洗車が上手いことで有名だったから、業績が良い企業の社長さん達も良くクルマを預けてくれていて、洗車だけじゃなく、車内に掃除機をかけたり、マットを洗ったり、オイル交換もさせて貰っていた。クルマ小僧&洗車オタクの俺には至福の時だったかも(笑)。自動車電話を初めてみたのもこの頃だった。
菅原 自動車電話! あの頃は憧れだったよなぁ。
戸賀 そんな感じだったから、まだ赤池学さんの本は出版されていなかったこの頃には、後に彼が書くこととなるメルセデスの持つ濃厚な世界感を、洗車&メンテナンスをしながら感じることが出来た。当時、俺にとってはリムジンのように感じた560SELが持つ濃密な空気感も、高校生のうちに知ることができたことは大きかったよね。これが大学生になると、免許があるから560SEL、560SECをお客さんのところまで届けることもあった。ガソリンスタンドのつなぎを着て、長靴を履いて届ける訳だけど、見栄っ張りな俺がそんな姿を人に見られることを厭わないくらいの魅力が、560SEL、SECにはあったんだよ。 1キロ近く歩いて帰らなきゃいけない時もあったけど、何度も届けに行っていたからね。そして、いつかあのリアシートにのってやりたいなぁっていつも思っていた。今思い出しても、本当にメルセデスの魅力にハマっていたんだと思うよ。
菅原 なるほど。トガが考えるメルセデスの魅力って何なの?
戸賀 う~ん、今話していて気が付いたんだけど、今回の560SEL、560SECに関しては、メルセデスっていう括りじゃ無いのかも知れない。当時の日本人にとって560SEL、560SECは、メルセデスというブランドではなく、もはや560 SEL、560SECというブランドだったんじゃないかと思うんだよ。そこにきて、ブルーブラックというそれまで日本人が知らなかった絶妙なカラーも、当時のお金持ちの心を掴んで離さなかった。 操作系もボタンだけではなくあえてダイヤルを採用したり、ウインカーレバーのちょっと重たい感じも、本物だけが持つ重厚感として改めて感じさせてくれたんだと思うんだよ。
菅原 『560SEL、560SECは、それ自体がすでにブランド』というトガの考え方に共感してくれる人は間違いなく多いと思う。悔しいが俺もその一人であるのは間違いない。
戸賀 その名車を、オールタイムスターズが仕上げる。そして、その極上に仕上げられた560SELのリアシートに俺が乗る。これで長年の夢が少し叶うんだけど、スガ、運転はお願いしても良いか?
菅原 う~ん、トガは乗せたくないけど、オールタイムスターズで仕上げられた560SELには一度乗ってみたい気がする。あ、でも絶対ゴルフ場には行かないからな。
戸賀 よし、さっそく森さんに相談だ(笑)。
メルセデス・ベンツ品川
東京都品川区東品川3丁目28−25
営業時間:平日 9:30~18:00 土・日 10:00~18:00
定休日:祝日
電話番号:03-5479-1700
メルセデス・ベンツ 浦安 ALL TIME STARS/サービスセンター
住所:千葉県市川市塩浜3丁目10−25
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週水曜日
電話番号:047-305-8800
文 菅原 晃
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2024年12月8日(日)パネライ大丸心斎橋ブティックにて戸賀編集長のショッピングアドバイス
【オープニングトークショー】
2024年12月8日(日曜)15時より
J PRIME戸賀編集長によるトーク後におこなわれるショッピングアドバイス(1組15分間 記念写真撮影込み)は
daimarushinsaibashi@panerai.com
に下記の必要事項をお送りください。
*11月15日(金)締め切り
・氏名(漢字・フリガナ)
・同伴者名(お一人でご参加の場合は不要です)
・電話番号
・誕生日
・ご興味のあるコレクション(ラジオミール、ルミノール、サブマーシブル、ルミノール ドゥエの中からお選びください)
パネライ 大丸心斎橋 ブティック
場所:大丸心斎橋店 〒542-8501 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1