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伝統と革新が融合する至高のタイムピース

ヴァシュロン・コンスタンタンの“ジャンボ”の名を持つ「222」がついにスチール仕様で登場

2025.01.19

ヴァシュロン・コンスタンタンの“ジャンボ”の名を持つ「222」がついにスチール仕様で登場

ラグスポウォッチの先端を走るオーヴァーシーズに源流モデルがあったことはつとに有名です。去る2022年には金無垢の復刻版が登場しシーンを沸かせたその「222」モデルが、なんとより通好みのスティールにてブティック限定販売。

時計通なポイントを随所に押さえた“ジャンボ”が華麗にリヴァイバル

現代的な大人のスタイルにマッチする万能ウォッチと言えば、気品とアクティブさを兼ね備えたラグジュアリースポーツ系モデルが筆頭格。頑強にして流麗なルックスも備えたケース一体式のブレスレットを持ち、現代的なライフスタイルにマッチした防水性等の高機能を与えられたモデルは、つまり本誌のメイン読者であるリッチなオジサンからも熱烈に支持を得る時計ジャンルです。すでに多くのトップブランドが多彩に展開合戦を繰り広げているラグスポシーンですが、『スイス御三家』の一角を陣取る雲上ブランドも、実は古くからこの手の時計における名手だったのです。

ヴァアシュロン･コンスタンタンが打ち出すオーヴァーシーズは、リッチなオジサンから世界的に支持を受けるラグスポ時計の雄。そしてそのオーヴァーシーズには注目すべき源流モデルがあったことも密かに知られる事実です。初代オーヴァーシーズのデビューとなる1996年の約20年前。ヴァアシュロン･コンスタンタンは1977年に、「222」というコードネームのごとき名前を与えた意欲作をリリースし、その革新的な造形美やスペックから、愛好家を中心に話題をさらっていたのです。

「222」は同社の222年創業記念モデルとして発表されたタイムピースであり、デザインを手掛けたのも実力派デザイナーのヨルグ・イゼック。その周囲にエッジィな切り欠きを配した印象的な捻じ込みベゼルと、約7㎜という薄型ケースにして120m防水という、非常にエレガントかつスポーティな性能を誇るモダンウォッチだったのです。
以降、このヴァアシュロン･コンスタンタンにおけるラグスポ路線はオーヴァーシーズに受け継がれていきますが、70年代に放たれた「222」の革新性は時を経ても一切褪せることなどありません。2022年にはマニア垂涎のフルゴールド仕様である「ヒストリーク・222」が復刻。全方向にリッチでありながら、最新の人間工学を駆使した卓越の着け心地を誇る一本は、再びリッチなオジサンたちを歓喜させたのでした。

そして今年2025年の“初夢”としてお知らせしたいのが、このリアルガチな「ヒストリーク・222」。37㎜の大型スチールケースゆえ、愛好家から「ジャンボ」と呼ばれて親しまれた1977年デビューモデルの概要をしっかり継承した一本は、日常生活でガシガシ使い倒せるまさに“生きる伝説”。
印象的な切り欠きのあるベゼルやケース右下のマルタ十字、6角形の中間コマを用いた堅牢でスタイリッシュなブレスレットなど、オリジナルのデザインをマジメに踏襲しながら、ミニッツ（分）トラックに重ならないカレンダーや現代的性能を擁した自動巻きムーブメントの搭載など、最新のラグスポウォッチとして頼りになる一本へと仕上がっているのです。

オーヴァーシーズももちろん捨てがたいのですが、ちょっと歴史を語りたいヴァシュロン・コンスタンタン好きには、こんなエピソード多めのラグスポをお奨めする次第。ブティック限定販売ゆえに、ライバルとカブりにくいところも大いに魅力です！