リッチなオジサンの合言葉は
“一日一贅”

2015年にリリースされたヴァシュロン・コンスタンタンの“Ref.57260”は、これまで世界で最も複雑で美しい時計とされてきました。しかし今季のWATCHES AND WONDERS 2024において、自らその偉業を更新。スプリットセコンド・クロノグラフ、3軸トゥールビヨン、グレゴリオ暦パーペチュアルカレンダーやグラン・ソヌリとアラームなどなど、なんと63もの複雑機能を詰め込んだ「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」を堂々実現にこぎつけたのです。11年もの歳月を掛けて完成させたこのド級スーパーコンプリケーションにより、スイスの古豪は見事な大輪の華を再び咲かすこととなりました。まさに時計シーンの歴史に足跡を残す偉大なタイムピースは、国宝的なビックリ箱と言えるもの。機械式時計の夢と感動が残さず込められた一本を、ぜひ見逃すことなくチェックしてください。

伝説の「Ref.57260」を手掛けた時計師たちが11年もの歳月を掛け開発

ヴァシュロン・コンスタンタンがウォッチ＆ワンダーズ ジュネーブ 2024で発表した「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」は、ウォッチメイキングの歴史に新たな伝説を刻む傑作です。世界で最も複雑なスペックを持つこの時計は、１つでも難易度の高い複雑機能を63も備え、特に注目すべきは世界初となる中国暦パーペチュアルカレンダーを搭載している点。なんと2200年まで調整不要とするこの機能は、太陰太陽暦における超複雑で不規則な周期を、機械的モデル化への成功を意味します。2015 年に発表されたあの「Ref.57260」に携わった 3 名の時計師が、11年の歳月をもって開発にこぎつけており、まさにミュージアムクラスのスーパーコンプリケーションだと言えるでしょう。

この時計は、優れた技術性とクラシカルな美的外観を兼ね備え、ヴァシュロン・コンスタンタンの伝統と革新を象徴したタイムピースです。ダブルフェイスのキャリバー3752には、スプリットセコンド・クロノグラフ、3軸トゥールビヨン、グレゴリオ暦パーペチュアルカレンダー、グラン・ソヌリとアラームなど、マニア垂涎のスーパー複雑機能が組み込まれており、最も洗練されたコレクターの心も掴むド級スペックが見どころです。
そしてヴァシュロン・コンスタンタンの時計開発におけるエグゼクティブである、スタイル＆ヘリテージディレクターのクリスチャン・セルモニは、この歴史的複雑ピースのリリースに際し以下のようにコメントしています。

「63もの複雑機能を搭載するこのタイムピースの複雑さ、その仕上げのレベル、精度には惜しみない賞讃を捧げるのみです。これは長年にわたる努力と創意により完成した、 超絶時計製造を体現しています。2015年に打ち出した“Ref.57260”は、『この分野での最終的な完成形』を象徴すると考えられたかもしれません。しかし、2200 年まで調整不要な中国暦パーペチュアルカレンダーといった、誰も成功することができなかった時計を実現せることで、困難な要求を超えることができたのです」

また、この複雑機械である“キャリバー3752”を作り上げる技術解決策については、このようにコメントを残しています。
「数あるなかの一例として、レトログラードの秒表示を挙げることができます。時計にレトログラードの秒表示を搭載することだけでも稀ですが、レ・キャビノティエ部門の時計師たちは、それが可能な限りの高精度を追及。つまり秒針が出発点に戻る時間を補正することを意図し、彼らは機構に2つの追加カムを加えることでこれを達成しました。もうひとつの例は、グラン・ソヌリの『ナイト』機能です。このモードは新たな仕様で、顧客が選んだ夜の時間帯に通過時ストライク機能を停止させることができます。他に数多くの技術開発がありますが、そのなかでも3軸アーミラリ・トゥールビヨンは特筆すべき存在。“Ref.57260”にもすでに搭載されますが、この機械的な快挙は1つの姿勢のみで着用される懐中時計において、完璧な意義をもたらします」

「レ・キャビノティエ・ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」
Ref.9901C/000G-B472
価格要問合せ

＜SPEC＞
ケースサイズ：98mm径
ケース素材：18Kホワイトゴールド
ムーブメント：手巻き、自社製キャリバー3752
パワーリザーブ：約60時間
付属品：調整用ペン&拡大ルーペ

VACHERON CONSTANTIN（ヴァシュロン・コンスタンタン）
https://www.vacheron-constantin.com/jp/
＊外部サイトに移動します

文 長谷川 剛

SHARE