FASHION
アンディ、アレッサンドロの普遍な魅力
ベルルッティの名作は足元からオヤジに色気を漂わせる!
![ベルルッティの名作は足元からオヤジに色気を漂わせる!](/images/yJoZNuZwrOeDrESAPZRsadCHTVFPDhLE/db3e3fdc-2f61-4c7f-aeea-d4de2956bd37.jpg)
J PRIMEでも紹介した先日発売されたシェブロンモチーフの新作バッグ、大好評を得ているようです。と、最近バッグでのご紹介が多いベルルッティですが、やはりシューズこそが本懐でしょう!
今の時代にこそ欲しい! ベルルッティの美に対する攻めの姿勢
![ベルルッティ](/images/JnndmyzSKUwhjvviuxjnkdALHuyWhUYO/07c91f40-ffde-44be-8fd1-9831891bfd9a.jpg)
スニーカーがビジネススタイルにまで勢力を拡大した昨今ですが、この冬はブーツや革靴勢力の盛り返しが目立ちました。そんな中、やはりリッチなオジサンのドレススタイルにおける足元を飾るにふさわしい一足がベルルッティでしょう。雲上時計を手首に纏うのであれば、足元だってそれに見合う佇まいでいて、最上級のリッチコーデが完成します。
名作アレッサンドロとアンディの新作は、ベルルッティの真髄といった仕上がりになっています。両モデルの特徴は、端的に言うとアレッサンドロはホールカットシューズ、アンディはサドルローファーで、新作ではアレッサンドロではドレープアッパーを、アンディにおいては落としモカ縫いとスクリットを披露。両者のようないわゆる名モデルにおいては、大抵のブランドが新作といっても色や革違い、またごく僅かなマイナーチェンジに留める場合が多いですが、ベルルッティの場合は毎シーズン大胆なアレンジを行ってくるところが物欲に火をつけます。
この辺りの攻めの姿勢については、J PRIME編集長 戸賀もアツい視線を送っており、「毎シーズン新たなアプローチを見せてくれるから、同じモデルでもまるで飽きない。それどころか、毎回ワクワクさせてくれます。多くの名作と呼ばれるモデルは、時代に合わせて微妙なマイナーチェンジに留めますが、結果…時代が変わると古く見えてしまう。一方、ベルルッティほど攻めたアレンジをすると、いつ見ても古く見えないんです。時代を捉えながらも、あくまで唯我独尊の美意識を崩さないベルルッティなればこその魅力。僕自身ドレスコーデで出かける際には、まず頭に浮かぶ一足です」。
アレッサンドロマニアも驚く、斬新な折り返しデザイン
![ベルルッティ](/images/JqtlwemZaGoeygbEOcwVqxaBfUhDPMUi/2c3cdb3c-0033-4a63-9268-25105d8401c6.jpg)
![ベルルッティ](/images/BJuaYBizTIOIfUrzWfBisYDTmdILkwWF/661287f0-c402-4608-9f74-781eeb4793a3.jpg)
この春に登場したドラペコレクションからの一足。ホールカットのなめらかな曲線を見どころとするアレッサンドロを、まるで布を折り返し重ねたようなやわらかなドレープを描くヴェネチアレザーによって、印象を一変させる1足に仕上げています。とはいえ、ラストはアレッサンドロらしいロングノーズで、相変わらず色気たっぷり。その彫刻のような美しさは、コンフォート至上主義が占める昨今の大人の足元事情に、一石を投じます。¥317,900(税込)
フォーマル=退屈、ここにおいてその理解はなし
![ベルルッティ](/images/LrkiRUYYTXRTHnZZYShzAuQOBKBupzin/5be70f8d-7425-4fe0-84ac-b48a0f9f4137.jpg)
単に端正で終わらない、美を多分に意識した靴作り。アレッサンドロは、まさしくベルルッティの考えるフォーマルシューズです。ヒールにしか継ぎ目のないなめらかなフォルムに加え、濃厚なグラデーションを描くパティーヌが、ドレッシーを超えてもはやエロティック。これを履きこなさずして、リッチなオジサンとは認められません! ¥291,500(税込)
上品顔を崩さずにしっかりとアイデンティティを主張
![ベルルッティ](/images/CSrtKSaNtnqvYwhfyQbnHnmRlioeWaKN/8a6ac610-72fd-466f-a65f-9cfe2e13a106.jpg)
![ベルルッティ](/images/pFLDBhHLynJtbPFhXwQgpQcnIJXGzKfU/3fffa8ba-70ad-41c9-854c-7159a3fbe91f.jpg)
アンディの新作は、トゥを見てお分かりの通り丸みのあるやわらかな印象に仕上げています。濃淡を強調しつつも、どこか落ち着いた雰囲気を醸し出すブラウンカラーのパティーヌがその印象を後押し。サドルのデザインも、実にエレガントです。と、一見するとおとなしい顔つきですが、よく見ればスクリットが。アシンメトリーにレイアウトする辺りに、ベルルッティらしいアート的な美意識が垣間見られます。¥308,000(税込)
怠け者という名に相応しくない、美麗な佇まい
![ベルルッティ](/images/GwZnCBxBzyqrRBjXrbzoywZrtqQazlCT/4a8fb394-4531-4673-bff7-fcc437669eb0.jpg)
こちらが定番。美しい濃淡を描くパティーヌと共に、シャープなトゥが色気の中にスタイリッシュさを漂わせます。スクエアで大きめなタンは、そのロングでシャープなトゥをより強調することに成功。一方で、モカシン部分はすくい縫いを採用し、その存在感のあるステッチワークで足元に視線を落とさせます。この強弱の使い分けが、ベルルッティの巧みさです。ローファー=レイジーマン(怠け者)とも呼ばれますが、こんなエレガントな怠け者は逆に洒落て写りますよね。¥291,500(税込)
ベルルッティで、今一度オヤジの足元美学を再考すべし
![ベルルッティ](/images/yfBOdjckfJuMHqIduZtmfMnIrZKAJpcM/83d18ea0-dea0-466b-b450-0c2aa4ae42ea.jpg)
これらのシューズに直に触れている戸賀編集長はこう続けます。
「こうしたベルルッティの美に対する攻めの姿勢は、withモードなコーデを間違いなく格上げしてくれます。カジュアル化が進んでいるからこそビシっとキメた着こなしは一目置かれることだってあります。靴ブランドとしての誇りを感じるアイテムは、今の時代にこそ、改めて欲しくなります」
軽さや快適性ばかりを求めがちな昨今の大人の足元事情ですが、スーツがそうであるように、こんな時代にこそ美意識と矜持のあるシューズを選ぶことは、今まで以上に価値のあることです。ベルルッティは、それを教えてくれるブランドと言えます。
世界観を余すことなく堪能できるベルルッティ大丸神戸店
![ベルルッティ](/images/kAqsvcdsgFFrfduMnQlVNrpaoAKPhirX/b0727195-a441-4c8d-ac05-241567026b27.jpg)
![ベルルッティ](/images/qtVvCrMMxZSAuMAHoThTwXhBcFekyeqB/5b9337fe-786f-4e6a-a54f-8db517285f18.jpg)
2022年3月19日にオープンしたシューズ、バッグなどのレザーグッズからプレタポルテまでのフルラインナップが揃うブティック。
ベルルッティ 大丸神戸店
〒650-0037 神戸市中央区明石町44 番地 ブロック44
電話 078-595-9343(直通)
ベルルッティ
https://www.berluti.com/ja-jp
撮影 杉田裕一
スタイリング 鈴木 肇
文 安岡将文
編集 藤倉大輔
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