現代アートの潮流展
(画像=上前智祐「作品」16.5×13.5cm)

今やリッチなおじさんの嗜みとも言える現代アート。日本には、世界的に名を馳せ、作品が資産としても注目されている現代アーティストが多数います。2月2日(水)~2月7日(月)に大丸京都店で開催される「現代アートの潮流展」は、現代アートの潮流を、日本人アーティストと作品によって紐解いていこうという今回の展覧会。現代アート愛好家も、これからデビューというビギナーも、足を運ぶ価値大!です。

海外から火がついて、“逆輸入”された巨匠たち

20世紀初頭、後に現代アートの父と称されるマルセル・デュシャンが登場。目ではなく、精神に刺激を受けるアート、思考を生み出すアートが提唱されました。
そうして芽吹いた現代アートは、さまざまなアーティストによって進化を続けます。芸術の中心地もパリからニューヨークへと移行し、篠田桃紅や草間彌生らが渡米。そこで高い評価を獲得し、日本でも脚光を浴びることになるのです。この展示会では、篠田作品や草間作品と共に、井上有一や京都出身の堂本尚郎の作品も並びます。

現代アートの潮流展
(画像=井上有一 「断」27.0×51.0㎝ 1977年制作 2,750,000円(税込))

アートとしての書を開拓したのが井上有一。1957年にサンパウロ・ビエンナーレに出品した作品が著名な美術評論家の目に留まり、海外で名を馳せることに。自身の「書は世界に類を見ない芸術である」という言葉通り、ひとつの文字をアートに昇華させています。

現代アートの潮流展
(画像=堂本尚郎 「臨界:水」36.8×56.3㎝ 1986年制作 1,760,000円(税込))

若干23歳で日展特選を受賞し、日本画壇で華々しいデビューを飾った堂本尚郎。ところが、1952年、ヨーロッパを周遊したのをきっかけにフランスに留学し、日本画から油彩画へと転身します。そんなところも、実にアバンギャルド! パリやニューヨークを拠点に独自の画風を追求し、高い評価を得て帰国。2001年、フランス政府から芸術文化勲章を受章するなど、世界的に知られる京都出身の巨匠です。

国内をメインに活躍し、世界で愛されている作家たち

逆輸入で始まった日本の現代アートのムーブメントは、その後、日本から世界へ飛び立つアーティストの出現で、さらに発展していきます。代表格は、奈良美智、村上隆。アートに関心がない人でも作品を一目見ればわかるほど、ポピュラーな存在に。現代アートが、広く浸透するきっかけになりました。

現代アートの潮流展
(画像=奈良美智 「LIFE IS ONLY ONE」17.0×17.0×2.0 2015年制作 990,000円(3枚セット))

奈良美智の作品を象徴するのが、大きな頭に、挑戦的な目つきをした女の子。彼が手掛ける絵画や彫刻は、MoMAやロサンゼルス現代美術館などに所蔵され、世界のアートシーンを席巻しています。2010年には、アメリカ文化に貢献した異国出身者に与えられる「ニューヨーク国際センター賞」を受賞。今回の展示会では、なんともキッチュな中華皿3枚組を出品しています。

現代アートの潮流展
(画像=向井修二 「無題」 50.0×60.5㎝ 2021年制作 2,310,000円(税込))

絵画や空間にさまざまな記号を無数に配置した作風で知られる向井修二氏。NYグッゲンハイム美術館具体回顧展では、館内のトイレやエレベーターを記号で埋め尽くし、2017年には、NYソーホーにリニューアル・オープンするルイ・ヴィトンソーホー店の内装インスタレーションを担当。今なお旺盛な制作意欲で、国内外に話題を振りまいています。

新しい手法とセンスを引っ提げ、世界を目指した若手世代

グローバリズムはアートの世界にも普及。若手アーティストたちは、ユニークな感性と自由な発想、斬新な手法を武器に、世界へと羽ばたいていきます。そして、日本の現代アーティストは、世界中のコレクターが注目する存在に。アーティスト同士が刺激し合い、更なる高みを目指しています。

現代アートの潮流展
(画像=渡部おさむ 「Sweet Island」59.5×42.0㎝ 2021年制作 280,000円(税込))

お菓子のクリームをアートに置き換えた、フェイククリームアートのパイオニアとして、幅広い層から支持されています。「かわいい!」「楽しい!」「触りたくなる!」。そんな声が思わず上がる、立体的なアートは、インテリアに華を添えてくれるはず!

現代アートの潮流展
(画像=江上越 「にじいろ-2021-10」 53.0×45.5㎝ 2021年制作616,000円(税込))

1994年生まれ、弱冠27歳ながら、日本、中国、ヨーロッパなど世界で活躍する江上越。2020年には、「フォーブスが選ぶ世界を変える30人/Forbes 30 UNDER 30」(Forbes China)に選出されるなど、世界的に注目を集める逸材です。半透明の筆跡で簡略化して描かれるポートレイトなど、独自のアート性の更なる進化は要チェックです。

現代アートの沼にハマってしまうかも!?

アーティストと作品から現代アートの潮流を追う。現代アートの造詣が深まる絶好のチャンス、お見逃しなく!

「現代アートの潮流展」
2022.2月2日 (水) - 2月7日(月)
場所:大丸京都店 6階イベントホール
問い合わせ先:075-211-8111
https://www.daimaru.co.jp/kyoto/topics/220202_07choryuten.html


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