FASHION
意外と真冬も出番多いんです
仕事も、遊びも、冬旅も! ニットジャケットがあればオールOK
ひと昔前なら、あくまでカジュアル専用だったニットジャケット。カジュアル化、そしてテレワークの浸透により、いまやビジネスにおけるジャケット選びにおいても筆頭といっても過言じゃない地位に登り詰めました。
確かに、ニットならではのやわらかさは休日のお出かけにはもちろん、ラペル付きとあってオフィスでもなじみます。
「コートやダウンといったアイテムの季節になってきましたが、クルマ移動にテレワークなどを考えると、素材がどんどんよくなっている今のニットジャケットなら、結構充分なんです。インナーにニットを着ればかなり温かいですしね」(戸賀編集長)。
さらには、今年こそはと奮発を考えている冬旅においても、移動時のストレスがなく、それでいて大人然と見えるニットジャケットは打ってつけのアイテムです。つまり、大人のライフスタイルにおいて、ニットジャケットは最強に頼りになるってこと。今回は、その中でも名門ブランドを厳選。こういうアイテムこそ、結構“質”の良さが問われるものですしね。それに、イマドキのニットジャケットは一張羅感覚で選ぶのもありですから。
冬こそこんなさわやかカラーを楽しみたいところです
上質ニットの常連といえば、やはりクルチアーニでしょう。創業は1966年、イタリアのペルージャ。クルチアーニの強みは、紡績から染色、そして縫製まで、生産工程を一挙に自社でまかなっている点。常に目の届くところで生産していると聞けば、クオリティの高さは言うまでもないでしょう。この一着は、直営店限定となるカシミア×シルクブレンドのニットジャケット。カシミアの軽さ、やわらかさに加えて、シルクのなめらかさが上質感をアピールしてくれます。ウエストをシェイプしたパターンは、やわらかな着心地にして洗練された着姿に。
Cruciani(クルチアーニ)
ジャケット¥217,800
クルチアーニ 東京ミッドタウン店
http://www.cruciani.jp/
まさに、サッと羽織ってサマになる、を地でゆく一着です
ニットのことなら、まずはココに聞け! なにせ、その創業は1784年ですから。英国におけるクラフトマンシップの象徴的ブランドであるジョン スメドレー。そもそも紡績、生地作りに端を発するとあって、その原料選びには並並ならぬこだわりが。この一着に使われるのはエクストラファイン メリノウールですが、ニュージーランドの牧場と直接契約し採取されたもの。それを24ゲージという、やや厚みのあるニットに編み上げることで、ニットながらジャケットらしい端然とした印象を与えてくれます。オンラインショップ、銀座店限定。
JOHN SMEDLEY(ジョン スメドレー)
ジャケット¥69,300
リーミルズ エージェンシー
https://www.johnsmedley.jp/
コレ、一着持っておくと何かと重宝するのは確実
1910年に、創業者エルメネジルド・ゼニアが北イタリアのトリヴェロに服地工場を作ったのが、世界屈指の名門のはじまり。現在ではプレタポルテにおいても知られる存在となりましたが、やはりそもそもがテキスタイルメーカーとあって、その生地使いが気になるところです。コチラは、ライトグレーが肩の力の抜けたカジュアルな雰囲気を醸し出しつつ、素材はカシミア×シルク×ナイロンを採用。その質感は、実にラグジュアリーです。正確にはニットではなくジャージー地ですが、カシミア混ならではの軽さとやわらかさは、極上の着心地です。
Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)
ジャケット¥583,000
ゼニア カスタマーサービス
https://www.zegna.com
風合いの見事さは言うまでもなし! さらにディテールにも注目
素材はジャージー素材(カシミアコットン)。世界中のエグゼクティブから支持される、成功者のためのブランドといって過言ではないココらしい1着です。仕立てはアンコン。トラベルジャケットと銘打つだけあって、軽くやわらかな着心地に仕上がっています。それでいて、マスキュリンな雰囲気を備えるモデル・ヴィルジーリオがベースになっているとあって、その佇まいは実に凛と。さらに、アーカイブから着想を得たレザー製のニュースペーパーストラップをあしらうなど、遊びの効いたアクセントが。ブリオーニという格があってこそ、成立するデザインです。
Brioni(ブリオーニ)
ジャケット¥385,000
ブリオーニ クライアントサービス
https://www.brioni.com/ja/jp/
今、まさしく欲しいのはこの質感と形
創業は1978年。ビッグメゾンのOEMを長年請け負ってきたファクトリー発のブランドとあって、その品質の高さは当初より評判に。ラルディーニの強みは、さらにトレンド性が高いこと。ご覧の通り、ニットジャケットにおいてもカジュアルに振るのではなく、ダブルのピークドラペルというクラシックに振ることで、イマドキなオフィスでリアルにサマになる1着に仕上げています。おまけにミラノリブ編みにすることでハリを持たせ、実に整然とした着姿に。そのバランス感は、まさしく大人のオンオフすべてにおいて重宝します。
LARDINI(ラルディーニ)
¥93,500
トヨダトレーディング プレスルーム
https://www.toyodaco.jp
ちょっとクセが強いですが、それだけにクセになります
ニットジャケットでも、こんなに攻めのアイテムがあるんです! さすが、ドレス的視点だけでなくファッション的視点の鋭さでも名高いラルディーニ。コチラの1着では、かなりアイコニックなビッグヘリンボーン柄を採用。やや厚手のウールニットと相まって、実に存在感あるジャケットに仕上げています。一方で、ベージュをベースとしたカラーリングは、どこかシックな雰囲気も。だから、デニムからスラックスまで、意外に幅広いスタイルで楽しめちゃいます。厚手とあって、ニットならではのあたたかさもひとしおです。
LARDINI(ラルディーニ)
¥86,900
トヨダトレーディング プレスルーム
https://www.toyodaco.jp
撮影鈴木克典
スタイリング鈴木 肇
文安岡将文
編集藤倉大輔
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