CAR
サイズ感は立体駐車場問題をクリアするか?
レクサス「LX700h」を世界初公開。ついに新開発パラレルハイブリッドを導入!
レクサスは、SUV「LX」を一部改良して、ハイブリッドモデル「LX700h」を追加することを発表しました。
新開発のハイブリッドシステム
やはり『J PRIME』として気になるのは、新開発ハイブリッドシステムとその走行性能。
現行モデルである日本仕様のLX600には、3.5リッターV6ガソリンツインターボエンジン(415ps/66.3kgm)が搭載されていますが、今回のシステムは、この3.5リッターV6ツインターボエンジンと10速ATの間にモータージェネレーターを配置した、パラレルハイブリッドシステムが採用されています。このシステムは、エンジン+モーターから生み出される、高出力と強大なトルクを余すことなく路面に伝えるだけでなく、状況に応じて、エンジンのみ、モーターのみ、またはその両方という切り替えが可能。
またオルタネーターとスターターを標準装備とすることで、万が一、ハイブリッドシステムが停止してしまった時でも、スターターでのエンジン始動が可能であり、オルタネーターで発電した電力を12V補器バッテリーへ供給することでエンジンのみでの走行も可能となっています。
まさにレクサスが標榜する、“どこへでも行き、生きて帰って来られる電動車”を体現する、過酷地対応の新ハイブリッドシステムの完成と言っても過言ではありません。さらに今回の「LX700h」には、リアフロアに搭載したハイブリッドメインバッテリー本体を上下に分割した防水トレイでパッキングする防水構造を採用。これにより、深水路などでの水の侵入を防ぐことで、エンジン車同等の渡河性能700mmを確保しているとアナウンスされています。万が一防水トレイ内に水が浸入した際にはトレイ内に配置した被水センサーが検知、メーター表示によるドライバーへの注意喚起が行われ、安全性も大きくアップしています。
インテリアの機能強化と充実の装備
「LX700h」にはドライバーが運転に集中できるよう、12.3インチ大型フル液晶メーターが採用され、運転支援情報をわかりやすく表示することが可能です。LX伝統の補器バッテリー電圧とエンジン油圧計を表示できることは勿論のこと、画面をカスタマイズすることで、ブーストメーターの表示やハイブリッドバッテリー充電状態(※ハイブリッドモデルのみ)を表示することも可能となり、ドライブモードセレクトやマルチテレインセレクトの、モード切替え時のアニメーション表示も一新しました。
操作系では、ハイブリッドモデルにレクサスのオフロード4WD車として初めて「エレクトロシフトマチック」を採用。“もみ出し”のような悪路走行特有の操作時における扱いやすさ、握りやすさを追求し、心地のよい触感と高い操作性を併せ持つLX専用のシフトノブも新規開発されました。また「アドバンストパーク」のスイッチをセンターコンソール上面に配置したことで、視認性の向上も発表されています。
シートに目を向けると、フロント席にはリフレッシュシートが新たに採用(EXECUTIVEはドライバー席)されたことが分かります。エアブラダー(空気袋)方式のリフレッシュシートは、センターディスプレイ内のスイッチから、機能のオン・オフ、全身2コース・部位別3コースの全5コースが選択可能となり、それぞれの強度も5段階に設定が可能。乗員の疲労軽減に貢献するとされています。リフレッシュシートの採用は、まさにフラグシップSUV「LX」ならではの変更点であると言えるでしょう。
悪路走破性を高めた新グレード“OVERTRAIL”を設定
今回の発表では、新グレード“OVERTRAIL”の設定も話題となっています。これは、アウトドアテイストを高めたグレードとして、すでに「NX」や「GX」にも設定されていますが、今回はついに「LX」にも追加設定がなされました。
その特徴は専用の装備と内外装色で知られ、今回は黒光輝塗装スピンドルグリルとマットグレー塗装アルミホイールをはじめ、フォグランプ、ルーフレール、ウィンドウモール、ホイールアーチモール、ドアハンドル、アウターミラー、リアバンパーサイドメッキモールを黒やダーク系のカラーで統一されています。
ボディカラーは、ソリッドのような色彩を持ちながら、メタリックの陰影により立体感を際立たせた専用色「ムーンデザート」を含め、全6色をラインナップ。
インテリアでは、専用カラーとなる“OVERTRAIL”モノリスを設定し、シート表皮のメイン部分とドアトリムに低彩度のモノリスを組み合わせ、さらにアッシュバール墨ブラックのオーナメント加飾を採用することで、「レクサスらしい上質なオフロードシーンを演出した」とアナウンスされています。
悪路走破性を高める装備としては、センターデフロックが全車に標準装備とされたことも今回のトピックのひとつ。また、OVERTRAIL専用にフロント・リヤのディファレンシャルロックを設定することで、車輪がスタックするなど緊急事態での脱出性能が高められたとされています。
足まわりには、「LX」としてはこれが初設定となる265/70R18 専用オールテレーンタイヤが用意されました。このオールテレーンタイヤは、オフロード性能とオンロード性能を高次元でバランスさせた、レクサスフレーム車向け専用開発タイヤとして知られ、ワンランク上の乗り心地を実現させています。
新型LXは、2024年末以降、各地域で順次発売の予定です。
レクサスLX600を予約している戸賀編集長の見解
「LX700hの値段はまだ分かってないんだよね? 戸賀が予約しているLX600の納車まであと2年? 実は先日、その納車が「早まるかも」と電話があったんだよ。でも、ゲレンデヴァーゲンプロフェッショナルが納車したばかりだったので、お断りしておきました。それと……今さらなんだけど、600はしっかりアンダーパワーなんだよね(汗)。確かLX600は、415psでトルクが66.3kgm、G63なら585psで86.7kg・mだろ? なかなか気持ちが前のめりにならないんだよ。さらにそんな状態なのに、オーダーが入ったままになっている。噂で、LXがパワーアップされると聞いていたけど、それがこのLX700hだろうね。
詳細はまだわからないが、ハイブリッド化でパワーも魅力的なものになっているのは確実。確かに気になる。でも、600だったら車重2.6tアンダーで、港区の立体駐車場問題も何とかクリアできたけど、700は残念ながら難しそうだ(泣)。というわけで、2年待った。あと2年で納車の予定だったが、そろそろキャンセルを入れようかと思っている。LX700が気になるのは間違いないんだけど、どうやったって2.7t前後にはなりそうだよね?当然、我が家の立体駐車場には入らない。立体駐車場の許容重量問題がない人が、めちゃくちゃ羨ましいのです」
新型LX700h主要諸元(プロトタイプ)
全長:5100mm
全幅:1990mm
全高:1895mm※265/55R22タイヤ装着時、1885mm(265/55R20タイヤ装着時)
ホイールベース:2850mm
車両重量:2780kg
パワートレーン:3.5L、V6ツインターボハイブリッド(4WD)
文 菅原 晃
LIFE STYLE
2023.06.09
リッチなオジサンが持っておくべき金が見つかる『大黄金展』開催中
資産性の高い“金”は飾っても使っても継承にも最適!
LIFE STYLE
2023.06.09
FASHION
2023.09.28
マクラーレン乗りにはたまらないTUMIとのコラボスーツケース
旅の気分をより盛り上げる一品
FASHION
2023.09.28
WATCH
2023.04.05
世界中の女性の視線を奪うエルメスの2023最新作
スマート且つポップな魅力が詰まったラインナップがズラリ!
WATCH
2023.04.05
CAR
2023.06.03
ジャガー・ランドローバー・ジャパン、日本初上陸の「Cタイプ/Dタイプ コンティニュエーション」を一般公開
偉大なるレーシングマシンが令和に再び!
CAR
2023.06.03
GOURMET
2024.10.06
高級なお取り寄せ!名店が手掛ける極上黒毛和牛ローストビーフ
【取り寄せ企画】冷凍庫にキープしておきたい高級食材
GOURMET
2024.10.06
WATCH
2024.09.11
パネライは令和の大人のコーデと相性が抜群の腕時計
ファッションアイテムとしても改めて見つめ直す
WATCH
2024.09.11
CAR
2024.08.21
戸賀編集長が語る愛車ヒストリー 第29弾。マクラーレン570Sを手離した戸賀編集長が魂の選択。スポーツカーを語るなら外すことができない1台を、ついに購入! (前編)
クルマ通“戸賀編集長愛車遍歴
CAR
2024.08.21
LIFE STYLE
2024.05.06
大丸松坂屋の外商会員ラウンジは想像以上の贅沢空間
戸賀編集長の外商体験記@大丸札幌店
LIFE STYLE
2024.05.06