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ポルシェの新型「911カレラT」がデビュー!

走り屋系911ファン垂涎のモデル、911カレラTに乗って、ファン・トゥ・ドライビングを堪能するべし!

2022.10.25

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走り屋系911ファン垂涎のモデル、911カレラTに乗って、ファン・トゥ・ドライビングを堪能するべし!

軽量化をとことん追求し、“走りの楽しさ”を味わうための911。それが新型ポルシェ911カレラTです。まだまだスポーツドライビングスピリッツを忘れていない、ニューリッチな911ファンにお薦めの1台。そんな熱い走りのDNAを持った、新しい911についてサクッと紹介しましょう。

昔の911Tとは存在理由が異なる、新しい「T」は魅力いっぱい!

去る2022年10月19日、日本はそろそろ紅葉シーズンが始まろうかという時に、ポルシェジャパンは新型「911カレラT」の予約受注を開始しました。
「ツーリング」を意味する「T」の歴史は、911Tがホモロゲーションを取得した1968年にまで遡ります。1968年から1973年まで生産された初代911Tですが、991型世代で“ピュアな”911として911カレラTが復活。以来、718ケイマンT、718ボクスターT、マカンTなど、他のモデルにも「T」は展開されていきました。
「1968〜1973年の911Tは低出力版・廉価モデルとして生産&販売されていました。でも、『低出力・廉価モデル』と言っても、レース活動に積極的だったポルシェがプライベーターたちにレースマシンのベース車として提供していただけで、基本的には当時のハイグレードの911Sと変わりありませんでした。『レースの際には交換するパーツは、質素なものを装着しておけばいいだろ』という、実は極めて走りを意識したモデルだったのです」と、911Tについて解説する戸賀編集長。

最高出力385PS、車両重量1470kg(7速MT)によって0-100km/h加速は4.5秒、最高速度は291km/hを実現する新型911カレラT。お値段は911カレラの 1503万円より137万円だけ高い1640万円!

さて、新しい911カレラTは、911カレラと911カレラSの中間に位置するモデルとなります。パワーユニットは911カレラから引き継いだ3.0リットル水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力は385PS、最大トルクは450Nmです。注目すべきはリアソートと遮音材の削減に加え、軽量ガラス、軽量バッテリーを採用し、徹底的に車両重量を絞ったこと! その結果、7速MT車の911カレラTは、8速PDKの911カレラより35kgも軽い1470kgを実現しました。コレはエントリーレベルのエンジンを搭載する市販911の中では、最軽量の数値となります。
「ナロー時代の911Tは“レースマシンのベース車”でしたが、現代の911カレラTは“走りに特化した特別モデル”と言っていいでしょう。ただし、“走りに特化した”と言っても、GT3とは趣が違います。GT3は4.0リットル水平対向6気筒の自然吸気エンジンで510PSも叩き出し、それをRRの2駆で操るという、911の中でも特別な存在です。一方、この911カレラTはカレラと馬力もトルクも同じパワートレーンを使い、軽量化によって走りの楽しさを追求しています」と語る戸賀編集長。

エクステリアはアクセントとなるダークグレーのディテールによって、他のモデルとは一線を画しています。ボディカラーはソリッドカラーがブラック、ホワイト、ガーズレッド、レーシングイエローの4色。メタリックカラーはディープブラック、ゲンチアンブルー、アイスグレー、GTシルバーの4色。さらにスペシャルカラーとしてチョーク、ルビースターネオ、カーマインレッド、シャークブルー、パイソングリーンの5色が用意されています。

とは言え、911カレラと911カレラTの数値を比較してみると、0-100km/h加速はカレラが4.2秒、カレラTが4.5秒。最高速はカレラが293km/hでカレラTが291km/hなんです。つまり、ほんの僅かずつカレラTはカレラに及ばないのです。「な〜んだ、んじゃあ普通の911カレラでいいじゃん」と思うのは、先走り過ぎです!
「ボディの軽量化は数値に表れないところで、その効果を発揮します。例えば80km/hから130km/h、100km/hから150km/hといった中間加速や、低〜中速コーナーでの走行は、カレラTはすこぶる気持ちいいでしょう。つまるところカレラTは日常生活で走りの気持ち良さを味わえる911なのです。だから911カレラTはリミテッドスリップリアディファレンシャルを備えたポルシェトルクベクトリング、スポーツクロノパッケージ、PASMスポーツサスペンション(−10mm)、スポーツエグゾーストシステムといった走り優先の機能を標準装備しています。それにチタニウムグレー カレラSホイールはフロント245/35R20、リア305/30R21を履いているので、ロードホールディングは素晴らしいし、見た目も凄くカッコいい!」と、戸賀編集長は新型911カレラTを絶賛しています。

リアソートは軽量化のために取っ払われていますが、フロントシートはスポーティ&ラグジュアリー! GTスポーツステアリングホイール、スポーツシートプラス(電動4ウェイ)が標準装備。また、マットブラックの装飾トリムとハイグロスブラックの装飾インレイで、精悍かつスタイリッシュな空間に仕上がっています。

どうです? ちょっとだけエンジンや駆動系の音が耳について、乗り心地もそこそこ硬い911を7速MT(8速PDKも用意されているんですが、最軽量のMTがお薦め)で運転して、ファン・トゥ・ドライブの真髄を満喫してみてはいかがですか。

ポルシェジャパン
https://www.porsche.com/japan/jp/
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文 高 成浩(POW-DER)

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