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“クルマ通”戸賀編集長愛車遍歴

戸賀編集長が語る愛車ヒストリー 第32弾1/2。死ぬまで乗ろうと考えていた、フルオーダーのフェラーリF8トリブート

2025.02.12

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戸賀編集長が語る愛車ヒストリー 第32弾1/2。死ぬまで乗ろうと考えていた、フルオーダーのフェラーリF8トリブート

どうしてもミッドシップのフェラーリが欲しかった。そして純化石燃料エンジンを搭載しているモデルにこだわりたかった。そこで戸賀編集長が選んだ1台がF8トリブートでした。
さらに、エレガントでシックなF8を創るという目標を掲げ、人生最後となるかも知れないフルオーダーを決行! オプションだけで700万円を超える気合のフルオーダーでしたが、納車後、シートなどに施されるステッチが白のはずなのにすべて赤、さらにシートベルトが焦げ茶色だったはずなのになぜか赤というミスが発覚。本国フェラーリのミスだったことは分かったものの、フェラーリを手に入れたのに何かが引っかかって、心の底から喜べない戸賀編集長。
2年近く大事に所有していたもののついに手離すことになりました、という悲しいお話しが前回のおさらい。
今回は、F8トリブートを手離した後のクルマ選びについて、戸賀編集長に聞いていきましょう。

出版業界では、かなりのクルマ好きとして知られている戸賀編集長(トガ)。数々のクルマを乗り継いで来た彼が、10年に渡るメンズクラブ編集長という肩書を外し、忖度が無くなった状態のなかで、「どんな基準でクルマを選んでいたのか?」、「そのクルマの魅力はどこなのか?」等を大いに語ります。
話の聞き手は、戸賀編集長が雑誌編集者時代から30年来の付き合いを続けている、フリーランスエディターの菅原(スガ)。若い頃の数年間は、仕事も遊びもほとんど一緒に過ごしていたという「トガ&スガ」の二人。そんな二人ならではの昔話、こぼれ話もお楽しみに!

迷走を繰り返したF8トリブートの次のクルマ選び

戸賀 スガ~、確かにステッチの色が違うなんていうのは、本当に小さなことなのかも知れないよ。でもさぁ、やっぱり乗るたびに気になるんだよ。走らせるだけでストレスは発散できるし、優越感にも浸れる最強のマシンだったけど、どうしてもその小さな部分が引っ掛かっちゃうんだよ。

菅原 その気持ちは分かる。かなり気合を入れた、もしかしたら人生最後のフルオーダーだったのに、まさかのあちら側のミスでトガが思い描いたF8トリブートとはまったくの別物が出来上がっちゃった。だから手離してしまった気持ちも分かる。きっと、JPRIMEの読者の皆さんも分かってくれると思う。でも、もう終わった話だろ? ということで、F8トリブートの次のクルマの話しを聞いていきたいんだけど良いかな?

 

戸賀 軽いなぁ。スガ、言葉にまったく重みが無い。お前本気でそう思ってる? まぁ、すでに手離してしまったクルマだから良いちゃ、良いけどさ。

菅原 悲しい話しではあるけど、そのF8トリブートも欲しいと思ってくれた人が引き継いでくれたんだから、大きな損失があった訳じゃないんだろ? 

このご時世、ミッドシップに純化石燃料エンジンを搭載しているフェラーリ、さらにフルオーダーの1台とくれば欲しい人は必ずいるはずだもん。ということで、さっさとF8トリブートの次のクルマ選びについてを聞かせて欲しい。

戸賀 スガって他人事だと本当にドライだよな。はいはい、分かりました。真面目な話し、確かにF8トリブートの次のクルマ選びはかなり迷ったよ。F8トリブートで負った傷は本当に小さくなかったからね。でも、傷ついたとしても、やっぱり1台はスポーツカーを所有していたい自分がいる。そこでまず考えたのは、フェラーリの他のモデルだった。

フェラーリのチンドリのフロント

戸賀 でも正直、今のフェラーリには俺が欲しいと思えるモデルは無い。チリンドリは一瞬、良いかなぁとは思ったけど、とても買える訳がない。ミッドシップでもないしね。他のモデルに目を向けてみても、ミッドシップのモデルはハイブリッドばかり。何度も言ってきてるけど、俺はハイブリッドのスポーツカーには、まったく興味が無いんだよ。

菅原 車重が重くなるハイブリッドのスポーツカーは認められないんだもんな。

戸賀 そう。だからフェラーリ以外のスポーツカーに目を向けてみた。

フェラーリの次のクルマとしては、問題あり?

菅原 おっ、まず最初に目を向けてみたのは?

戸賀 ランボルギーニだった。

ランボルギーニのウラカンの正面
ランボルギーニのウラカンのリア

菅原 うわっ、トガっぽく無い(笑)。

戸賀 だよな(笑)。でもあそこにはV12があるし、気になるのは仕方ない。でも、本当に気になっていたのは、V10ノンハイブリッドのウラカンに、STOという(ポルシェ)911で言えばGT3的なモデルなんだよ。このモデルはちょっと気になっていた。派手なランボは勘弁だから、地味なカラーのSTO限定だけど、カーセンサーをブックマークするくらいは気になっていた(笑)。

菅原 ブックマークは仕方ないでしょ(笑)。気になっちゃうんだから。

戸賀 さらに言うと、ウラカンはドアが上に開かないから地味な色なら乗っても良いかなぁという気持ちもあった。でも、やっぱりランボって俺のイメージじゃないし、フェラーリ降りてランボに行くって、「何でもいいんかい?」って感じがある (笑)。俺自身の中にも「そこは行っちゃダメでしょ」って思う部分があったので、今回はパスすることにしたんだよね。

気になるけど、アストンはスポーツカーではない

菅原 正解だと思います。で、次に目を向けたのは?

戸賀 アストンマーチンかな。

アストンマーチンDB12のフロント
アストンマーチンDB12のサイド
アストンマーチンDB12のリア

菅原 こちらはトガが選びそうなクルマだな。

戸賀 でもね、アストンマーチンは俺のなかではスポーツカーでは無いんだよ。アストンはやっぱりGTなんだよね。何をもってスポーツカーとするのか? っていうのは、やっぱり人それぞれの解釈ってことになるんだろうなぁ。たとえば、俺のなかではニュルブルクリンクのタイムで何位に入った! みたいなことも、スポーツカーとしての基準の内のひとつなんだよ。その基準で言えば、アストンは絶対に上位に出てこないし、俺にはサーキットを走るアストンがカッコいいとは思えない。アストンは都会の高速を走る姿がカッコいい。だから今回のスポーツカー選びでは外させて貰いました。

菅原 なるほど。どこに軸足を置いてクルマと接するか、それによってクルマ選びも変わってくるということなんだな。

戸賀 そんな感じかな。そして次に目を向けたのがマクラーレンだった。

戸賀敬城が乗っていたマクラーレンの720S

俺が気になっていたのは、720Sの限定モデルである765LT。ちなみにLTはロングテールの略ね。

マクラーレンの赤い車

菅原 ご説明ありがとうございます。

ノンハイブリッドのスポーツカーが高すぎる

戸賀 俺はマクラーレンのアンバサダーをやっていたし、570も所有していたけど、765LTはそれくらいじゃ売ってもらえないくらいの限定車なんだよ。だから新古車で探してみたんだけど、けっこうな値段が付いていた。6000万近かった。

菅原 6000万!

戸賀 V8ノンハイブリッドの限定車ってことで人気が高いんだよ。ちなみに、新車で狙えるV6ハイブリッドのアルトゥーラはかなり良いクルマなんだけど、やっぱりハイブリッドは人気が落ちる。

菅原 となると、やっぱり狙いは765LTになる訳だ。

戸賀 そうなるよな。でもここでひとつ問題がある。マクラーレンのエンジンって、基本的にV8とV6の2種類しかないんだよ。それをチューニングすることで進化させているのが現状。

菅原 エンジンのベースは一緒で、味付けを変えているってこと?

戸賀 そう。だから765LTに6000万近くの金額を出すのは、ちょっとナンセンスじゃないかと思ったんだよ。そこで考えたのが、俺が乗っていた570Sの限定車である600LTの距離浅も有りなんじゃない? ってことだった。俺はそこまで追い詰められていた。

マクラーレンの765LT

菅原 自分が昔乗っていたクルマの限定車を狙うなんて、トガにしては珍しいことだよな。

戸賀 本気でノンハイブリッドの限定車が欲しかったんだよ。でもちょっと前のクルマだから、距離浅を探しても4000キロは走行しているのが実情。自分が所有していたスポーツカーには4000キロも乗ってなかったのに、走行4000キロオーバーの中古車を買うのって、それこそナンセンスだろ? ということで、マクラーレンも外した。

菅原 もう乗れるクルマがないじゃん。

戸賀 そうなんだよ。そこで考えてみた。結局、俺が一番乗ってきたクルマってことで考えると、それはやっぱり911なんだよ。ならば911に戻るのが正しい選択なのでは? ってことだった。

菅原 そんな予感はさっきからしていたよ (笑)。トガにとって911は、原点回帰って感じがするけど、やっぱり911に戻るのか~い!

ポルシェ911ダカール

ということで、クルマ選びは後半に続きます。

文 菅原 晃

 
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2024年12月8日(日)パネライ大丸心斎橋ブティックにて戸賀編集長のショッピングアドバイス

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