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“クルマ通”戸賀編集長の愛車遍歴

戸賀編集長が語る愛車ヒストリー 第16弾! BMWに本当にハマったのは意外な人物だったのでした!

2023.06.27

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戸賀編集長が語る愛車ヒストリー 第16弾! BMWに本当にハマったのは意外な人物だったのでした!
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業界でも屈指の “クルマ通”である戸賀編集長。数々の名車を乗り継いで来た彼が「何を基準にクルマを選んだのか?」、または「そのクルマのどこが魅力なのか?」を語ります。J PRIMEをご覧の貴兄の“今後のクルマ選び”の参考になれば幸いです。話の聞き手は、戸賀編集長の雑誌編集者時代の同期、フリーランスエディターの菅原。若い頃の数年間は、仕事も遊びもほとんど一緒に過ごしていたという「トガ&スガ」の二人。そんな二人ならではの昔話、こぼれ話もお楽しみにください!

プジョーRCZには満足していたものの、やはり実用性を考えると、その使い勝手は今ひとつだと感じ始めていた戸賀編集長。そんな時に頭に浮かんだ自動車ブランドが、たったひとつあったと言います。そのブランドとは何か?そして戸賀編集長が購入を決めた1台とは何だったのでしょう?

菅原 ついにトガの、セカンドカーライフが復活することになる、今回の愛車遍歴! 復活ということは、ついに悪いことに手を出したの?(笑)

戸賀 違うよ(笑)。当時、編集長を務めていたメンズクラブに元気が出てきたんだよ。そうなってくると俺を含めた編集部にも元気が出てきた。すると、なぜか編集部内のゴルフ熱も高くなってくるんだよ(笑)。

菅原 トガが無理やり誘ったんじゃないの(笑)。でもゴルフ熱が高まることと、車選びは関係ないんじゃないか?

戸賀 いや、俺は人との距離を縮めたいときには、一緒にゴルフをラウンドすることが多い。だから編集部の人間と行くにしても、クライアントと行くにしても、キャディバッグは4つ積めても、人が2人しか乗れないRCZは間違いなく役不足だった。この状況を打ち破るためには、4人が乗れて、かつキャディバッグを4つ積めるセカンドカーを探す必要があった訳だ。

菅原 同意はしかねるが、戸賀っぽい考え方ではあるな(笑)。

次なる選択肢はBMW

戸賀 そんな時、頭にふと浮かんだのがBMWだったんだよ。ある意味コンサバで、乗っていく場所を選ばないのも、RCZにはない魅力でもあった。

菅原 あれ? 戸賀ってBMWに乗ってなかったっけ?

戸賀 結構前に乗ったこともあったかなぁ。まだお金にすごく余裕がある訳ではないから、BMWで一番小さいセダン、それもBMWの看板でもある3シリーズに狙いを絞った。で、購入を決めたのが、当時出たばっかりの328iで、悩みに悩んだ結果、ブラウンメタリックのボディカラーに、ベージュのレザーの内装の組み合わせを選んだんだよ。

菅原 なんで、あの頃評価が高かった320iを外したの?

戸賀 当時はダウンサイジングターボが出始めた時だったから、まず1997㏄、直4ツインターボというエンジンに興味があったんだよ。エコだしね。ただ328というモデル名については、2リッターなのに、どうして320じゃないの? って呟いた記憶はある(笑)。でも走らせてみると、2リッターなのにパワフルで、ツインターボのおかげで大排気量NAエンジンのように自然な走りなんだよ。328でも問題なし(笑)と思ったし、一発で気に入ったエンジンだった。

菅原 じゃぁ、328iは、ゴルフに仕事に、プライベートにと大活躍だった訳だ。

戸賀 いや、ところが、そう上手く事は運ばないんだよ。

駐車場から328iが消える!?

菅原 うん? どういう意味? 気に入ったなら、あとは乗るだけでしょ。

戸賀 いや、乗ろうとすると駐車場から328が消えているんだよ。それもかなり頻繁に(笑)。

菅原 どういうこと? 意味が分からん。

戸賀 じつは、妻が乗って、どこかに行っちゃうんだよ。あの運転嫌いだった彼女が、週に6日はドライブするほど328を気に入っちゃった (笑)。あの当時、BMWはメルセデスのラグジュアリーに寄せてきたと俺は思っているんだけど、妻には、BMWが創り出したラグジュアリー感も好印象だったのかな? でも、週に6日も乗られちゃうと、さすがに俺が乗るチャンスはほとんどなくなる。RCZはあったけど、やっぱりゴルフに行くときのオートマの楽さを知っちゃうと、マニュアルには戻れないんだよ (笑)。今となっては、妻との328争奪戦も懐かしい思い出だね(笑)。

菅原 トガの愛車遍歴だけど、今回は奥さんの話も必要だな。

やっぱりサイズ感は大事

戸賀 確かに、俺よりも乗っている距離も時間も長いからね。乗っている時間が長くなると、運転は確実に上手くなってくる。自信が付くって感じかな。本人に直接聞いた訳ではないけど、ボディサイズも丁度いい感じなんだろうね。初めて「運転をするのが楽しい」って言っていたし、妻の車に対する考え方を変えてくれた1台だと、俺は今も思っている。その328も俺は1年で手離すんだけどね(笑)。

菅原 お前は、本当に酷い男だね。

戸賀 じつは328を手離すといったら彼女が、自分のお金でBMWの3シリーズを買うって言い出した(笑)。さらに、当時住んでいた白金は坂道が多かったこともあって、「3シリーズには、雪が降っても坂道を上れるような4WDのモデルはないの?」と聞いてくるから、妻の本気度に驚いて、俺はBMW 320iXを提案したんだよ。その後、戸賀家の2台目となる320iXは無事に納車された訳だけど、リアルに白金で雪が積もってしまったとき、路肩でスタックしているメルセデスのSクラスを尻目に、上り坂をノーマルタイヤで何事もなかったように走ったのには、俺も驚いた。本当はノーマルで走るのは良くないんだけど、あれで彼女のBMWに対する評価はさらに上がったよね。

菅原 なるほど。戸賀家ではBMWの評価は高く、奥さんの車に対する考え方を変えてくれたのが328iだったことも分かった。でも俺の記憶だと、328の前にトガがBMWを所有していた記憶があるんだよ。何か忘れてない?

戸賀 う~ん、忘れてないと思うよ。

菅原 ほら、映画に出ていた車があったじゃん。

戸賀 映画? …………あっ、007か! そういえば、Z8をすっかり忘れてた!

ということで、月日は少々遡りますが、次回の愛車遍歴はBMW Z8でいってみたいと思います。

続く

2012年式 BMW328i モダン
全長×全幅×全高: 4625mm×1800mm×1440mm
ホイールベース:2810mm
駆動方式:FR
車両重量:1560kg
最高出力:180kW (245 PS)/5000rpm
最大トルク:350N・m (35.70 Kgf・m)/1250rpm
種類:直列DOHC4気筒ターボ
総排気量:1997cc
価格:¥6,139,000(税込)※2012年当時

文 菅原 晃

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