FASHION
レザーソール派も納得!
馴染み系、厚底、遊び、リッチなオジサンはラバーソール上手が洒落に写る!
ビジネススタイルにスニーカーが浸透した昨今。一方で、昨冬のブーツ人気然り、革靴への回帰も目立っています。そんな中、ラバーソールが一般化し、避けては通れないアイテムに。そこでレーザーソール派のリッチなオジサンを納得させる一足をご紹介します。
本格紳士靴を履くに辺り、レザーソールは紳士靴における伝統でありつつ、靴内の湿気を逃しやすいという実用性も備え、見栄えとしてももちろん上品に写ります。とはいえ、都会の舗装された道では、グリップやクッション性に乏しいことも事実。雨が増えるこれからの季節は、レザーソールを益々避ける日が増えるでしょう。
さらに、昨今のスニーカー人気から、紳士靴においても快適性を求める傾向がより顕著に。数年前からアッパーは紳士靴顔、ソールはスニーカーというハイブリッドタイプが市場を広げていました。そんな需要を受けてか、ここ最近は名だたる名門からもラバーソールの紳士靴が続々と登場。紳士靴好きの所有欲を満たしながら、グリップやクッション性を両立するそれらは、もはや紳士靴のニューノーマルになっています。
そんな一足なら、今までよりも長く、そして遠くへ足を運べると考えれば、紳士靴好きに取って昨今の状況は結構悪くないのかも知れませんね。
名靴ロペスもラバーの時代に
オンオフ兼用靴における秀作ロペス。こんなヘビロテ靴こそ、履きやすいラバーソールの選びどころです。厚みが増したことにより、現代のビジネススタイルにはもちろん、カジュアルにもより合わせやすくなったのも嬉しいところ。ソールは超軽量なことに加えて、オールソール交換にも対応しているので、ご安心を。スニーカーソールと比べても遜色のない、ボリュームがありながら軽くクッション性の高いソール。大きなブロックと細かいギザギザが、高いグリップ力も発揮します。
JOHN LOBB(ジョンロブ)
¥231,000(税込)
https://floens.jp/
https://www.johnlobb.com/
ソールだけでなく柔らかなアッパーでドレス顔とは思えない履き心地
エスプレッソカラーのスエードに、ビットをあしらったローファーのミルフィールド。今季復刻を果たしましたが、まさに今求められているのがドレス顔でもカジュアルに使える一足です。ラバーソールがグリップ力を高めつつ、さらにアンライニング仕様で実に軽い履き心地。一見するとラバーの存在を感じさせない、薄作りなソールが上質な雰囲気を保ちながら、コンフォートな履き心地を上手く両立させています。
EDWARD GREEN(エドワード グリーン)
¥195,800(税込)
ストラスブルゴ
https://strasburgo.co.jp/
本格ドレスシューズも天候を気にせずに履く時代
ドレス感が一層高まるホールカット。伝統的な製法にこだわるブランドが多いですが、クロケット&ジョーンズのアレックスはなめらかなカーフレザーや緻密な縫製といった上質感はそのままに、ラバー製のダイナイトソールを採用。グリップとクッション性という実用性も考慮しています。ゴルフシューズのような凹凸が特徴のダイナイトソール。しっかりとグリップしながらも、凸部分がサイドから見えにくく、ドレス顔を邪魔しません。雨の日に本格靴を纏えるオヤジはよりリッチに写ります。
Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)
¥93,500(税込)
トレーディングポスト
https://tradingpost.jp/
名作シューズがラバーによりモダン昇華
アイコンモデルのゴルフ♯641をベースに、厚みのあるラバーソールや被せ縫いによるエプロンが、ワークシューズにも似た無骨さを楽しませる「ユージーン ゴルフ #926」。ノルヴィージャンウェルト製法も相まって、色落ちデニムにも似合うタフさを匂わせます。独特なスリットが入れられたラバソール。厚みがあり、さらに幅もあるとあって、グリップ力、クッション性、そして安定感の高い履き心地を楽しませてくれます。
J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)
¥137,500(税込)
ジェイエムウエストン 青山店
https://jmweston.jp/
足を組んでソールが見えても映える、遊びを感じるラバーソール
ポリッシュドバインダーカーフが足元に艶っぽさを与えてくれる、チャーチを代表するシャノン。ダービーとあって、ビジネスにも休日カジュアルにも使える万能な一足です。ロゴ入りのラバーソールがカジュアル感を醸し出し、イマドキな印象も与えてくれます。厚みも増し、クッション性も十分です。ブランド名をアイコニックにあしらい、ややボリューム感のあるフォルムは、さながらポストマンシューズ的な履き方も楽しめます。スリッポンが強い時代ですが、遊び心のある一足ならタン靴も選択肢。
Church’s(チャーチ)
¥161,700(予定価格)
チャーチ 表参道店
https://www.church-footwear.com/
クラシックな顔つきもソールが変わればひと味違った表情に
天然のクレープソールはじめ、快適性を求めた提案に長けているオールデン。オールデンのアイコンであるVチップにおいては、オリジナルラバーソールを採用しています。グリップとクッション性、そしてさりげないファッション性も備えているのが魅力。よく見れば、ソール全体に小さくブランドロゴがあしらわれています。こんな些細な一手が、案外靴好きの物欲を刺激するんですよね。
ALDEN(オールデン)
¥105,600(税込)
ラコタハウス丸の内店
https://www.lakotahouse.com/
撮影 杉田裕一
スタイリング 鈴木 肇
文 安岡将文
編集 藤倉大輔
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