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昔、憧れていた“あの”名車に改めて乗りたい

クラシックカー?いやいや青春です! レースに勝つために作られたBMW M3が今こそ熱い

2024.12.30

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クラシックカー?いやいや青春です! レースに勝つために作られたBMW M3が今こそ熱い

超弩級のスーパースポーツカーや極楽&ラグジュアリーなSUVなど、メーカーからはどんどこ新車がデビューしております。どのクルマも垂涎ですが、J PRIMEとしてはちょっと古いクルマも推したいのです。リッチなオジサンが若き頃、自身を魅了した名車は、年月を経ても色褪せることはありません。むしろ、現代の最新モデルよりもオジサンの感性を刺激するかも知れません。そんな憧れの名車を紹介します。第1弾はBMW M3の初代モデルと2代目です。

初代M3(E30)は野生味溢れるスタイリング&エンジンが魅力!

以前、J PRIMEでは「リッチなオジサンのセカンドカー選びは難しい」と問題提起し、その回答として1983年デビューの「フォルクスワーゲン ゴルフⅡ」を掲げました。※詳しくは【意外と難しいセカンドカーの選択。旧車フォルクスワーゲン「ゴルフⅡ」のニューリッチな使い方】を参照。
あの記事から3年後、新たなセカンドカーの選択として、1985年にデビューしたBMW M3をお薦めしたいと思います。いや、なんならこのM3、リッチなオジサンがファーストカーとして乗っても、十分にカッコいいと思いますが。

レース仕様のBMW M3

そもそもM3は、1980年初頭にF1エンジンの開発が一息ついた矢先、BMWとBMWモータースポーツ社(現在のBMW M社)が次なるレース参戦&勝利を考えて作られたクルマです。そう! “次なるレース”とはDTM(ドイツツーリングカー選手権)です。
世界中のメーカーの小〜中型セダンがサーキットで激しいバトルを繰り広げるDTMの人気は高く、勝利がそのまま一般マーケットの売り上げを底上げするため、参戦しているメーカーも必死!  そこでBMWは「5000台以上生産されている4座席以上」というDTMのグループA規定に沿ったクルマとして、1982年にデビューしたE30型・3シリーズをベースにしたハイパフォーマンスモデルを量産したのです。それが今回紹介するBMW M3というわけです。

初代BMW M3
初代BMW M3のリア

レースに勝つために、普通の3シリーズのボディを大改良! この“レースに勝つため”というフレーズには、かっ飛び系オジサンの血潮が沸ります。はたしてM3のスタイリングは、左右に大きく張り出したブリスターフェンダー(トレッド拡大&レース用の極太タイヤを履くため)、ダウンフォースを得るための大型リアウィングなど、精悍で勇ましいスタイリングは当時も今も、男の野生の心を刺激するのは間違いありません。

エンジンはもっと刺激的! 専用の2.3リッター直列4気筒DOHCエンジンは195馬力を発揮。いやいや、数値そのものは現代のファミリーカーと同等かも知れませんが、このエンジンはフィーリングがそそられるのです。アイドリング状態から「ブルッブルッ」とラフに回転していて、なんだかクルマが…エンジンが「早くアクセルを踏みやがれ〜。速く走らせろ〜」と煽っている感じ。で、早速アクセルを踏むと途端にラフさは消え去り、高回転までギュイ〜ンとスムーズに回り、ドライバーは一気にクライマックスに達してしまいます。

初代BMW M3のエンジン

「自動車メーカーは現在でも通常の市販車をベースにした、ハイパフォーマンスモデルを発売します。それらはハイパワーエンジンを積んでサスペンションを固めただけのものから、ボディの作りの細部にまで手を入れた素晴らしいパフォーマンスのクルマまでさまざまです。しかし、M3は“レースに勝つ”ことを前提に生まれたクルマであることが、このクルマのレーゾンデーテルであり、だからこそ他のハイパフォーマンスカーとは一線を画しているのです」と、J PRIME戸賀編集長は語ります。

しかもこのM3の凄いところは、後席もトランクルームもしっかり備えていること。なんなら奥様を乗せてショッピングにも行けますし、友人とゴルフにも行けます…といった具合に、余裕で日常使いもできるのです。
セカンドマーケットでは初代M3は730万円くらい、コンディションが良いと770万円くらいで並んでいます。ぜひご検討くださいませ。

初代BMW M3のステアリング

レギュレーションの見解の相違でレースに出れなかった2代目M3もお薦め!

そんなイチ推しの初代M3(E30)は、1990年で生産を終了します。そして、1993年から2代目のM3(E36型)が登場します。が、実はこの2代目M3は、レースを走ることができませんでした。というのも、DTMを管轄する協会との間で、参戦のためのホモロゲーション取得に関して双方の見解に相違があったから。結局、BMWはワークス体制によるE36型M3のDTM参戦を取りやめてしまったのです。

2代目BMW M3

「え〜、レースをバックボーンとしていないクルマに、血潮が沸るわけないじゃん!」という文句が聞こえそうですが…。しかも、初代のM3みたいにブリスターフェンダーもリアウィングもないので、パッと見“ただの3シリーズ”というスタイリングにもクレームが入りそうです…。それでもJ PRIMEが初代に続きこの2代目M3を推したいのは、エンジンがすこぶる良いから! それと、見た目の大人しさとは裏腹に、とんでもなく速いからです。

エンジンは初代の直列4気筒から、直列6気筒に変更。排気量は3リッターで286馬力を発揮します(後に3.2リッターに拡大し、最高出力も321馬力にアップ)。もともとBMWの6気筒は「シルキーシックス」と称され、その表現の通り絹のような滑らかさで回るのが魅力なんですが、M3の6気筒は滑らかにパワフルさがプラス! ドライバーはアクセルを踏んでいる限り、とてつもない恍惚感に浸れます。「この2代目M3の魅力は、エンジンの一言に尽きます。BMW自慢の直6エンジン、すなわちシルキーシックスの“頂点”を積んでいるんですから!」と、戸賀編集長も太鼓判を押しています。

今でこそ“たった321馬力”かも知れませんが、当時の321馬力はとてつもないパワーで、しかもそのパワーが軽量かつ重量バランスに優れたボディを相まって、素晴らしい運動性能を発揮したのです。なにしろ当時のニュルブルクリンクではライバルの本格スポーツカーを横目に、ラップタイム8分35秒をさらりと記録しちゃったんですから。

2代目BMW M3のインテリア

しかも、初代よりラグジュアリー感がプラスされた2代目は、ますます日常使いが快適になっています。実は先ほど「初代M3は買い物に行けます」と書きましたが、ハードな乗り心地に助手席の奥様はちょっと怒るかも知れません…でも、2代目M3なら文句一つ出ないと思います(多分)。
セカンドマーケットでは630万円から、グッドコンディションなら680万円くらいからあるようなので、探してみてはいかがでしょうか。

2代目BMW M3のリア

さて、その後M3は3代目〜4代目と続きますが、よりラグジュアリーさを求める時代の風潮のせいでボディもエンジンも拡大していきます。
だからこそ、当初の“レースに勝つため”という潔さを持った初代と、そのコンセプトをギリギリ受け継いだ2代目(レギュレーションの見解の相違で出れなかっただけですから)に、今こそ乗っていただきたいのです。

文 J PRIME編集部

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2024年12月8日(日)パネライ大丸心斎橋ブティックにて戸賀編集長のショッピングアドバイス

2024年12月8日(日)パネライ大丸心斎橋ブティックにて戸賀編集長のショッピングアドバイス

【オープニングトークショー】
2024年12月8日(日曜)15時より
J PRIME戸賀編集長によるトーク後におこなわれるショッピングアドバイス(1組15分間 記念写真撮影込み)は

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