白アウターの着こなし方をスタイリストが指南

クリーンで上品、リッチで甘さもある白アウターは、冬のモテアイテムとしても有名です。とはいえ、不慣れだとキザに見えたり可愛くなってしまうのではと不安に思う人も。どうやったらこなれて見せられるのか。そこんところ、スタイリスト鈴木 肇さんに教えてもらいました！

白アウターを自然に着こなすためのコツとは！？

暗い色をつい選びがちな冬アウター。でも、リッチなオジサンこそ、実は白アウターを積極的に選ぶべきなんです！
クリーンで上品、さらにリッチ感や甘い雰囲気が魅力の白アウターは、オジサンを垢抜けて見せてくれるんですよね。考えてみれば、白Tシャツや白シャツって誰からも好印象ですし、特に女性から好評です。ならば、活用しない手はないでしょう！
とはいえ、アウターとなれば面積が大きいだけに、キザに見えないか心配する人も多いかと。そんな心配を解決する方法を、スタイリスト鈴木肇さんが教えてくれました。
「2024年秋冬でトレンドを加味するならば、色の効いたインナーを活用すること。グレーパンツを合わせるなど、基本的にはモノトーンを意識してコーデすれば柔らかく上品にまとまり、メリハリをつけることで白を引き立てつつも甘くなり過ぎず、こなれ感が演出できます。差し色とライトグレーからチャコールグレーの幅を上手に使えれば、白アウターコーデの最上級者です！」
以上のポイントを踏まえて、この冬マネしたい白アウターコーデを見てみましょう！

01:上質ニットとクリースでスポーティ&クリーン

スポーティなボンバージャケットも、白でならこんなにクリーンで上品。素材はレーヨンにナイロンとポリウレタンをブレンドしたもので、天然素材を思わせるサラリとした生地感を楽しませます。さらにゴールドカラーのジップをあしらうことで、リッチな印象もアピールしてくれます。

「スポーティな印象が強い短丈のボンバージャケットは、大人な雰囲気にまとめるためにクリース入りのパンツで品良く見せるのがセオリー。インナーはブラックでも良いのですが、ダークグリーンのウール×シルク×カシミアの上質素材ニットを合わせることでメリハリをつけつつ、クリーンな中にも遊び心を。それでいて、白が持つリッチ感を後押しします」

ブルゾン¥73,700（税込）
ジャブスアルキヴィオ／ビー・アール・オンライン
https://www.bronline.jp
ニット¥34,100（税込）
フリッポ デ ローレンティス／トヨダトレーディング プレスルーム
https://toyodatrading.com
パンツ¥20,900（税込）
アウール／AOURE 大丸東京店
https://aoure.jp

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02：可愛さを意識しつつもあくまでオヤジの貫禄を

重厚なイメージが強いピーコートですが、白に加えてこんなショート丈なら軽やかで優しい印象に。ウールにナイロンをブレンドしたメルトン生地は、しっかりとした生地感ながら重さがなく、ジャケット感覚で着られます。ややゆとりのある身幅は、ローゲージのニットとの重ね着もOK。

「メルトン生地ならではのほっこり感を、白がより印象付ける1着。その甘い雰囲気を生かしつつもメリハリをつけられるよう、オレンジのローゲージニットを合わせました。全体的にはシンプルな色使いにしたいので、引き締めるためにパンツはダークグレーをチョイス。情報が多くなりすぎないようにニットの下は襟なしのほうがベター」

Pコート¥110,000（税込）
イーヴォ、
ニット¥57,200（税込）
チルコロ、
パンツ¥34,100（税込）
ブリリア／すべてトヨダトレーディング プレスルーム
https://toyodatrading.com
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03：白ジャケットはやさしいニットとダークカラーがキモ

クリーンで品良く、リッチで色気もある。そんな白アウターの魅力を最も堪能できるのがニットジャケットでしょう。ジャカード編みのニットによって伸縮性や軽さ、やわらかさを実現。それでいて、裏面にラミネートを施すことで伸び過ぎず、キックバックにも優れているので美しい着姿をキープします。

「インナーはセーターがオジサンにはベターなので、同系色の白のタートルネックニットの組み合わせ。セーターの素材とゲージの組み合わせを工夫すれば、キザな印象ではなく、優しい雰囲気にまとまってくれます。パンツとシューズはダークトーンでまとめれば、落ち着いた雰囲気も演出できます」

ジャケット¥50,600（税込）
アウール／AOURE 大丸東京店
https://aoure.jp
ニット¥49,500（税込）
ジョン スメドレー／リーミルズ エージェンシー
https://www.johnsmedley.jp
パンツ¥41,800（税込）
イカイ／ビームス 六本木ヒルズ
https://www.beams.co.jp
シューズ¥157,300（税込）
ラルディーニ／トヨダトレーディング プレスルーム
https://toyodatrading.com

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04：存在感強めな白レザーは引き算テクを活用

シボレザーのシングルライダースと聞けば、タフでワイルドな姿を想像するはず。でもこんな白レザーなら、一転して都会的かつエレガントな顔つきになります。こちらは大人レザー常連のエンメティで定番人気を誇るJURIで、白レザーに加えてゴールドカラーのジップやボタンがリッチ感をアピールします。

「クリーンで品良いと言っても、あくまでもレザーのオトコらしさはあり。この両立こそが、白レザーの魅力です。色や質感、そしてメタルパーツといった様々な要素からライダースそのものに存在感があるため、他に主張の強いアイテムを合わせるとクドくなりがち。グレーのミドルゲージニットに黒パンツを合わせて、モノトーンでまとめるのが賢明です」

ライダースブルゾン¥159,500（税込）
エンメティ／ビー・アール・オンライン
https://www.bronline.jp
ニット¥61,600（税込）
ジョン スメドレー／リーミルズ エージェンシー
https://www.johnsmedley.jp
パンツ¥22,000（税込）
アウール／AOURE 大丸東京店
https://aoure.jp

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05：甘さと洗練さをモノトーンに徹することで両立

ほっこり感がありながらリッチという両立において、ムートンほど打ってつけなアウターはありません。ふわりとしたボア襟は白になることで一層あたたかみと甘さを際立たせますが、大ぶりなジップがあくまでオトコらしさを。ボリュームを抑えたすっきりシルエットも、甘さを控えめに。

「キャラの強い白アウターこそモノトーンでシンプルに着こなすのがオススメ。また、アウターの素材感やボリュームに合わせてその他のアイテムのバランスを取ることも着こなすうえで大切な要素です。ムートンのやわらかい雰囲気に合わせて、インナーにはカシミアのローゲージニット、パンツにはコーデュロイを。共にほっこりした質感のアイテムを合わせることで、やわらかくあたたかい雰囲気を楽しめます」

ムートンブルゾン¥401,500（税込）
ジョルジオ ブラート／コロネット
https://www.coronet-store.jp
ニット¥121,000（税込）
ヘリル／にしのや
https://www.herill.com
パンツ¥45,100（税込）
ジェルマーノ／ビームス 六本木ヒルズ
https://www.beams.co.jp
シューズ¥103,400（税込）
アルビテール／エストネーション
https://www.estnation.co.jp

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意外に手持ちのアイテムと合うんです！

白アウターをうまく着こなすテクニックと言っても、馴染みのない奇抜な色や柄を合わせましょうって話じゃないんですよね。モノトーンをメインに考えて、普段から着ているようなアイテムばかりって気づいてくれました？
つまり、白アウターを着こなすのは難しくないってこと。ビギナーの方も、気軽にチャレンジしちゃってくださいね！

モデル 加藤章太郎
撮影 杉田裕一
スタイリング 鈴木 肇
ヘア＆メイク 米尾太一
文 安岡将文
編集 藤倉大輔

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