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複雑機構を搭載する歴史的モデルを発表するなど2023年も数々の偉業を達成

実際に目にした時計識者によるCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ新作インプレッション

2023.03.12

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実際に目にした時計識者によるCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ新作インプレッション

機能的にはシンプルなモデルが多かった2022年と違い、2023年のオーデマ ピゲの新作はクロノグラフや、メゾンの本領ともいえるコンプリケーションモデルも充実。時計愛好家には見逃せないものばかりです。

なかでも誕生5周年を迎えた新コア・コレクション「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」の充実は素晴らしく、注目のトピックは、3針モデルとクロノグラフに初登場のSSモデルとコンプリケーションモデル。デザインはエルゴノミーと視認性に重点を置き、ダイヤルは今回のコレクションのために新たなデザインが特別に開発されました。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクションは、今回、新モデルを加え、伝統のクラフツマンシップを駆使したモダンで技術的なラインナップを展開。中でも23もの複雑機能を誇る「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4」は歴史的な1本といえるでしょう。
今年3月以降に入荷予定の「スターホイール」は懐中時計の時代からメゾンを象徴するユニークで魅力的なモデル。先日の新作解説に続き、ここではさらに一歩踏み込んで、実際に現物を目の当たりにしたJ PRIME編集長戸賀敬城と時計ジャーナリスト渋谷康人さんによる最新作インプレッションをご紹介! ファッション業界人と時計識者、それぞれの着眼点にぜひ注目していただきたいと思います。

ついに登場したSSモデルは同心円モチーフのダイヤルも印象的

オーデマ ピゲはCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲの新モデル6種を発表。41ミリのオートマティックとクロノグラフに今回初めてステンレススティールがコレクションに加わります。4モデルがオールスティール、そして2モデルはミドルケースにブラックセラミック、ベゼル、ラグ、ケースバックにはスティールを組み合わせています。そのデザインももちろんですが、最新仕様のムーブメントを搭載していることも注目です。

「クラシックでオーセンティックなテイストが新鮮で、このSSモデルのためにスイスのギヨシェ職人ヤン・フォン・ケーネルとメゾンが共同開発したという同心円デザインの『スタンプダイヤル』は、これまでのゴールドモデルの文字盤にはなかった、クラシックでオーセンティックなテイストがモダンに写ります。歴史あるメゾンにふさわしい風格を感じるデザインです」(渋谷)

「『CODE 11.59バイ オーデマ ピゲ』のエントリーモデルとして3針、クロノグラフに初のSSモデルがリリースされたのは金相場が高騰した“いまの時代”には本当にありがたい。 アラビア数字のモデルがなくなり、バーインデックス仕様のみになったという点も潔く、かつ既存のモデルより視認性もアップしている点も◎。同心円デザインの「スタンプダイヤル」など、ただSS仕様にしたわけではない気合の入れ具合は流石。既にゴールドモデルは2本所有しているのですが、ついつい欲しくなってしまいます。一見シンプルながらも、ディテールに唯一無二な仕様が施されている。前作に引き続き、アイテムを選ばず上品ながらもワル目立ちしないところも魅力です。昨今のカジュアルなコーデにもぴったりです」(戸賀)

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」(41mm) 
¥3,465,000(予価) 発売時期:6月予定

ケース径:41mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー 4302
パワーリザーブ:約70時間
防水性:3気圧防水 

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」(41mm) 
¥3,135,000(予価) 発売時期:4月予定

ケース径:41mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー 4302
パワーリザーブ:約70時間
防水性:3気圧防水 

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」(41mm)
¥4,345,000(予価) 発売時期:4月予定 

ケース径:41mm
ケース素材:ステンレススティールケース、ダブルカーブの反射防止加工サファイアガラス、サファイアケースバック
ムーブメント:自動巻きキャリバー 4401
パワーリザーブ:約70時間
防水性:3気圧防水

時計づくりの歴史をたどりヴァガボンドアワーのシステムを復活

孤を描く分目盛のセクターの上を時が回り、時刻を表示する独特のディスプレイを持つコンプリケーション、それが17世紀に生まれたヴァガボンドアワーです。このシステムのメカニズムは1991年にオーデマ ピゲが復活させ、スターホイールの名でコレクションに加え、2000年の始めまで多くのモデルが誕生。今日このスターホイールが再び登場し、コンテンポラリーなデザインのCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクションに加わりました。あまり知られていないクラシックの魅力的なディスプレイが印象的です。

「17世紀の懐中時計時代に開発され、オーデマ ピゲが1993年に腕時計として蘇らせたヴァガボンドアワー、通称「スターホイール」機構。回転する3つの円の上の数字と、文字盤外周部に刻まれた分目盛の組み合わせで時刻を表示してくれるこの機構は、宇宙の神秘を彷彿させる独特の動きが楽しい逸品。2002年で生産終了となっていたので、約20年ぶりの復活は時計愛好家にとってはうれしいニュース。シンプルな「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」のケースデザインとのマッチングも完璧ですね」(渋谷)

「業界では既に大きな話題となっており、世界中から注文が殺到している模様。もちろん『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』を愛する戸賀としては、是が非でも入手したいところ。ヴァガボンドアワーを腕時計に初採用したのがオーデマ ピゲといった蘊蓄もリッチなオジサンの所有欲をそそりますね」(戸賀)

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ スターホイール」
¥7,150,000(税込)
2023年3月以降順次入荷予定

ケース径:41㎜
ケース素材:ブラックセラミックのミドルケースとリューズ、18Kホワイトゴールドのベゼル、ラグとケースバック、ダブルカーブの反射防止加工サファイアクリスタル、反射防止加工サファイアケースバック
ムーブメント:自動巻きキャリバー 4310
パワーリザーブ:約70時間
防水性:3気圧防水

現代的なニュールックとスーパーソヌリのサウンドが秀逸

スーパーソヌリのコレクションに新たに加わったこのモデルは、ブラックセラミックの八角形のミドルケースと18Kホワイトゴールドのツートンカラーで構成されています。ケースを構成するエレメントはすべて手作業で仕上げられ、洗練された装飾が施され、マニュファクチュールの特徴であるサテンブラッシュとポリッシュ面取りを組み合わせた仕上げが生み出す豊かな光のコントラストが、時計の多面的な構造を際立たせています。スモークサファイアのダイヤルからは、その下にあるミニッツリピーター スーパーソヌリの複雑なメカニズムを垣間見ることができます。

時計の裏側は、剛性に優れたケースバックに音波がエングレーヴィングされ、内部に搭載されたスーパーソヌリのサウンドテクノロジーを描いています。この新しいミニッツリピーターモデルには、2016年にロイヤル オーク コンセプト RD#1で初めて導入されたマニュファクチュールのスーパーソヌリテクノロジーを搭載した手巻きミニッツリピータームーブメント、キャリバー2953が搭載されています。この最先端のマイクロエンジニアリングにより、かつてない音響性能、極めて洗練された音質、伝統的な懐中時計の澄んだハーモニーの音色が、この現代的なミニッツリピーター腕時計にもたらされています。

「デリケートで壊れやすい、という従来のミニッツリピーターの常識を、複数の安全機構を組み合わせる最新のメカニズムでクリアした、安心してどこにでも着けていける新世代ミニッツリピーター。時を告げる音の響きも素晴らしい。シンプルな「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」ケースに搭載し、さらに文字盤をグレーのハーフスケルトンにすることで生まれた、コンテンポラリーでしかも精悍なルックスも、このモデルにしかない魅力のひとつ」(渋谷)

「特許保持のゴングと独自のケース構造、打音レギュレーターにより、この上ない音響性能、音質、そして調和的な音色を実現している点は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)と共同で8年にもわたる音響研究プログラムを実施するなどしてきたオーデマ ピゲのみにこそなし得る偉業。さらに、打刻機構が作動している間は、時刻表示を変更できないよう、セキュリティ機能を搭載。ミニッツリピーター機構の性質上、どうしても壊れやすいが、オーデマ ピゲは誤って操作しても壊れにくいといった点も」(戸賀)

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ミニッツリピーター スーパーソヌリ/41ミリ」
価格要問合せ

ケース径:41mm
ケース素材:ブラックセラミックミドルケース、18Kホワイトゴールドのベゼル、ラグとケースバック、ダブルカーブの反射防止加工サファイアクリスタル、共鳴室を作るための小さな開口部を持つソリッドケースバック
ムーブメント:手巻きキャリバー2953
パワーリザーブ:約72時間
防水性:2気圧防水

秀逸なウルトラ コンプリケーションの誕生

オーデマ ピゲは、超複雑懐中時計ユニヴェルセルの製造から1 世紀以上を経て、非常に現代的なデザインのCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクションに初の超複雑自動巻き腕時計(RD#4)を発表。オーデマ ピゲが誇るハイコンプリケーションの伝統に敬意を表しながらも、人間工学と現代的な実用性を考慮して生まれたCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4 は、かつてないほどの快適さとシンプルな使い心地を実現したモデルで、マニュファクチュールの時計製造技術を結集し、1100 以上の部品から成る自動巻きキャリバー1000 を一つのムーブメントに搭載したもの。工学と高級時計製造の伝統の賜物であるこの先駆的な機構は、3 世代にわたる研究開発の成果であり、グランドソヌリ スーパーソヌリ、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダー、スプリットセコンド フライバック クロノグラフ、フライング トゥールビヨンなど、23 の複雑機能を含む40の機能を搭載しています。

「複雑時計は懐中時計の時代からオーデマ ピゲの本領。そしてこのモデルはその分野で新たな金字塔を打ち立てる、時計コレクターやオーデマ ピゲのファンにとって見逃せない1本。最大の特徴であり魅力は、超複雑時計とは思えないシンプルな外観。グランドソヌリ、プチソヌリ、ミニッツリピーター、フライングトゥールビヨンなど合計23の複雑機構を含む全部で40の機能がケース径42㎜、ケース厚15.55㎜というサイズに収められています。その技術力にとにかく驚かされます。幻の超複雑懐中時計「ユニヴェルセル」のオマージュにふさわしい超絶モデル。」(渋谷)

「特筆すべきは、42mmといったケース径と、シンプルな使い心地。合計23の複雑機構を含む全部で40の機能がケース径42㎜、ケース厚15.55㎜というサイズに収められているとは考えられない顔つき。まさに時計史に残る画期的なモデルです」(戸賀)

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4/42ミリ」
価格要問合せ

ケース径:42mm
ケース素材:18K ホワイトゴールドケース、ダブルカーブの反射防止加工サファイアクリスタル、サファイアのスーパーソヌリ振動膜に開口部を付けた18K ホワイトゴールドの「シークレット」ケースバック
ムーブメント:自動巻きキャリバー 1000
パワーリザーブ:約64時間
防水性:2気圧防水

AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ) https://www.audemarspiguet.com/ja

日本向け特別サイト:https://borninlebrassus.audemarspiguet.com

*上記URLは外部サイトに移動します

文 時計ジャーナリスト 渋谷ヤスヒト

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