リッチなオジサンの合言葉は
“一日一贅”

確かにトレンドから言えばドレスポ時計の躍進が目立ちます。しかし地位も名誉も持つリッチなオジサンならば、ドレッシーにキメたい場合があるものです。そんなときはクラシックを旨とするエレガントな複雑時計が一番。そこで夏の軽装も一気に格アガる、ド級コンプリケーションを２つほどご紹介いたします。

涼しい顔で繰り出すスーパー複雑機能が圧倒的

いつものアクティブスタイルなら、お気に入りのドレスポ時計で良いでしょう。しかし時にはシックなジャケットを羽織って“お澄まし”なお出かけシーンを楽しみたいもの。そんな時には、クラシック顔の時計でコーディネートを大人っぽく仕上げるのがリッチなオジサンの腕元テクニック。ただし、シンプルなだけの三針型ではどうにも差別化が図れません。そこで狙いたいのが複雑顔のコンプリケーション。ラグジュアリーかつ知的な洒落感まで演出可能です。特にA.ランゲ＆ゾーネの新作なら、話題性もプラスできるワケで周囲を圧倒的に引き離せること確実。実用的な意味でも狙ってソンなしの話題作です！

「ランゲ 1・タイムゾーン」

上海、ドバイにグラスヒュッテ……。ドイツ時計の名門が繰り出すランゲ 1･タイムゾーンなら、文字どおり世界中があなたの手首に収まります。この時計はひと目で、ホームタイムと第二時間帯の時刻を読み取ることが可能。さらにリング状のデイ・ナイト表示と第二時間帯のサマータイムマーカーが搭載されており、一瞬で誰もが高機能モデルであることがわかる複雑フェイスも個性のひとつ。今年、A.ランゲ＆ゾーネは、この直感的に二つの時刻を読み取ることができるGMT機能搭載モデルに、ロディウムカラーダイヤルを備えたプラチナ950製ケースモデルを発表しました。洗練されたデザイン性にモノクロカラーが生み出すモードなエレガンスが加わり、独自のラグジュアリーウォッチが完成しています。

二つのタイムゾーンを同時に表示する機能は、精密時計製作において最も有用なオプション。グローバルに活躍する時計愛好家やジェットセッターから高い評価を受けています。ホームタイムに加え、24の時間帯に対応する都市を選ぶことができる複雑機構を擁した初代ランゲ 1・タイムゾーンを、メゾンならではの洒落たダイヤルデザインにて2005年に発表しました。 2020年にリリースした第2世代では、このコスモポリタンなモデルに、サマータイムを誰にでも分かりやすく表示する自社製キャリバーL141.1を新たに搭載。そして今回このコレクションに、プラチナ 950 製の新しいケースとロジウムカラーの文字盤を備えた、クラシックかつリッチな洒落感を放つ新モデルをリリース。ダークなジャケットスタイルを個性的かつ知的に見せることに加え、ブラックの革ジャンなどに合わせたなら、ワイルドにして大人っぽいスタイルに仕上げることが可能な、まさに大人の一本です。

大きいダイヤルではホームタイムを、また小さいダイヤルでは第二時間帯の時刻を表示。8時位置のボタンを押すと、24都市リングが西から東へ回転し、次の時間帯に切り替わります。それと同時に、小さい方のダイヤルの時針が1時間進み、ゴールドの三角インデックスが指す時間帯の代表都市の時刻を示します。より実用的な表示機能として追加されたサマータイムマーカーでは、三角インデックスの中のカラーにより、該当のタイムゾーンでサマータイムを採用しているかが判別可能。サマータイムを採用している場合は、三角インデックスに赤マーカーにて表示。一方、その地域が1年を通じて標準時であるという場合には、窓は淡色のまま。

価格要問い合わせ

SPEC
ケース径：41.9mm
ケース厚:10.9mm
ケース素材：プラチナ950
ムーブメント：ランゲ自社製キャリバーL141.1、手巻き
パワーリザーブ：完全巻上げ状態で72時間
ベルト：手縫いのレザーベルト、ブラック
バックル：プラチナ 950 製ピンバックル

「1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」

A.ランゲ＆ゾーネにおける魅惑の新作二本目は、３つの複雑機構を詰め込んだ1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダーに、クラシックな美観漂う新色モデル。複雑なラトラパント・クロノグラフ（スプリットセコンド）と永久カレンダーを組み合わせるという、優れたテクニックと希少性のどちらも完備しているのが圧倒的なポイントです。また、ピンクゴールド製ダイヤルと18Kホワイトゴールド製ケースのコンビネーションで100本限定という希少性も、時計好きにはタマりません。

2013年の1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダーの発表は、A.ランゲ＆ゾーネの歴史において画期的な出来事でした。8番目のクロノグラフキャリバーとして、ドイツ・グラスヒュッテの自社工房にて開発製作したムーブメントは、1815ファミリー特有のクラシックなデザインのなかでは非常に珍しいダイヤルデザインであり、三つのハイコンプリケーション搭載が何よりのポイントです。
1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダーというその名のとおり、搭載された複雑機構により、短期間の計測とカレンダーの表示期間の両方においても、独自のスタイルを確立させたスペシャルなモデル。４つのインダイヤルにムーンフェイズやクロノグラフを詰め込んだ一本は、エレガントにして活動的でしかもロマンティック。男が持つべき“モテ要素”をすべて網羅したアイテムです。伝統的なデザインゆえに、シックなスーツやジャケットスタイルはもちろん、ポロシャツ＆チノパンといった夏の軽装を品よくグレードアップさせる飛び道具としても最適。なにしろ“全部入り”ですから、あらゆるコーディネートを格上げするパワーを持っているのです。

この1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダーの最大のチャレンジは、複雑時計機構の最高峰のひとつであるスプリットセコンドの搭載。従来のクロノグラフ機能に加え、ラップタイム計測のみならずタイムの比較、60 秒以内の中間タイム計測まで可能です。自社製キャリバーL101.1の振動数は毎秒6回であるため、ストップウォッチは6分の1秒の精度で計測可能。ダイヤル外周に加えられた目盛りにて、正確に読み取ることができるのです。

ラトラパント・クロノグラフが 1秒未満単位でさまざまなラップタイムを完璧に計測するなか、永久カレンダーの完璧な技術は“長期記憶”にあります。その名が示すとおり、未来を見据えたメカニズムにより、うるう年も考慮した正確な日付、曜日、月を何十年も確実に表示します。カレンダー表示の修正が必要になるのは、グレゴリオ暦の規則からうるう年とならない 2100年の3月1日のみ。高精度のムーンフェイズ表示も長期間継続するように設計。地球の周りを回る月の朔望月の経過を忠実に再現し、122.6 年後に初めて１日分だけ誤差が生じるという超機構です。

搭載される機械は伝統的なデザインの特徴に沿って製作された手巻きキャリバーL101.1。永久カレンダー機構だけでも211個のパーツを必要とし、さらに206個のパーツがラトラパント・クロノグラフ機構を担います。チラネジテンプは自社開発製造のヒゲゼンマイで作動し、安定した歩度を保証。ビス留め式ゴールドシャトン、ブルースクリュー、精巧なスワンネック型精度調整装置、手彫りされたテンプ受けなど、メゾンならではの高品質を表す特徴をサファイアクリスタル製のケース バックから楽しめます。二度組み工程を経て完成するムーブメントには、細部に至るまでA.ランゲ＆ゾーネの高い基準が反映されているのです。

価格要問い合せ
限定100本、限定番号刻印入り、ブティック限定

SPEC
ケース径：41.9mm
ケース厚:14.7mm
ケース素材：18Kホワイトゴールド
ムーブメント：ランゲ自社製キャリバーL101.1、手巻き
パワーリザーブ：完全巻上げ状態で42時間
ベルト：手縫いレザーベルト、ダークブラウン
バックル：18Kホワイトゴールド製フォールディングバックル

A.Lange & Söhne （A.ランゲ＆ゾーネ）
https://www.alange-soehne.com/ja/
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文 長谷川 剛

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