FASHION
ジュエリーとの円満な付き合い方
グィド・グラッシ・ダミアーニ氏に伺った大人の男とジュエリー
着こなしに、もう少し磨きを掛けてみたい。そう考える人は多いのではないでしょうか? しかしシーンごとにアレコレ服装を替えるのもちょっと煩わしい……。そんな人への福音となるのがジュエリーです。しかし、実際にどんなモノを選んでどう着けて良いのか分からない! なんて声も良く聞きます。そこでイタリアンジュエリーの重鎮であるダミアーニのエグゼクティブに、センス抜群のあしらい方をいろいろと伺ってきました。
「ジュエリーは身に着ける人を若返らせる効果もあるのです」
編集部:グィドさんは、ダミアーニを率いるトップということで、ジュエリーについても豊富な知識やノウハウをお持ちだと思います。世界には多種多様なジュエリーがリリースされる現在ですが、日本の男性はまだまだそういった装飾品に馴れていないのが実情です。そこでリッチなオジサンは、これからどうしていくべきかをひとつご指南いただきたいと思います。
グィド・グラッシ・ダミアーニさん(以下敬称略 グィド):そうですか。たしかにジュエリーと言うと、女性が基本となっている部分が少なからずあるでしょう。しかし昨今はメンズのジュエリーシーンも発展しており、非常に身に着けやすい状況になってきているのです。
編集部:特にイタリアの男性はファッション感度がとても高いことで有名です。昨今のラテン男子はどのようにジェリーを楽しんでいるのでしょう?
グィド:活発にジュエリーを楽しんでいるということでは、若い男性がやはり中心です。それこそネックレスからブレスレット、リングなどをミックスするなど、思い思いにスタイルを構築しています。ミドルエイジやアッパーエイジの男子の場合、さり気なくブレスレットやネックレスを身に付けているように思います。また、それら年齢高めの男子たちは、シンプルにしてハイクラスなジュエリーを選ぶ傾向がありますね。
編集部:日本の男性についてはどのように感じていますか?
グィド:非常にファッショナブルだと思っています。近年服装に関しては、イタリア人よりも進んでいる部分があるでしょう。ジュエリーにおいても、イタリア人男子はマッチョなデザインを好みますが、日本人は男性的なものはもちろん、ユニセックス系の繊細なデザインのアクセサリーやジュエリーを自由に楽しんでいるように見受けます。
編集部:確かに日本人も若い層は、多様化の時代らしくストリートからモードまで、あらゆるアイテムを積極的に取り入れています。しかし、社会的立場があって年齢層も高めのオジサンともなると、ジュエリーのような華やかなアイテムに対し、少し臆してしまう傾向があるんです。
グィド:なるほど。やはりそれには本当の意味で洗練されたジュエリーを知る必要があると思います。単に派手なだけのものでは、エレガントに見えませんから。ダミアーニのベル エポックは、世界中でベストセラーとなっているジュエリーです。多くの人から長年支持されるということは、それだけの価値があるということです。
編集部:確かにダミアーニは来季で100周年ですからね。長きにわたる経験と高いセンスが込められたジュエリーは、すでに高感度な日本人の間で定番となっています。ちなみにJ PRIME戸賀編集長も、クロス型のベル エポックを長年愛用しているんです。
グィド:さすがだね! 彼は元気かい?(笑)。ベル エポックは1920年代に華開いたヨーロッパの映画文化から多大なインスパイアを受け、私の祖父が作り出したコレクション。映画フィルムのディテールを巧みに取り入れたデザインは、非常に意味深く洗練されています。ファッション感度に優れた日本のドレッサーに、うってつけのアイテムだと考えています。
編集部:そこでなのですが、不慣れな我々オジサンたちは、まずどういったものから選んでいくのが良いとグィドさんは考えますか?
グィド:そうですね、私が今日着けてきたような細身のブレスレットはいかがでしょう。
編集部:本日グィドさんは複数のブレスレットを着けられていますが、やはり重ね着けがマストでしょうか?
グィド:必ずしもそうではありません。しかし、少なくとも二つ以上着けると洒落た印象が引き立つのは事実です。単体着けがNGかというとそうではありませんが、よりファッショナブルに見える効果があると感じています。
編集部:と言うと?
グィド:ジュエリーの持つひとつの効果として、身に着けることで若々しい印象に仕上ることが挙げられます。また「自分はスタイルにこだわる人だ」というアピール効果も兼ねています。しかしそれが一本のみの装着だと効果は限定的。コンサバであったり単純に惰性で着けている人に見えかねません。しかし複数以上のブレスレットスタイルは、明らかにファッションへの前向きな姿勢を感じさせるもの。倍以上の効果があると私は考えます。
編集部:なるほど、それはとても参考になるご意見です。そしてまたブレスレットの次に選ぶべきアイテムとなると、どういうものでしょう?
グィド:私個人のはなしで言えば、カフリンクスなどもお奨めのひとつ。しかし、そういったアイテムはドレススタイル限定のジュエリーです。だからネックレスやリングなどが良い候補になると感じます。特に新作のベル エポック・リールは、お奨めできる自信作と言えるでしょう。
編集部:リコメンドのポイントをお聞かせいただけますか。
グィド:ベル エポック・リールは、非常に美しくエレガントであるばかりでなく、プレイフルなポイントを添えているのが特徴です。こちらも華やかだった1920年代の映画文化をモチーフとしており、映画フィルムのディテールをセンターに取り入れており、それが可動式となっているのです。
編集部:なるほど、このリングの真ん中部分が回転するということ? 実にユニークで洒落ています。ちょっと指から外してクルクル回して見せることで、さらに視線を集めることができそうですね。
グィド:そう、ただ単にゴージャスだけではなく、心から生活を楽しむことが肝心です。服装にジュエリーを取り入れることで若々しくなり、生活自体にもいろいろと張りが出てくるもの。そういったことをいかに品良く楽しむか。ダミアーニはラグジュアリーなスタイル作りや生き方を、ジュエリーの面からフォローするブランドと言えるでしょう。
編集部:そんな中、これからダミアーニはどのようにプロモーションを展開していこうとお考えですか?
グィド:お陰様でダミアーニは、現在グループ全体において非常に好調をキープしています。というのも、高級宝飾のシーンは以前から一定のニーズを有していました。しかし近年、歴史あるブランドの高級宝飾が強く求められるようにシフトしています。まさにそれはダミアーニの持つ背景やリソースとリンクするもの。現在、創業から今に至るまで、同一の一族が一貫して経営する高級宝飾ブランドは、ほぼ我々だけという状況です。この好機を逃さぬよう色々と準備を進めているのです。
編集部:なるほど、それは大きなチャンスですね。しかも来季はブランド100周年を迎える節目のタイミング。当然アニバーサリーに向けて、いろいろな計画があるわけですね。
グィド:まさにそのとおり。ダミアーニのコレクションの中でもハイエンドにあたるシリーズにはじまりカジュアルラインまで、100周年を意識したアイテムを複数ご用意しています。残念ながら、今ここで詳細を述べることはできませんが、世界中の顧客を満足させるラインナップを披露できるでしょう。ぜひご期待いただきたいと思います。
編集部:それは実に楽しみですね! 今から記念モデルを拝見するのが待ち遠しいほど。本日は、貴重なお話をいろいろと有り難うございました。
リッチな色気を纏いたいなら世界中で支持が厚いベル エポック・コレクションを
1920年代に華開いた映画文化に思いを馳せたコレクションであるダミアーニの「ベル エポック」。映画フィルムのディテールを取り入れたデザインが非常に個性的でファッショナブル。今季はデジタルムービーのダイナミズムと即時性を想起させるリングタイプの“リール”が登場し話題となっています。
「BELLE EPOQUE REEL」
PG DIAMOND 0.33ct
¥577,500(税込)
*2023年7月1日より¥583,000
PG DIAMOND 0.64ct
¥729,300(税込)
*2023年7月1日より¥737,000
PG
太/¥302,500(税込)
*2023年7月1日より¥328,900
細/¥209,000(税込)
*2023年7月1日より¥233,200
YG
¥209,000(税込)
*2023年7月1日より¥233,200
WG
太/¥328,900(税込)
*2023年7月1日より¥356,400
細/¥220,000(税込)
*2023年7月1日より¥246,400
「BELLE EPOQUE REEL」
WG DIAMOND 0.43ct
¥591,800(税込)
*2023年7月1日より¥613,800
WG DIAMOND 0.18ct
¥453,200(税込)
*2023年7月1日より¥459,800
Profile
グィド・グラッシ・ダミアーニ
ダミアーニ・グループ代表取締役社長
イタリアきっての宝飾ブランドを手掛けるダミアーニ家。その三代目となるグィドは、1968年イタリアはアレッサンドリア生まれ。1990年代に事業を継承し、姉のシルヴィアと弟のジョルジョとともにブランドを運営。グィドのもとダミアーニは初の店舗展開をスタートし、売り上げを飛躍的に伸ばすことに成功。現在は世界主要国のショッピングストリートに60を超える店舗を持つ。
Damiani(ダミアーニ)
https://www.damiani.com/ja_jp/
*外部サイトに移動します
撮影 鈴木克典
文 長谷川 剛(TRS)
編集 藤倉大輔
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2024年12月8日(日)パネライ大丸心斎橋ブティックにて戸賀編集長のショッピングアドバイス
【オープニングトークショー】
2024年12月8日(日曜)15時より
J PRIME戸賀編集長によるトーク後におこなわれるショッピングアドバイス(1組15分間 記念写真撮影込み)は
daimarushinsaibashi@panerai.com
に下記の必要事項をお送りください。
*11月15日(金)締め切り
・氏名(漢字・フリガナ)
・同伴者名(お一人でご参加の場合は不要です)
・電話番号
・誕生日
・ご興味のあるコレクション(ラジオミール、ルミノール、サブマーシブル、ルミノール ドゥエの中からお選びください)
パネライ 大丸心斎橋 ブティック
場所:大丸心斎橋店 〒542-8501 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1