リッチなオジサンの合言葉は
“一日一贅”

FASHION

歳を重ねてからのほうが似合いだすアイテムもある

戸賀編集長の見解。身につけるモノへの責任を表すのがジュエリー

2023.12.03

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戸賀編集長の見解。身につけるモノへの責任を表すのがジュエリー

ギフトシーズンとあって、いつにも増してジュエリーへの関心が高まっている今日この頃。リッチなオジサンに似合うジュエリーとは? そして理想的な付け方とは? 戸賀編集長に、その答えを聞いてみました。

ジュエリーは主役よりいかに最高の脇役を演じさせるか

編集部 戸賀編集長にとって、ジュエリーはどんな存在ですか?

戸賀編集長 正直に言うと、若い頃はそこまで興味がなかったんだよね。40歳ぐらいまでは、着けてもリングぐらいだったかな。他に着けるとしたらレザーのブレスとか、あくまでアクセサリーの範疇だったよ。

編集部 そこからどうやってジュエリーにー目覚めたんですか?

戸賀編集長 きっかけは結婚。カルティエのラブブレスを夫婦で着けるようになってから、ジュエリーに目覚めた。その頃からちょうど立場も上になってきて、それまでのコンサバなスタイルだけじゃちょっと物足りなくなってきた頃だったんだと思う。腕時計も然り、それなりにステイタスを示せるものが欲しくなってきたんだよ。

編集部 リッチなオジサンに相応しいものが欲しくなってきたと(笑)

戸賀編集長 リッチかどうかはさておき(笑)、身につけるものに責任を持つようになったってことかな。

編集部 最初のラブブレスは、何素材だったんですか?

戸賀編集長 最初はホワイトゴールドにオニキス。その時はまだダイヤにそこまで興味がなくて、ダイヤは女性がつけるものという感覚があったからね。でもメンズジュエリーが段々と浸透する中で、ダイヤの魅力に開眼したよ。

編集部 今ではダイヤ盛りだくさんですよね。

戸賀編集長 そうだね、ダミアーニのテニスブレスとか、フォッペのチェーンブレスでも、ダイヤを楽しんでるよ。メンズがダイヤをつける場合は、一粒モノよりも複数セットされているものの方がオススメかな。一粒モノだと、どうしても華奢な印象が強くなるから。

編集部 沢山付いている方がリッチ感ありますしね。

戸賀編集長 そうなんだけど、ただし見せびらかすような着け方はオススメしないな。ダイヤが沢山付いていても、サイズ感は細身でデザインもシンプル。なるべく人目に付かないようにする方がカッコいい。

編集部 そういえば、ダミアーニのベルエポックネックレスも、だいたいカットソーやニットの下に隠していますよね。

戸賀編集長 そうだね。最近フォッペを愛用しているのも、伸縮性があって付ける位置を簡単に変えられるから。ジャケットやシャツの袖先からはみ出し過ぎてちょっと目立つなって時は、腕時計の内側に付け直したりしているよ。

編集部 確かに、ダイヤやゴールドは存在感が強いですからね。

戸賀編集長 オトコにとって、ジュエリーは飾り立てるものではなく、あくまでも自身のスタイルを示すシンボルであって欲しいかな。話は逸れるけど、以前大切にしていたネックレスを紛失したことがあったんだけど、無くした場所から数キロも離れたところで見つかったんだよ。とても大切にしていたものだから、運命なんだと感じたね(笑)。

編集部 ジュエリーが男性の間でも定着した昨今だけに、着け方には気をつけたいところです。そういえば、いつも腕時計と重ねつけしていますけど、それにも理由が?

戸賀編集長 利き手に付けると、ぶつけちゃうでしょ? 車だったり、革のバッグだったり、レストランのテーブルだったり。自分のモノならいいけど、人のモノを傷つけないための配慮だよ。

編集部 なるほど。その代わりに自分の腕時計に傷がつきませんか?

戸賀編集長 つくね(笑)。でもそれはいいんだよ。それに、細身のダイヤブレスは単体だとどうしても華奢に見えてしまうから、重ね付けした方がオトコらしくていい。

編集部 でもいっぱい着けていると、女性から一つちょうだいって言われません?

戸賀編集長 言われる(笑)。まぁ、それも上手くかわすのがオトコの度量ってものよ! ちなみにパートナーがすでにいる人なら、華奢なブレスはシェア使いしてもいいよね。女性にも好まれる一本を選べるってセンスの現れでもあるから。

編集部 そんなところも計算済みとは、さすが戸賀編集長です!

戸賀編集長 持ち上げたところであげないよ(笑)

撮影 杉田裕一
文 安岡将文

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