土地活用,コンサルタント
(画像=Amnaj Khetsamtip/Shutterstock.com)

今の世の中には「土地活用コンサルティング会社」というものがあることをご存じだろうか。相続などで知らぬ間に土地を手に入れたはいいものの、「どう活用したらいいか分からない」などと悩む初心者にとって、心強い味方となる存在だ。今回は、そんな土地活用コンサルタントについて基本や選び方、依頼することのメリット・デメリットやおすすめの会社などをお伝えする。ぜひ参考にしてほしい。

土地活用のコンサルタントとは?

コンサルタントとは、簡単にいえば「プロの相談役・サポーター」だ。一定の成長や目標達成・問題解決のためのポイントを発見して整理し、対策方法をアドバイスしつつサポートもしてくれる存在といえる。具体的に何をどこまでするかは会社や個人によってそれぞれだが、今やさまざまな業種にコンサルタントは存在する。

土地活用に特化したサポーターが「土地活用コンサルタント」だ。これに対し一般的な不動産会社は、「不動産の賃貸や売買取引の専門業者」になる。例えば「手持ちの空き地を有効活用したい」などといった場合には、土地活用コンサルティング会社が専門になるわけだ。

土地活用コンサルティング会社の3つの選び方

土地活用コンサルティング会社を選ぶ時にも「複数を比較してみる」というのが基本となる。特に初心者なら、一社だけを見てもそこがいいかどうか分からないのが普通ではないだろうか。複数を比較すれば、経験が浅くても「最低限の違い」は分かるはずだ。

そして初心者は、一番分かりやすい「料金」で選んでしまいがちだが、コンサルタントを選ぶ時は失敗することも多い。モノを買う時とは違い、「従業員を雇うようなもの」だからだ。最低賃金で働く社員に、高度なものを求めるのはムリがあるだろう。

そのうえで、次の章から選び方の基本を伝えていく。

実績が多いほうがいい

コンサルタントの経験値は多いほうがいい。それだけ成功やノウハウを積み上げていることが多いためだ。ただ「実績の種類」には少し注意が必要で、土地活用は「土地の広さや立地」で活用方法が変わってくる。郊外の大型スーパーと駅前のコンビニでは、ノウハウが違うのもイメージできるのではないだろうか。自分の土地の条件に近い土地の活用を多く経験しているコンサルタントが理想だろう。

しかし実績が多く、有能なコンサルタントであるほど料金が高くなる傾向にある。しかしながら必ずしも成功するとは限らない。単純に実績数で比較するのではなく、内容や料金なども参考にしながら比較するといいだろう。

担当者との相性や実力を確認する

これは担当者との相性というより、「担当者の人柄」といったほうが分かりやすいだろうか。話し方や聞く姿勢、資料の分かりやすさなど、どこまで「あなた目線」に立ってくれているかで考えよう。もし話していて不快な気持ちになったり、分かりにくい内容が多かったりするなら他をあたったほうがいい。

担当者の人柄は、そのまま実力にも通じる。専門用語を並べるだけなら新人営業マンでもできる。ベテランほど柔軟に顧客に合わせることができるものではないだろうか。そして実力の優劣は「質問に対する回答力」にあらわれることが多い。まずは何かを質問してみるのもおすすめだ。

コンサルティング会社にはすぐ行ける距離かを確認する

一概にはいえないが、それなりに近い距離に会社があるかどうかもポイントになる。一般的なコンサルティングというのはすべてがネットで完結するものではなく、実際に会って面談するものだ。そう簡単には行けない距離にあるなら、出向くことが負担になる。

「すぐに連絡がつくか」もポイントになる。状況にもよるが、時には「即座の回答がほしい」という時も出てくるはずだ。そんな時に数日かかるようでは、いろいろな意味で厳しい。最低限、依頼時の連絡の際に見ておいたほうがいいポイントだろう。

おすすめ土地活用コンサルティング会社5選

土地活用コンサルティングは、「独立系」や「大手の一サービス」など、いくつかの種類に分かれる。アドバイスだけほしい、または後のサポートも手厚くしてほしいなど、相談者によってニーズは違うので、まずは自分のニーズをしっかり考えて選ぶことが重要だ。

ここからは、人気の高いおすすめ土地活用コンサルティング会社を紹介しよう。

株式会社パワーコンサルティングネットワークス

ここは「コンサルティング」を重点的にしている会社だ。創業は2001年で、20年近い経験も有している。実績もマンションを中心に、アパートや一戸建て、保育所などの経験もある。人気があるのも、何となくうなずけるところではないだろうか。

ここは土地活用のほかに、「相続対策」「賃貸管理」も手掛けている。どちらかといえば「個人向けの会社」といえるだろう。東京と神奈川にしか拠点がないため、利用者を選ぶことにはなるが、近隣の人なら十分に選択肢の一つにしてもいいのではないだろうか。

株式会社ロイヤルエンタープライズ

コンサルティングがメインの会社で、創業は1985年と古く、30年以上の経験を有している。とりわけ「相続対策」「相続で手に入れた土地の有効活用」を多く手掛けているため、個人としての依頼に適しているといえる。

直接的な土地活用コンサルティングのほかに、住宅設備やインテリア用品の販売、損害保険事業も行っているため、トータルで依頼することも可能だ。拠点が東京の渋谷にしかないが、都内在住なら十分に選択肢に入れてもいいだろう。

生和コーポレーション

「SEIWA」ブランドで有名な会社だ。創業は1971年で、多数のグループ企業も抱える大手企業の一つになる。不動産に関して幅広く膨大な実績を有しているので、初心者でも安心だ。

本社は賃貸物件の管理がメインだが、グループ会社を通して不動産に関する一通りの業務を可能としている。だからこそ「いろいろと営業をかけられそう……」などとしり込みしてしまう人も少なくないだろう。しかしその点さえクリアすれば、関東から西へ向けて全国で12支店あるので、利便性は十分だ。

株式会社フソウアルファ

「総合不動産業」を自認している会社だ。創業は1987年で、30年以上の経験を有している。相続や一括借り上げに関するグループ会社も有しているため、広い範囲の依頼に対応できるだろう。比較的、初心者でも頼りやすい会社なのではないだろうか。

賃貸管理や不動産コンサルティングのほか、損害保険の代理店でもある。拠点は東京の八重洲の一カ所のみなので、都内在住の人にはおすすめだ。

株式会社アイペック

ここは月極駐車場やコインパーキングなど、駐車場としての土地開発コンサルティングをメインにしている会社だ。創業は1990年で、30年程度の経験もある。何となく土地を駐車場にしたいと考えているのなら、最適な相談先かもしれない。

駐車場以外にも、マンスリーマンションやコンテナだけでなく、介護施設やスポーツ施設などの活用実績もある。総合不動産業といってもいい会社だ。拠点は東京・静岡・名古屋・大阪なので、該当する地域の人なら依頼しやすいだろう。

土地活用のコンサルティングを依頼する2つのデメリット

初心者であっても、適当にプロを探してとにかく依頼してしまえばいいというわけではない。一般的な物事と同じく、メリットとデメリットの両面を理解し、納得のうえで依頼することが大切だ。しっかり考えることが大切だ。

そして依頼するにしても、任せっきり・頼りっきりは危険だ。コンサルタントは「客観的な第三者」として貴重だが、最終判断はあくまで自分である。「すべてやってもらいたい」という丸投げな状態に陥っていないか、注意して依頼するとよいだろう。

ここからは、コンサルタントを利用することの具体的なデメリットを伝えていく。

コンサルタントに資格はなく誰でも名乗れてしまう

「〇〇コンサルタント」という資格があることもあるが、ないことも意外と多い。少なくとも、今のところ「土地活用コンサルタント」という資格はない。つまり、誰でも名乗れてしまうわけだ。資格の裏付けがないということは、実力の裏付けもないということになる。

したがって、他の関連資格や実績でアピールするものだが、実力があっても、あなたのために動くかどうかは別問題でもあるし、会社員なら会社利益を優先することも普通にある。十分に注意しよう。

お金がかかる

コンサルタントというプロに依頼する以上、無料ではない。そして必ず成功する保障はなく、依頼料が直接的な利益を上回ることもある。また、失敗しても基本的に返金はされない。一口にプロといっても実力や経験の序列は普通にあるので、料金と相談しながら決めよう。

「少しでも安いところ」という基準で選ぶということは、新人コンサルタントの練習として失敗することを前提に依頼するようなものだ。土地活用は極めて高額なお金が動くため、コンサルタントには、値段よりも安心できる人や会社かどうかで選びたい。

土地活用のコンサルティングを依頼するメリット

デメリットだけ見ると、簡単に依頼しないほうがいいと考え、土地活用に踏み切れなくなるかもしれないが、それこそ由々しき事態だ。

ぜひ、コンサルタントに依頼するメリットも知ってもらいたい。

プロからの的確なアドバイスを受けることができる

どんな業界でも、素人とプロでは知識や経験・技術やノウハウが全然違う。プロのほうが成功しやすく、失敗しにくい。仮に失敗したにしても損失も小さくなりがちで回避手段も豊富に持っているし、成功の場合は「利益を最大化」できるものだ。

土地活用も実際にするのは本人だが、プロがついているか否かで結果が大幅に違ってくるのは、容易に想像できる。それでなくても、物事を決めるには、第三者からの少し違った見方・意見は貴重なはずだ。

負担を大幅に減らすことができる

あなたが今から不動産や土地活用の勉強をするとしたら、どれぐらい時間がかかるだろうか? どれだけの労力やお金が必要になるか、考えたくもないだろう。もしプロに依頼すれば、そうした負担を大幅に減らせる。

不動産は、関連業者が極めて多い。何かを建てるなら建築会社、内容によっては管理会社、修理会社や塗装・メンテナンス、損害保険会社なども絡む。一社一社探して調べて依頼して連絡して……となれば、かなりの負担である。しかしコンサルティング会社なら、提携先を持っていることが多いので、探す手間が大幅に省ける。かなりのメリットではないだろうか。

土地活用を成功させる最大の近道

土地活用は大きなお金が動くからこそ、少しの失敗が大きな損失になることも多い。なんとしてでも成功させるため、一つずつ慎重に事を進めていきたいところだが、経験が浅いとすべてを一から学ばなくてはならず負担も大きい。そこで土地活用について自分より多くを知るコンサルタントに依頼すれば、失敗やリスクは大きく減らせるだろう。

最大限に失敗を回避し、成功させるための方法として、「プロへの依頼」は最大の近道なのだ。

土地活用コンサルティングの流れ

最終的にはコンサルタント次第だが、基本的な流れは以下の通りである。

1:依頼者へのヒアリング、物件や土地の調査・分析
2:計画や企画の立案、依頼者への提案
3:計画や企画の実行、実行支援、管理

依頼者の状況や土地などにもよるが、キモは「あなたは自分の土地をどうしたいのか」だ。その根底にあるのは、やはりあなた自身の「ライフプラン」になる。あなたは今後の人生をどうしたいのか。すると土地はどうするのが一番か見えてくるだろう。必要に応じてライフプランのプロであるファイナンシャルプランナーへの相談も視野に入れつつ、まずは土地活用コンサルタントを探してみよう。

土地活用コンサルタントで失敗しないためには……

土地活用コンサルタントで失敗したくない場合は、自力で探すより「誰かに紹介してもらう」という方法も効率的といえる。紹介元の顔を潰さないよう、コンサルタントもしっかりと職務を全うしてくれると考えられるからだ。自分なりの方法で有能な土地活用コンサルタントを探し、自分の人生を豊かにするお手伝いをしてもらおう。

文・ZUU online 編集部/ZUU online

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