スキャルピング,基礎知識
(画像=Foxy burrow/Shutterstock.com)

FXのトレードスタイルは1回のトレード時間によって下記のように4つに分類することができます。

  • スキャルピング:数秒~数分のトレード時間
  • デイトレード:数分~1日のトレード時間
  • スイングトレード:1日~数週間のトレード時間
  • 長期トレード:数週間~数年のトレード時間

4つのトレードスタイルの中でも、最も短期間で稼ぎやすいという理由から人気なのがスキャルピングです。

また、スキャルピングは長期保有のリスクを避けられるという点でも優位性があります。

しかし、高いスキルが求められるという点も見逃せません。

今回はFXにおけるスキャルピングについて説明していきます。

なお、モトリーフール・ジャパンではFXによる短期トレードを推奨してはおりませんので、ご了承ください。

FXにおけるスキャルピングとは?

スキャルピング(scalping)とは「頭の皮を薄く剥ぐ」という意味があり、小さな利益をコツコツと積み重ねていくイメージのFXトレードのスタイルです。

数秒~数分間という短時間でのトレードを1日数十回と繰り返し、数pipsから数十pipsの値幅を狙っていきます。

ボラティリティが高い通貨ペアを選択し、相場が活発になる時間帯にのみトレードを行なうことによって、翌日にポジションを持ち越さないのが大きな特徴です。

スキャルピングのメリット・デメリットを見ていきましょう。

スキャルピングのメリット

まずはメリットからご説明します。

トレードのチャンスが多いためスキマ時間を使うことも可能

通常、FXはレンジ相場では利益が出しにくいものです。

しかし、スキャルピングであればトレンドの無い相場であっても、小さく利益を積み重ねることができます。

その分トレードのチャンスが多くなりますので、トレードに使える時間が少ない方でもスキマ時間でのトレードが可能です。

翌日にポジションを持ち越さないため損失幅が限定できる

スキャルピングはその日限りでトレードが完結する手法です。

ポジションを保有したまま翌日に持ち越すことがありませんので、寝ている間に相場が急変して想定外の事態に陥るという心配がありません。

また、損切りの幅も小さいため、ルールを徹底して守れば損失幅を限定することができます。

デイトレードやスイングトレードにありがちな、寝ている間の相場の急変による強制ロスカットや大きな含み損の発生、いわゆる「おはぎゃー!」を心配するストレスが不要なのです。

短期間のポジション保有なので為替変動リスクが小さい

スキャルピングではポジションを保有する時間が数秒~数分ですので、その間に為替が急変するリスクは低いです。

万が一、相場が急変したとしてもルールに則ったトレードを行なえば、損失幅も限定できます。

また、相場が急変した後のリバウンドもスキャルピングを狙う絶好のチャンスと言えますので、為替変動を必要以上に恐れる必要はありません。

スキャルピングのデメリット

続いてデメリットも見ていきましょう。

集中力を要する細かい作業の繰り返しで肉体面、メンタル面への負担が大きい

スキャルピングで稼いでいくためには基本的なFXトレードのスキルだけでは足りません。

秒単位で変動するチャートを見ながらエントリーするタイミングを計る決断力、即座に失敗を受け入れて損切りする反射神経が必要となります。

そのような集中力を要する細かい作業を繰り返しますので、当然、肉体面やメンタル面への負担は大きいです。

スキャルピングはパソコンのモニターを眺めて、カチカチとクリックしているだけのようにも見えますが、非常に過酷な環境に立たされているともいえます。

集中力が欠けていたり、体調がすぐれない時にはトレードを見送るという判断も必要です。

スプレッドの問題

スキャルピングは短期トレードを繰り返すため、その分エントリー回数が増えます。

そのため、必然的にスプレッドを支払う回数も多くなります。

トレードの成否に関わらず支払うことになるスプレッドは、スキャルピングで利益を出していくためには無視できません。

スプレッドの低いFX会社を利用していきましょう。

FX会社に嫌われがちな傾向にある

スキャルピングはFX会社に嫌われがちな傾向にあります。

理由は、サーバーに負担がかかって約定率が悪くなる、カバー取引が間に合わなくなるリスクがあるからです。

このようにFX会社から嫌われがちなスキャルピングを繰り返すと、最悪の場合、口座を凍結されるケースもあります。

明確にどれくらいの頻度、期間でトレードをすると口座が凍結されてしまうのか、といった基準はFX会社が判断するため残念ながら不透明です。

対策としては、スキャルピングを容認しているFX会社(「ヒロセ通商」や「JFX」など)を利用することです。

スキャルピングをするのに必要なものは?

スキャルピングの特徴について説明してきました。

では、実際にスキャルピングをするには何が必要なのでしょうか?

それは、「ルールをしっかりと守る規律性の高さ」と「トレードを繰り返すことができる屈強なメンタル」です。

デメリットの項でも触れたとおり、スキャルピングは集中力の要する細かい作業の繰り返しです。

利食い、損切りのルールを守れなければ勝つことは難しく、短期間でのトレードですので瞬間的な判断が求められます。

ある意味、スキャルピングはプロスポーツの世界とも似た、究極の職人技なのです。

損切りとリスク管理はしっかりしよう

繰り返しになりますが、スキャルピングをする際には損切りとリスク管理を徹底しましょう。

徹底した損切りとリスク管理ができれば、スキャルピングで資金効率がよく短期間で大きな成果を上げられるでしょう。

損切りとリスク管理をする上で大切なのは、人間は損をしたくない生き物であると自覚することです。

プロスペクト理論というものがあり、これは同じ金額であれば人間は本能的に「利益」よりも「損失」に対して感情を揺さぶられるというもの。

ですので、損切りは人間が本能的に苦手とするものであると言えます。

この損切りに感情を入れ込まずに淡々と行えるようになれば、スキャルピングでの勝率を高めることができます。

まとめ

今回はFXにおけるスキャルピングについて説明しました。

スキャルピングはデメリットも多いですが、短期間で圧倒的なトレード成果を上げているトレーダーがいることも事実です。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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