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(画像=bluedog studio/Shutterstock.com)

企業が運用するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)は、すでにかなりの数が存在しています。CVCの動きや投資先に目を向ければ、日本や世界の最前線でいま何が起きているのか見えてきます。有力CVCとその動きを紹介していきましょう。

2018年、世界で264のCVCが新たに投資

米調査会社のCBインサイツによれば、2018年には世界で264のCVCが新たに投資を行い、その数、そして投資規模は年々増加しています。CBインサイツは「THE MOST ACTIVE CVCS IN 2018」と題したレポートで、特に活発な投資を行っているCVCをランキング形式で紹介していますので、まずトップ3を紹介し、そのあと日本の主要なCVCについても説明します。

1位:Google Ventures(アメリカ)

「Google Ventures」は、現在は「GV」の名称で投資を行っており、米グーグルの親会社であるアルファベットのCVCです。公式サイトによれば投資先企業は400社以上に上り、すでにIPO(新規株式公開)を行った企業も20社以上に上っています。投資領域は幅広いですが、ライドシェア最大手の米ウーバーや決済関連事業を行う米ストライプなど、先進的なサービスを展開する企業が多く見受けられています。

2位:Salesforce Ventures(アメリカ)

「Salesforce Ventures」は米顧客情報管理(CRM)最大手のCVCです。公式サイトによれば、2009年以降に18ヵ国で280社以上に投資を行っており、「エンタープライズクラウド企業による世界最大のエコシステムの構築に力を注いでいます」と説明されています。投資先には日本企業も少なくなく、会計ソフトを展開するfreeeやクラウド名刺管理サービスのSansanなども投資先企業に含まれていることで有名です。

3位:Intel Capital(アメリカ)

「Intel Capital」は米インテルのCVCです。Intel Capitalが2019年4月に公表している最新の数字によれば、累計で57ヵ国の1,544社に投資を行っており、その累計投資額は124億ドル(約1兆3,000億円)に上るとされています。2018年は新規投資・追加投資を含めて89社に資金を投じています。主な投資領域については、AI(人工知能)や自動運転、5Gなどの先端領域にとされています。

日本のCVCもランクイン

CBインサイツが日本のCVCとして最も上位に位置付けているのが「SBIインベストメント」です。SBIホールディングスのCVCとして紹介されており、全体では6位にランキングされています。(2018年)公式サイトでは、成長分野への集中投資を方針の一つとして紹介しており、ITやバイオ・ライフサイエンス、環境・エネルギーなどの分野を主な投資領域として説明しています。

三菱UFJフィナンシャルグループのCVCである「三菱UFJキャピタル」は9位にランクイン。公式サイトによれば、2005年以降に1,000件以上、累計で500億円以上の投資実績があり、「全ての業種・ステージが対象」と銘打っています。ITやライフサイエンス領域のほか、製造業企業に対する投資も積極的です。そのほか、Daiwa Corporate Investmentが19位、Nissay Capitalが22位にランクインしています。

CVCが技術革新を支えていく

巨大CVCの多くが先端技術領域への投資を積極的に行っています。このことは成長領域には巨額マネーが集まりやすいことを意味し、今後さらなる技術革新が起きていくことが期待されるでしょう。CVCの動きと技術革新は無関係ではないのです。

文・J PRIME編集部

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