富裕層,妻,資産管理
(画像=Nick Starichenko/Shutterstock.com)

共働きで世帯収入は十分あるのに、貯蓄は意外に少ない……。そんなご夫婦は「お金の話し合い」が足りないのかもしれません。資産形成を成功させるために、話し合いがなぜ重要なのか。詳しく解説します。

夫婦で話し合って資産管理をしている女性は経済的な将来に自信あり

プライベートバンクUBSが世界中の女性約3,700人(既婚女性・配偶者を亡くした女性、離婚経験女性)を調査したレポートによると、80%超が日常的なお金の管理に関与しているとのこと。日本でも妻が財布を握る割合が高いのは同様でしょう。

一方で、約60%の女性が投資・保険・退職後の生活など長期的な資産管理に関わっていないという結果に。夫婦で話し合って資産管理の判断をしている夫婦は約20%にとどまっています。資産管理のスタイル別の割合は次の通りです。

配偶者(夫)が主導権を握っている 58%
自分(妻)が主導権を握っている 23%
二人で対等に判断している 19%
出所:UBS Investor Watch 2019年第1号

上記のうち、(資産管理について)二人で対等の判断をしていると答えた女性のうち、94%が「自分たちの経済的な将来について自信がある」と回答。また、93%が「2人が関わっているため失敗が少ない」と答えています。

お金のことをよく話し合う夫婦は貯蓄割合が高い

ここで気になることは、資産形成において「夫婦で話し合うことがどれくらいのプラス効果を生み出すか」という点です。これについては楽天市場が行った「夫婦のお財布調査2018」が参考になります。この調査によると、お金のことを話し合う頻度が高いほど、資産形成で大きく優位との結果です。詳細は次の通りです。

[月収のうち貯蓄に回す割合]
(お金のことを)よく話し合う:21.20%
時々話し合う:15.71%
あまり話し合わない:13.65%
ほとんど話し合わない:10.11%
出所:全国の既婚者400人に聞いた「楽天市場 夫婦のお財布調査2018」

話し合う頻度が下がるにつれ、明らかに貯蓄に回す割合も減っています。「よく話し合う」と「ほとんど話し合わない」の間には約10%もの開きがあります。

仮に、世帯収入が1,000万円で20%を貯蓄に回すと、年間の貯蓄額は200万円になります。これに対して、10%を貯蓄に回すと年間の貯蓄額は100万円にとどまります。10年間で1,000万円の差、30年間では3,000万円以上の差になってくるのです。

資産管理の前に、まずは夫婦の「ライフプラン」を考えることが大切

前出の2つの調査によって、夫婦でお金のことをよく話し合うことは、実際にお金が貯まりやすいということがわかりました。しかし、夫婦でお金のことをよく話し合うには課題が多くあります。

今まで別々に資産管理をしていた、あるいは、どちらかが主導権を握って資産管理をしてきた、どちらにしても習慣を変えるのはお互いに負担を伴います。お金の話し合いのスタイルは夫婦によってさまざまですが、シンプルで採用しやすい一例を挙げると、「ライフプランを共有し、それを実現するために毎月の貯蓄額を決める」やり方でしょう。

まずは、夫婦の将来像を話し合う。それを実現するには何年後にどれくらいのお金が必要かを(おおまかでも構わないので)割り出す。この必要なお金に合わせて、夫婦で協力しながら毎月貯蓄を進めていくのが良いでしょう。

お金の流れの透明化も夫婦で資産形成のポイント

夫婦で協力して資産形成をしていくときに注意したいのは、お金の流れを透明化することです。お互いの貯蓄額・収入・出費などをすべてオープンにすることが前提になります。支出に不透明な部分があると疑心暗鬼になり、喧嘩の火種になりかねません。

透明化にあたっては、夫婦で資産管理をスタートするときの情報交換はもちろん、貯蓄の進捗やお互いの資産状況を定期的に報告しあう場も必要でしょう。また、高額な買い物をするときは事前に相談するといったルールづくりも、ムダづかいを減らすためには有効かもしれません。

まずは、どんな人生を歩みたいかを話しあった上で、夫婦の目標設定やルールづくりから資産管理を進めてみましょう。

文・J PRIME編集部

>>会員登録して限定記事を読む

【関連記事】
いま世界的に「ブランドロイヤルティ」が低下しているわけ?
超富裕層が絶対にしない5つの投資ミス
「プライベートバンク」の真の価値とは?
30代スタートもあり?早くはじめるほど有利な「生前贈与」という相続
富裕層入門!富裕層の定義とは?