ロールス・ロイス,ビスポーク
(画像=Hadrian / Shutterstock.com)

今、「オーダーメイド」が改めて注目を集めています。旬なデザインの服を低価格で買えるファストファッションが流行すればするほど、自分の個性をさりげなく演出したいと思うのが消費者の本音。スーツ、シャツ、靴、帽子など、身に着けるものに自分の好みを散りばめて表現できるオーダーメイドに目を向けるのは当然のことかもしれません。

建築家のル・コルビュジエは、ソルボンヌ大学で教える際、黒板に文字を書くときに腕が挙げやすい特注ジャケットを狩猟服ベースでつくりました。アンディ・ウォーホルは1962年、4代目当主だったオルガ・ベルルッティにローファーを注文し、それが後の既成モデル「アンディ」になりました。アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズのトレードマークであるイッセイミヤケの黒のタートルネックは、本人の圧倒的な存在感を引き立たせています。

いずれも、決して飛びぬけて目立つようなアイテムではありません。卓越した才能で世界を変えてきた人々の共通点は、自分の魅力をうまく引き出してくれるものを選び、身にまとうことであると気づかされます。それはまさに、オーダーメイドの原点といえるでしょう。

どんな些細な要望も叶えるロールス・ロイスの卓越したサービス

ひとつの究極的な到達点ともいえるのが、完全オーダーメイドのクルマです。高級車メーカーの多くは購入時に簡単なカスタムサービスやオーダーメイドが可能ですが、ロールス・ロイスは、富裕層のニーズに応えるべく、最上級オーダーメイドサービス「ビスポーク」を用意しています。ビスポークとは、イギリス英語でオーダーメイドを指す言葉。その名の通り紳士服を一から仕立てるように、顧客はデザイナーと対話しながら、世界に1台しか存在しえない自分だけのロールス・ロイスをオーダーすることができるのです。

最上級のラグジュアリーブランドとして知られるロールス・ロイスの中でも、特注プログラムであるビスポークは最上級のサービス。完成品はもちろん、顧客がオリジナルの1台を作り上げるまでの体験を提供することがコンセプトです。デザイナーが顧客と接し、要望を確認した上で、創造性を発揮していくというプロセスを、顧客が経験すること自体がビスポークであると主張しているのです。

まずボディのカラーは「ビスポーク・ペイント」によって最大4万4,000色から選べます。さらに、自分だけの色を作り出し、それを採用することも可能です。また、天井にはアート作品を施せるなど、インテリアもオーダーメイドに。スターライトヘッドライナーと呼ぶサービスは、1,340個という天井に埋め込んだライトを自在に使い、顧客が生まれた時の日付や場所に合わせた星座を照らすといった演出も可能です。

このほか、ガラスケースの中に好みのアートを展示できるギャラリーは、リビングに美術作品を飾ることの多いビスポークの顧客の要望を反映しています。シャンパンチェストは、シャンパンクーラー、フルートグラス、キャビアなどを入れるカップやスプーンが入れられており、クルマにとどまらず顧客のライフスタイルに合った機能を提供しています。

ロールス・ロイスは、最高のクルマの定義として、自由に移動できる別荘であることを挙げます。車内のインテリアには、自宅で所有している木や、思い入れのある家具の一部を材料として用い、デザインの一部として取り入れることもできます。

顧客がブランドへ敬意を払っているからこそ成立する信頼

多くの顧客はロールス・ロイスというブランドに敬意を持っているため、ロールス・ロイスの伝統や、ポリシーに反するような注文はしません。そのため、ブランド担当も顧客を信頼し、安心してサービスを提供できると考えられます。双方の信頼性が確立されているからこそ、顧客とブランド、双方が上流のサービスを提供、享受できるのでしょう。

文・J PRIME編集部

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