確定申告,期間,突入
(画像=soi7studio/Shutterstock.com)

2019年の確定申告がいよいよ始まります。今年の確定申告は、2月18日から3月15日までです。日本は累進課税制度をとっており、最大55%もの税金を取られることになります。もう一度、税についてきちんと理解することで、節税の意識を高めてみてはいかがでしょうか。

総合課税と分離課税とは?

日本の所得税は、累進課税制度になります。累進課税制度とは、所得が高額になればなるほど、税率が高くなる仕組みになります。

しかし、すべての所得が、累進課税制度になるわけではありません。所得の種類によっては、その所得に特有の税率がかかる、分離課税となっているものもあります。

分離課税で代表的なものは、株式を売買したときの譲渡益でしょう。譲渡益は、その金額いかんにかかわらず、約20%の税金を納めることになります。山林所得や、土地建物等の譲渡による譲渡所得も分離課税になります。

一方、総合課税として、累進課税制度に入る所得は、給与所得以外に、事業所得、不動産所得、雑所得、一時所得などが入ります。

所得税の累進課税税率は?

先ほど申したように、分離課税でない、総合課税される所得は、累進課税制度になります。では、日本の累進課税制度について、改めて確認してみましょう。

日本の所得税は、最低5%、最高45%となっており、所得に応じて、5%刻みで計算されます。所得金額に応じた税率は以下の通りです。

課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円を超え4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

また、支払う税は、これだけではありません。個人住民税も、所得に応じて支払うことになります。例えば、東京都の場合、所得に応じて支払う住民税は、原則10%になります。つまり、所得税として支払う税率は、最高55%にもなるのです。

この、最高税率55%というのは、高いのでしょうか、低いのでしょうか。アメリカの場合、地方税を含めた最高税率は、最大約49.7%になります。他にも、イギリスでは最大45%、フランスでは54.7%、ドイツでは47.475%になります。諸外国と比べても、日本の最高税率は、高い水準にあるといえるでしょう。

所得税を計算する前にチェックしたい、所得控除と税額控除

とはいえ、稼いだ所得すべてが、累進課税制度の対象になるわけではありません。総合課税制度には、所得から差し引かれる所得控除と、税金から差し引かれる税額控除があるのです。

所得控除は、その通り、課税される所得から差し引かれる項目になります。実際の税金は、所得額から、所得控除を差し引いたものに、税率がかけられる形になります。所得控除には、全員が恩恵を受けられる、38万円の基礎控除や、配偶者控除、雑損控除、医療費控除、生命保険料控除などがあります。

一方、税額控除は、上記で計算された税額から、直接差し引かれる控除になります。政党や自治体の寄付金や、耐震住宅への改築をした場合、こういった税額控除を受けられる可能性があります。ふるさと納税も、この税額控除の一種です。

確定申告前に、もう1度制度をきちんと理解しよう。

もうすぐ始まる確定申告。日本は、個人所得税を合わせると最大55%の税率になり、稼いだ金額の約半分を税金として支払う必要があります。これは、他の先進国の水準と比べても、高い税率になります。

しかし、所得税には、所得額から控除が行われる所得控除や、税額から控除される税額控除があります。所得控除、税額控除ともに、いろいろな控除があり、うまく活用することで、節税することも可能です。個人ですべてを把握するのは少し難しいかもしれませんが、国税庁のウェブサイトを参考にして調べたり、専門家に相談するなどして、うまく控除を活用し、節税に努めてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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