冬から、芽吹きの季節である春にどうしても調子を崩してしまう、そんな声をよく聞きます。東洋医学に目を向けると、春のデトックスの要になる臓器「肝臓」にその理由があるそうです。

肝臓の調子を整える食材で、春は身体の汚れを排出したい季節

2月出回る野菜の中では、ブロッコリー、ほうれん草、小松菜、ニラなどといった季節の緑黄色野菜は肝臓の働きを助けます。色の濃い野菜にはミネラル、ビタミン、食物繊維、酵素が豊富だからです。

そして、日本人が昔から食してきた春を彩る「野草」には季節の大地の恵みが多く詰まっていて、冬の間にたっぷり蓄積してしまった身体の汚れを落としてくれます。昔のように春の野草を食すといった機会は減っていると思いますが、せり、つくし、三つ葉、フキ、ヨモギ、タラの芽、竹の子、ノビルといったこの時期の野草には、緑黄色野菜と同様に多くの栄養素が含まれていて、これを活用しない手はありません。

冬眠から目覚めたクマやシカも、野草を食べて身体を春仕様に変化させています。里山ではタラの芽の収穫時、動物が先に食していく光景もよく見られます。自然の中で実る旬の食材にはその土地に住む人々に必要となる栄養素が豊富に含まれているため、この自然のエネルギーを取り込むことが、季節ごとで大切になってきます。(人間の身体と土地は切り離せない関係にあるとする身土不二の考え方)

春の野草にはエグミが強いものもあり、そのエグミが身体の奥に溜まっていたものを表面化させる役割を果たします。野草を食べてお腹がゆるくなったり、目のかゆみ、皮膚に湿疹が出てきたりするのは、体内で滞っていた老廃物を排泄する過程での症状がほとんどです。健康を保っていくために必要な春の食材を、無理なく楽しめる範囲で取り入れてみてはいかがでしょうか。

臓器の修復にエネルギーをまわしたいならプチ断食をしてみる!

やる気がでない、足がつる、身体が重い、うつ病のような症状が出てきた場合は、血が汚れてきているサインです。春のデトックスの要になる肝臓は血液の不純物を解毒し、滞りなくスムーズに流れるようにしてくれる臓器ですが、肝臓自体が疲れていると、血液の浄化が追いつかず不調があらわれバランスを崩してしまいます。

そんな時にお勧めしたいのは、午前中11時頃までは白湯のみにする「プチ断食」です。ファーストフードやコンビニエンスストアが軒を並べ、現代人は普段から食べることに非常に多くのエネルギーを費やしています。

人類はこれまでに飢餓を乗り越えてきた耐性はあっても、飽食時代における耐性はまだまだ備わっていないとの考え方があります。そのため、時々意図的に胃を空っぽにすることで、臓器の修復にエネルギーを回していくことができるそうです。

プチ断食明けには、消化に時間がかかる肉類ではなく、消化の良い煮込み野菜スープなどをよく噛んで食すと、断食後の臓器にも負担をかけません。プチ断食によって少しずつ身体が軽くなってくることを実感していければ、新しい環境での生活にも明るい気持ちで向き合っていけるのではないでしょうか。日常は自然から離れた生活環境だったとしても自然の法則に意識を向けることで、より健康に過ごせる日々を手に入れることができるはずです。

文・J PRIME編集部 坂本美樹(オーガニックファーマー)

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