land
(画像=S-F/Shutterstock.com)

西ヨーロッパに位置するモナコ公国(以下モナコ)は、立憲君主制の都市国家です。南仏コートダジュールの一角にあり、美しい地中海を臨む高級リゾート地としても知られています。そしてもうひとつ、富裕層の移住先としても人気があります。今回はそんなモナコの魅力と、移住するための条件を紹介します。

モナコの魅力

モナコといえば、カジノやF1グランプリを思い浮かべる人も多いでしょう。常に世界中から富裕層や有名人が訪れるモナコは、娯楽や観光スポットなど、多くの魅力であふれています。スリや盗難といった海外なら当たり前に注意すべきことには気をつける必要はあるものの、監視カメラや警察の数が多く比較的治安が良いため、安全な暮らしに慣れている日本人にも人気が高い国です。衛生事情や医療体制も整っています。

また地中海性気候のモナコは、年間を通して晴天が多く温暖であることも特長です。日中の日差しは強いものの、夏でも湿度が低いため過ごしやすいでしょう。1年間の気温は6度〜28度程度の変化です。

ほかにも、モナコ大公レーニエ3世とグレース・ケリー妃が結婚式を挙げ、その後埋葬されているモナコ大聖堂をはじめ、毎日行われる大公宮殿の近衛兵交代式、美しいビーチ、南仏シーフード料理など、観光地としての魅力もたっぷりです。公用語はフランス語ですが、英語やイタリア語も通じやすいため、片言の英会話ができれば問題ないでしょう。

移住に人気の理由

モナコが富裕層の移住先として不動の人気を誇る最大の理由が、税優遇です。モナコはフランスとの間に締結された関税・通貨協定により、フランスと同じ課税ベースおよび税率で課税されるため、消費税率は20%(軽減税率は10%または5.5%)、法人税は33.33%となっています。一方、モナコでは所得税や不動産税が課されず個人富裕層は大きな税優遇を得ることができるため、世界中からリッチな人々が集まってくるのです。

そのため、モナコ居住者の4人に3人は外国籍者だといわれています。ただしフランス国籍者の場合のみ、免税目的の移住防止を目的として、フランスに税金を納める必要があります。

物価や不動産価格が高いため、誰でも簡単に移住できるというわけではありませんが、大きな資産を持つ富裕層にとっては、治安、豪華な建築物、高級カジノなど、さまざまな面で理想の暮らしが叶う国のようです。

移住の条件は資産

土地が狭いモナコに移住するためには、一定以上の資産を持っているという証明が必要になります。これは、モナコの歳入の半分ほどを消費税が占めているためです。モナコ政府としては、資産に十分に余裕があり、モナコで多く消費する人に居住してほしい、というわけです。

その資産の目安は明確にはされていませんが、30万ユーロとも100万ユーロとも言われています。モナコのプライベートバンクに資産を預け、残高証明書を発行してもらうことで、居住権を得ることができます。

さらに、モナコに居住するためには当然、生活するための家も必要です。コンドミニアムならば比較的手頃な価格で借りることも可能ですが、多くの富裕層と同水準の生活をするならばそれなりの家を購入したいところです。モナコには不動産業者が多く存在するため、資金があれば好みの家を見つけることは難しくないでしょう。

居住許可が下りた後は、警察によって調査が行われるようです。税優遇の恩恵を受けることだけを目的に居住権を得ていつも留守にしていると、せっかく得た居住許可が取り下げになってしまうため注意が必要です。

モナコで第二の人生を

世界中の富裕層から移住先として注目を集めるモナコの魅力を紹介しました。タックスヘイブンにリストアップされたケイマン諸島やシンガポールといった国々の中でも、モナコは富裕層に有利な税制と暮らしやすさで高い人気を誇っています。各国から集まった大富豪のコミュニティの中で生活するにはそれなりの費用が必要になりますが、悠々自適な将来を目指して今から資産を貯めておくのもいいかもしれません。

文・J PRIME編集部

>>会員登録して限定記事を読む

【関連記事】
超富裕層が絶対にしない5つの投資ミス
「プライベートバンク」の真の価値とは?
30代スタートもあり?早くはじめるほど有利な「生前贈与」という相続
富裕層入門!富裕層の定義とは?
世界のビリオネア5人が語る「成功」の定義