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(画像=allstars/Shutterstock.com)

世界各地で不安定な情勢が続いています。このような世界情勢において頼りがいのあるのが“金”です。「有事の金」といわれるように、経済や政治で危機感が高まったときに資産運用の要とされてきました。今後、さらに予測不能な情勢のなかで金の資産運用について考えてみましょう。

金のメリットは「歴史的に保証された価値」と「世界共通の価値」

金は埋蔵量に限りのある鉱物です。加えて「希少性が高く腐食しない」という永遠性という特長もあります。この変わらない価値を背景に、市場では常に高い相場価格で取引をされてきました。そのため世界共通の価値として認められています。一方、各国の発行する貨幣は流通量やその国の信用度によって価値が落ちてしまうリスクも否めません。

金のメリットは、こうした不変の価値を保有することで資産をゆるぎないものとすることにあります。

金のデメリットは「大きなリターンは生まない」と「為替変動の影響」

株式や不動産などと違って、金そのものが配当金や利回りを生むことはないため、保有していても大きなリターンは期待できません。そのため金は、あくまでも「守りの資産である」ことを意識して保有するべきでしょう。また金の価格はほぼ世界基準に連動しており、取引は米ドル建てで行われるため、為替変動の影響を受けやすくなります。

そのため円高ドル安になると日本国内における金の価格が落ちることになるのです。長期的な為替傾向を踏まえて購入するのが賢明といえるでしょう。

金の3つの保有スタイル−毎月積立や投資信託型も

金には下記のような保有スタイルがあります。自身の目的に合った選択をしましょう。

金貨やインゴットで保有する

「すぐにでも一定量の現物を購入したい」という方に向いています。金貨は少額から購入することができますし、インゴットは100グラムもあれば立派な財産です。これらは貴金属販売店や宝石店などで手軽に購入できます。ただし現物の保有には盗難や紛失のリスクが伴うため、銀行の貸金庫などを利用するなどの対策も必要です。

純金積立で保有する

時間をかけてコツコツと資産を増やしていきたい堅実派に向いています。純金積立は月々少額からの購入ではじめることが可能です。毎月少しずつ購入するため、金の価格が上下しても、長期的に見れば平均化されるので変動リスクを軽減できる効果もあります。また現物の保管も運営会社が行っており、盗難・紛失のリスクや貸金庫を借りる手間もありません。ただし年会費や運営手数料がかかるといったデメリットもあります。

金ETFで保有する

金ETFは上場型の投資信託です。金の現物で運用する投資信託を有価証券化して取引をするもので、2000年代に入ってから始まった比較的新しい金の運用パターンになります。純金積立と同様、少額からはじめることができ、さらにリアルタイムで売買ができるのも魅力です。効率的に金で投資運用したいという方に向いているといえるでしょう。

暗号通貨と金が類似しているというのは本当?

金について最後に補足すると、最近ではビットコインをはじめとする暗号通貨と金が、その性質や価格推移などの点で類似していると、一部投資家などの間で話題です。たしかに国境を越えた価値があること、総量がセーブされていることなどの共通項もあります。しかし両者は歴史による信頼度が決定的に違い、金は有史以来世界中でその価値を認められてきたという保証が強みです。

一方の暗号通貨はまだ誕生してからの歴史が浅く、短期間のうちに価格が乱高下するほど価値が定まっていません。金は現物、暗号通貨はデジタル資産という点でも別モノといえます。あくまでも現時点では、安全資産なら金、リターンをとりにいくなら暗号通貨ということになるでしょう。

文・J PRIME編集部

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