Stock exchange
(画像=Bart Sadowski / Shutterstock.com)

普段何気なく株式投資などをしている人でも、各証券取引所の歴史や特徴をしっかりと認識している人は決して多くはありません。投資に関わる以上、取引所の豆知識を知っておいて損はないでしょう。この記事では日本の各取引所の概要を中心に解説していきます。

世界の証券取引所

証券取引所は、株式や債券などの証券の売買を行うための施設や場所のこと。証券取引所のシステムは古くは12世紀のフランスで存在したと言われており、今では世界各国に証券取引所が存在しています。

アメリカの証券取引所として有名なのがニューヨーク証券取引所とナスダックで、欧州ではロンドン証券取引所グループやユーロネクスト、中国では上海証券取引所や深セン証券取引所、香港では香港証券取引所などが知られています。

証券取引所ごとに取引時間が決められており、午前8〜9時台から午後3〜5時台までが一般的で、昼休みがある証券取引所とない証券取引所があります。

日本の証券取引所

日本には株式や債券の取引を行う証券取引所は全部で4つあります。東京証券取引所と札幌証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所です。かつては大阪証券取引所も存在していましたが、2013年に東京証券取引所と経営統合して日本取引所グループの傘下となり、現在は「大阪取引所」に名称を変え、市場デリバティブ取引と呼ばれる金融商品の取引に特化した取引所となっています。

東京証券取引所

東京証券取引所は「東証」という略称が使われ、日本で最も大きい証券取引所として知られています。設立は1949年で、運営する市場としては「東証一部」「東証二部」のほか、ベンチャー企業が中心の「マザーズ」と「ジャスダック」などがあります。

上場企業数は2019年7月24日時点で3,675社となっており、東証一部が2,150社と最も多くなっています。20年前の1998年と上場企業数を比べますと、大阪証券取引所との統合もあり、およそ倍増しています。

札幌証券取引所

札幌証券取引所は1949年に設立され、上場企業数は2019年6月19日現在で58社に上っています。略称は「札証(さっしょう)」。ベンチャー企業向け株式市場として「アンビシャス」が2000年に開設され、アンビシャス市場で上場する企業も9社に上っています。

北海道内の企業向けのセミナーや上場へのメリットを深めてもらう活動なども地元で取り組んでおり、札幌証券取引所の小池善明理事長は「地域の経済インフラ」というキーワードを使い、多くの地場系企業や投資家の役に立つことに意欲を示しています。

名古屋証券取引所

名古屋証券取引所は「名証(めいしょう)」の略称で呼ばれ、東証、札証と同様に1949年に設立されています。株式市場としては「市場第一部」「市場第二部」のほか、新興企業向けの市場として「セントレックス」も開設されており、第一部や第二部へのステップアップを視野に入れた企業が上場しています。

2019年7月24日現在の上場会社数は計292社で、第一部が195社、第二部が83社、セントレックスが14社となっています。

福岡証券取引所

福岡証券取引所の略称は「福証(ふくしょう)」で、設立はほかの証券取引所と同様に1949年です。上場会社数は2019年6月時点で109社となっており、2000年に開設された新興企業向けの株式市場「Q-Board」に上場する企業数はそのうち16社となっています。Q-Boardに上場する企業は主に九州周辺に本社を置く企業です。

一時は上場廃止の企業が増えたことから、東証に吸収合併される可能性も浮上したこともありますが、取引所の活性化に関する取り組みが積極的に行われ、現在も単独の証券取引所としての形態を維持しています。

それぞれに歴史や特徴、今後再編も!?

各取引所にはこのようにそれぞれ歴史や特徴があります。日本取引所グループのように再編が今後進む可能性もあり、投資家もしくは投資に関心がある人は、ぜひ動きをキャッチアップしておきたいものです。

文・J PRIME編集部

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