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(画像=Ivan Galashchuk/Shutterstock.com)

2019年5月27日、トランプ大統領が来日し宮中晩餐会が行われました。宮中晩餐会には皇族や政治家以外も招待されます。将来、もしかしたら、何らかのご縁で招待されることがあるかもしれません。招待状が届いても対応できるように、そして、社交マナーの常識として、宮中晩餐会の内容をはじめ、男性のドレスコードについてチェックしてみましょう。

宮中晩餐会に招待される人物&晩餐会の料理メニューは?

今回、宮中晩餐会に招待されたのは、皇族、衆・参両院議長、最高裁判所長官、閣僚、経済界の要人、文化人などです。

宮中晩餐会で提供されるメニューは、フランス料理のフルコースであることが多いようです。料理の内容は、国賓の好みに配慮したメニューになります。今回のメニューは、コンソメスープ、ヒラメのムニエル、牛ステーキ、季節のサラダ、富士山型のバニラ・抹茶アイスクリーム、そして果物と報道されています。

一般的に宮中晩餐会で提供する肉は、宗教上の制約が少ない羊肉が提供されますが、トランプ大統領側の嗜好に配慮して今回は牛肉となったようです。

宮中晩餐会のドレスコード

基本的にドレスコードは招待状に従うことがマナーとされています。ところが、宮内庁が定めるドレスコードは一般的なものとは多少異なります。通常、ドレスコードは招待される時間帯によって変わりますが、宮中では、新年祝賀の儀、大綬章親授式、朝見の儀などの格式高い行事では、時間帯を問わずにテイルコート(燕尾服)と決められています。そして、その他の行事の多くがモーニングコートを指定されます。

宮中晩餐会は、国賓の要望を受けたうえで決定するとされています。そのため、来日する国賓によってドレスコードが変わります。例えば、中国にはドレスコードとしてテイルコートはないため、ブラックタイ(タキシード)となるなど、その国によって変更されているのです。

ちなみに今回のトランプ大統領の来日時は、男性はブラックタイ、女性はロングドレスを着用していました。国によって変更することは、国賓に対するおもてなしの心の現れと言えます。

ここで出てきたテイルコートとモーニングコート、そしてブラックタイについて詳しく解説します。

テイルコート(燕尾服)

テイルコートとは背面下部が燕(ツバメ)の尾のように見える礼服です。晩餐会や格式の高い結婚式、披露宴における新郎などが着用します。

テイルコートには、ホワイトタイを合わせます。そのためパーティー招待状のドレスコードに「ホワイトタイ着用」と記載されていることがあります。その場合はテイルコートに、白い蝶ネクタイがマナーとなります。くれぐれも結婚式などに使用する白いネクタイを着用することのないように注意しましょう。

ちなみに白いベストとホワイトタイは白の共布地となります。また、前ボタンはかけずに着用しましょう。サスペンダーは白無地で、カフスは白蝶貝などがいいでしょう。靴は、エナメルのオペラパンプスかプレーントゥを合わせるといいでしょう。

モーニングコート

モーニングコートは、昼間に行われる格式の高い結婚式や披露宴で着用します。新郎、主賓、新郎新婦の父親、入学式・卒業式などでの教職員、そして皇室主催の園遊会などに出席の場合は、モーニングコートを選ぶといいでしょう。

ジャケットは衿の先が尖っているピークドラペルで、ウエストから裾にかけてラウンドしてカットされているのが特徴です。スラックスの裾はシングルのモーニングカット(後ろを長くカットしたスタイル)とします。ベストはジャケットと共布か、もしくはグレーやアイボリーを選んでください。タイはアスコットタイが正解です。靴は黒で最も上質な革といわれる「カーフ」のストレートチップやプレーントゥを合わせます。

ブラックタイ

ブラックタイとは、「黒い蝶ネクタイ」のことです。タキシードに合わせます。パーティーの招待状のドレスコードが「ブラックタイ着用」の場合は、タキシードに黒色の蝶ネクタイを合わせましょう。

タキシードがシングルジャケットの場合は、ベストを着用するかカマーバンド(カマーベルト)着用がマナーです。カマーバンドとは飾り帯のことで、着用する際は、ひだを上向きにして巻いて着用します、サスペンダーの上に装着しましょう。カマーバンドを巻く位置は、ジャケット着用時にどのように見えるかによって変わってきます。ジャケットのボタンをかけた際に、カマーバンドが少し見える程度の位置にしましょう。ポケットチーフは季節を問わずに麻素材が基本となります。靴はエナメルのオペラパンプスを合わせましょう。

マナーを守り、おもてなしの心を大事にしよう

マナーは国や場所によっても変化します。まずは招待状をよく読みドレスコードを守るようにしましょう。またなぜその会が行われているのか、なぜ自分が呼ばれたのかを考慮しつつ、TPOに応じた振る舞いをするようにしましょう。

文・J PRIME編集部

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