volvo
(画像=Gargantiopa / Shutterstock.com)

クルマ選びで「高い安全性」を重視する富裕層は多いでしょう。安全性の高い高級外車と言えばメルセデス・ベンツが圧倒的でしたが、ボルボも安全性重視のイメージで急速にシェアを伸ばしています。輸入車マーケットで存在感を増すボルボの近況を紹介します。

シェア5位アウディに迫る勢いのボルボ

これまでの日本国内輸入車マーケットでは、ドイツメーカーが圧倒的な強さを誇っていました。高級車カテゴリでは、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディなど。準高級車カテゴリでは、フォルクスワーゲンです。

しかし最近では、一部のファンに人気だったMINI、ジープ、プジョーなども選択肢になる機会が増えています。今回フォーカスするボルボも、その中のひとつ。最近、ボルボの日本国内の新規登録台数は右肩上がりで、2018年度は1万7,886台に達しています(日本自動車輸入組合調べ:速報値)。

これは海外自動車メーカーでは6位のポジション。5位のアウディ(2018年度の新規登録台数:2万3,917台)の背中も見えはじめています。

安全性重視で高級車メーカーのイメージを確立

ボルボが人気を高めてきた一因には「高級車イメージの確立」の成功が挙げられます。一般的に以前のボルボのブランド・ポジションは、「ファミリー層主体の準高級車」でした。外車メーカーで言えば、フォルクスワーゲンに近いポジショニングだったと言えるでしょう。

グローバルでの自動車メーカー間の競争力が高まる中、ボルボは2014年から全モデルに先進安全機能を標準装備。安全性重視のイメージを強化する一方、デザイン・内装のラグジュアリー感を強め、高級車メーカーへのポジション・チェンジを進めてきました。それが浸透してきたことが登録台数アップに反映されていると考えられます。

外車メーカーでは初 2年連続「日本カー・オブ・ザ・イヤー」受賞

さらに、最近になって国内でのボルボの存在感を高める出来事がありました。XCシリーズの2年連続「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の受賞です。これは外車メーカーでは初の快挙でボルボの評価を高めました。

ちなみに2017−2018受賞のXC60は車両本体価格614万円、2018-2019受賞のXC40は車両本体価格389万円です。XC40では車線維持支援機能や歩行者検知機能などの安全技術が評価。「安全性=ボルボ」のイメージ強化に貢献しています。

このXCシリーズへの注目度アップは、最近の好調ボルボの推進力となっているようです。同社では2020年、販売台数2万台の目標を設定。今のよい流れをキープすればクリアできる可能性も高く、街でボルボを見かけるシーンが増えそうです。

北欧デザインを踏襲した落ち着いた雰囲気のSUV

2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したXC40(SUVタイプ)の特徴を見てみましょう。車両本体価格389万円という価格帯は、1,000万円超の高級車カテゴリより下のランクです。

しかし、目の肥えた富裕層も満足させるデザイン性を実現していて、これがXC40人気の源泉になっていると考えられます。また、SUVと言うと「カジュアル、スポーティ、男性的」といったイメージが強いのが一般的ですが、XC40は一線を画します。「スカンディナビアンデザイン」というコンセプト名で、洗練されたラグジュアリー感のある雰囲気を打ち出しています。

スカンディナビアとは、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどを含む北ヨーロッパの半島のこと。最近の日本ではこれら北欧の家具や雑貨が人気を集めています。特徴はムダをなくしたシンプルなデザイン。これを踏襲したXC40は、エグゼクティブの方が通勤に利用しても違和感のない趣に仕上がっています。

「ボルボ=安全」のイメージはシェア拡大にプラス

最近、日本では高齢者の事故をきっかけにクルマの安全機能への関心が高まっています。「ボルボ=安全」のブランドイメージは、国内でのシェアを広げる上でプラスと考えられます。

一方、自動運転技術の追求が進む中、国内外の自動車メーカーも安全性を打ち出すシーンが増えてきました。そんな中、安全性でブランド価値を高めてきたボルボが今後どのように差別化をはかっていくのか。この点にも注目したいところです。

文・J PRIME編集部

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