Twitter社,黒字
(画像=Twin Design/Shutterstock.com)

Twitter社が、2018年、創業以来初の通期黒字を達成しました。過去、赤字を垂れ流し続け、存続を危ぶまれた時期もありました。この通期黒字は、Twitter社のビジネスにどのような影響を与えるのでしょうか。今後の展望も含め、解説します。

上場以来初の通期黒字、しかし株式市場は反応せず

Twitter社は、2013年に上場してから、赤字続きの会社でした。しかし、2017年Q4に、初の四半期での黒字を達成すると、2018年に関しては、どの四半期も黒字化に成功し、創業以来、初の通期黒字を達成したのです。

しかし、株式市場は、特に大きな反応はなく、Twitter社の株価は横ばいのままでした。通期黒字はある程度予想されており、大きなサプライズがなかったことから、株式市場の反応も薄いままでした。

Twitter社黒字化の要因とは?

Twitter社がなぜ黒字化したのか、Twitter社のビジネスを、2017年期と比較して深堀りしてみましょう。

2018年はアメリカ市場の売上が拡大

まず、売上を見てみましょう。2017年に比べて、2018年は、売上が24.5%増で推移しました。セグメント別に見てみると、アメリカ市場の広告売上が32.8%増、その他の地域の広告売上が16.8%増、データライセンスなどその他の事業の売上が27.3%増とそれぞれのセグメントで伸長しています。特に、売上が大きいアメリカ市場の好調さが、全体の売上増に寄与しました。特に、アメリカ市場は、2017年第4四半期では、10%減とマイナス成長だったので、劇的な改善になっています。

月次ベースでユーザーは減少も、コアなファンが増えている

売上に大きな影響を与える、ユーザーの動向を見てみましょう。月間あたりの利用者数で見るとTwitterを使う人の数は、減っています。2017年第4四半期時点では、約3億3,000万人だったユーザーは、2018年第4四半期時点では、約3億2,100万人と、900万人減少しています。特にアメリカ以外の地域が、700万人減少しているのが特徴です。

一方、1日あたりの利用者数で見てみましょう。1日あたりで見ると、2017年時点で約1億1,500万人だったのが、2018年時点では約1億2,600万人に増えています。つまり、トータルユーザーは減少していますが、コアなファンが増えている、これがTwitterの現状だと言えそうです。

EBITDA(イービットディーエー)ベースでは黒字が続いていた

利益面を見てみましょう。実は、2017年時点でも、EBITDAと呼ばれる、支払利息と減価償却する前の利益ベースで見ると、Twitter社は黒字でした。しかし、株式報酬費用や、減価償却費用がかさんでいたため、純利益ベースでは赤字だったのです。

2018年も同様に、株式報酬費用や減価償却費用が発生していますが、株式報酬費用は減少傾向にあります。それ以上に、EBITDAベースの利益が拡大したことが、通期の黒字化につながった、と言えるでしょう。

Twitter社の今後の見通しは?

では、今後、Twitter社の展望はどのようになっているのでしょうか。

やはりポイントは、1日あたりのユーザー数です。Twitterの月間ユーザー数は3億あまりで、Facebookには遠く及びません。そのため、Twitter社は、戦略的にコアなユーザーを広げようとしています。その戦略が功を奏し、1日あたりのユーザーが増え、結果、売上も上がっていると言えるでしょう。

しかし、ここから先、1日あたりのユーザーが減ってしまうと、Twitter社は苦境に陥るかもしれません。トータルユーザー数が増えない以上、1日あたりのユーザーが減ることはそのまま売上の大きな減少につながるからです。現在のところ、1日あたりのユーザーに関してはまだ上昇余地がありますが、ここが減少すると、Twitter社は再び苦境に陥るかもしれません。

Twitter社はユーザーのコア化を進められるか

Twitter社は、2018年、北米の売上が伸びたことを主な要因とし、通期黒字化を達成しました。通期黒字化の背景には、1日あたりのユーザーの伸長があります。

月間ユーザーが減っている以上、Twitter社がさらなる成長をするためには、1日あたりのユーザー数がカギになってきます。今後の決算では引き続き、1日あたりのユーザーに注目したいですね。

文・J PRIME編集部

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