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(画像=ABGJ/Shutterstock.com)

企業再生や躍進の強い味方となる「プロ経営者」。新5,000円札の肖像となる渋沢栄一もその1人でした。近年このプロ経営者を起用した経営施策が注目を浴びています。稲盛和夫氏、原田泳幸氏、松本晃氏、藤森義明氏…。日本の主なプロ経営者たちを4人紹介します。

日本航空を再建した稲盛和夫氏

稲盛和夫氏は1932年に鹿児島県で生まれ、大学を卒業後に就職した碍子(がいし)メーカーを退職後、現在の京セラである京都セラミックを創業します。その後、京セラの資金で現在のKDDIも創業し、両社とも日本を代表する企業に成長させました。

稲盛氏がプロ経営者と言われるゆえんが日本航空の再建です。2010年、上場廃止となった日本航空の会長に就任し、大幅なリストラを決行するなどして赤字体質からの脱却を果たします。そして2012年、日本航空は再上場しました。

小集団を組織して採算の最大化を図る「アメーバ経営」が稲盛氏の管理会計手法として知られており、こうした手法に関する書籍も多数発刊されています。

日本でアップルを躍進させた原田泳幸氏

1948年に長崎県で生まれた原田泳幸氏は、東海大学工学部を卒業後に日本NCRなどの外資系企業を渡り歩いたあと、アップルコンピュータジャパンに入社します。その後、アメリカでの勤務を経て1997年に日本法人の社長に就任し、シェア拡大に苦戦していた日本事業を躍進させました。

2004年には日本マクドナルドの最高経営責任者(CEO)となり、地域別定価や新商品戦略などを打ち出しながらブランドイメージを高めることも成功させます。2014年には当時社外取締役を務めていたベネッセホールディングスの会長兼社長に就任しました。

現在はソニーの社外取締役を務める原田泳幸氏は、毎朝のようにランニングをしていることでも知られています。健全な肉体と精神を維持することは、経営で辣腕を振るうのに重要な要素であると感じさせます。

RIZAPのCOOとなり話題となった松本晃氏

最近特に話題になったプロ経営者の1人と言えば、RIZAPグループの代表取締役COO(最高執行責任者)に2018年6月に就任したことでも知られる松本晃氏でしょう。

1947年に京都府で生まれ、京都大学大学院を終了後に伊藤忠商事に入社します。その後、現在のジョンソン・エンド・ジョンソン(当時:ジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル)で社長と最高顧問を歴任しました。2009年にはカルビーの会長兼CEOに就任、高収益体質を築いて東証一部上場を果たしました。

RIZAPグループにおけるCOOの退任については既に発表されている通りですが、今後は環境ビジネスに意欲を示していることや、新たなに医療業界に特化した人材紹介会社と顧問契約を結んだことでも知られています。

資生堂に招かれ腕を振るう魚谷雅彦氏

魚谷雅彦氏は日本コカ・コーラの社長を務め、その後、資生堂の社長に就任したことで知られるプロ経営者の1人です。

1954年に奈良県で生まれて同志社大学卒業し、のちにアメリカのコロンビア大学でMBA(経営学修士号)を取得しています。1994年に日本コカ・コーラに入社したあとは「爽健美茶」や「紅茶花伝」などのヒット商品を出し、外資系企業において社長にまで上り詰めました。その後、2014年に資生堂の社長に就任、好調な業績を出しています。

これまで自身の書籍など通じてマーケティングの重要性などを説いているほか、人材育成への取り組みも特に重視しているプロ経営者の1人です。

プロ経営者への注目、より一層高まる可能性

生え抜きの社長ではなく、外部から社長を招いて企業を躍進させるという手法は、欧米では一般的です。年功序列や終身雇用が崩れつつある日本では今後より一般的になってくる可能性もあり、プロ経営者への注目は一層高まっていくでしょう。

文・J PRIME編集部

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