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(画像=Goran Bogicevic/Shutterstock.com)

きんさん・ぎんさんが社会的に注目された1990年代、100歳まで元気に生きながらえるのはまだまだ珍しい時代でした。あれから四半世紀たち、その娘さんたちが100歳を迎えますが、2018年の100歳以上人口は7万人近く、それほど珍しい存在ではなくなっています。

戦後一貫して日本人の平均寿命は延び続けて84歳、これは香港に次ぐ世界2位です。このままいけば、人生100年も遠い未来のファンタジーではありません。ただし、人生100年時代はわたしたちに別の課題、「いかに長く健康でいられるか」をつきつけています。

ランニングの効用

「何歳まで介護・看護を受けずに日常生活が送れるか」これが健康寿命です。健康寿命を延ばすには、タバコを吸わない・充分な睡眠・規則正しい運動・過度の飲酒防止・日常の運動習慣などが考えられますが、「運動習慣」の中でも注目されているのがランニングです。

ランニングは、走るだけならいつでもどこでもできるスポーツで、アイテムをそろえるものにもさほどお金はかかりません。ゴルフ・スキー・マリンスポーツなどには無いそんな手軽さが注目を集め、ここ数年ランニング人口は増加の一途、最近ではやや陰りがあるものの、それでも900万人近い水準です。

健康とランニングの相関は、データにより明確に証明されています。例えばランナーの平均寿命は非ランナーより3年長く、死亡率は15%近く低いとされています。ではなぜ、ランニングは健康に好影響を与えるのでしょうか。

高いダイエット効果

ランニングを続ければ、体は引き締まりダイエットに多大な効果を発揮します。これは、ランニングが脂肪を燃焼させるからだけではありません。ランニングによる全身運動で筋肉量が増えれば基礎代謝が高まり、運動しなくてもカロリーを消費できる体が作られます。

快適な睡眠

快適な睡眠は1日の疲労回復という面でまさに健康維持の要ですが、運動習慣は心地よい眠りをいざないます。ランニングによって脳の温度が一時的に上昇、その反動として脳の温度がグッと下がり寝つきが良くなるのです。

ストレス解消・新陳代謝促進など

ランニングで体がほぐれると、体内からは自律神経をコントロールし精神を安定させる「セロトニン」が分泌されます。セロトニンは、ストレス解消だけでなく整腸作用にも効果があるとされています。

更にランニングは、下半身から心臓に流れる血流を促し、新陳代謝が向上します。取り込む酸素量が増えて必須栄養素が体の隅々まで行きわたると同時に、老廃物を体から排出するのです。

やり過ぎが招くおそるべき逆効果

では、走れば走るほど効果があるかといえばそうでもなさそうです。むしろ限度を超えたランニングは、健康上の思わぬトラブルを招きます。

厚生労働省の調査によると、1日1~2時間以上のランニングを続けると徐々に出血性脳卒中のリスクが増し、極端な場合3割以上も高まることがわかりました。

では、走る目安はどのくらいでしょうか。もちろん個人差はありますが、1か月200キロ以内とされています。平均すると1日7キロですから、普通のビジネスパーソンにはとてもこなせきれない数字に感じますが、土日を加味すると頑張ると超えてしまいます。

男性ランナーの場合、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンの減少による頭痛・筋肉減少・骨の脆弱化・不眠といった症状も指摘され、「意欲がわかない」といったメンタル面にも悪影響を与えるとされています。

さらにテストステロン値が低いままランニングを続けると、不整脈・狭心症・心筋梗塞など循環器系疾患を起こしやすいことがわかってきました。

ランニングが健康寿命のカギを握ることは、どうやら間違いなさそうです。ただし、あくまで「適度な運動」の場合に限ります。

みなさんも是非ランニングをはじめてみませんか?ただし「やり過ぎ」は禁物ですよ。

文・J PRIME編集部

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