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(画像=nd3000/Shutterstock.com)

MaaSやCaaSなどの「aaS」系用語が、以前に増して経済ニュースなどでも登場するようになってきています。元々はコンピュータ業界の用語ですが、最近では交通分野でも使われています。aaS系キーワードを理解し、最新のビジネストレンドを紐解いていきましょう。

MaaS(マース)とは?

MaaSとは「マース」と読み、「Mobility as a Service」の略語です。日本語では「乗り物のサービス化」などと訳されることが多く、最近では複数の交通手段をスムーズに利用できる枠組みのことを指して頻繁に使われています。

例えば、カーシェアや電車、タクシー、バスなどの異なる交通手段を一つのアプリで予約でき、決済もできたらとても便利です。ただこうしたアプリやサービスの実現には企業や業界の垣根を越えた連携が必須となり、現在は国土交通省も推進に向けた取り組みについて民間事業者を巻き込んで議論を重ねています。

世界においてはフィンランドの「Whim(ウィム)」がMaaSサービスとして有名です。MaaS Globalという会社が2016年に開始したサービスで、定額でバスやレンタカー、タクシーなどが乗り放題となるプランなどを複数の料金体系で提供しています。

日本ではJR東日本がMaaS事業を推進するための専門部署を立ち上げていることで知られています。

CaaS(カース)とは

CaaSとは「カース」と読み、「Car as a Service」の略語です。米ウーバー・テクノロジーズが伝道師的に世界に広めたライドシェアサービスのほか、カーシェアもCaaSの一種であるとされ、自動車を活用したサービスのことを指すのが一般的です。

日本では中古車販売大手のIDOM(旧ガリバーインターナショナル)がCaaS事業部を立ち上げ、乗り放題サービスや個人間カーシェアサービスの開発に取り組んでいます。

最近では「つながるクルマ」とも呼ばれるコネクテッドカーが世界で販売されるようになり、自動車のIoT化によってCaaSサービスの形は今後一層多様化していくとみられています。

SaaS(サース)とは?

SaaSとは「サース」と読み、「Software as a Service」の略語です。aaS系用語の火付け役とも言え、日本においても既に広く定着しています。

SaaSとは具体的には、インターネットを通じてソフトウェアをサービスとして提供する概念のことを指しており、簡単に言えば、かつてのようにソフトウェアを店頭で箱詰めされたパッケージ製品として提供するのではなく、クラウド経由でソフトウェアをユーザーに提供する仕組みのことです。

SaaSではソフトウェアの永久ライセンスをユーザーが購入するのではなく、月単位や年単位などというように利用期間に応じた利用料を支払う形が一般的です。SaaSは中小企業のIT化を進めるために安価で有効な手段としても注目され、経済産業省などもこれまでに積極的に推進に取り組んできた経緯があります。

SaaSと同様の概念として、「ASP(Application Service Provider)サービス」というものもあり、ほぼSaaSと同義で使われています。このほかコンピューティングの領域では、PaaS(Platform as a Service)、「IaaS(Infrastructure as a Service)」という概念もあります。

最近では「BaaS」という用語も

最近では「BaaS(バース)」という用語も登場しています。「Blockchain as a Service」の略語で、仮想通貨の基幹技術として知られる「ブロックチェーン」に関係するものです。MaaS、CaaS、BaaS…。今後のどんなaaS系用語が新たに登場するかにも注目していきましょう。

文・J PRIME編集部

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