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(画像=Karlis Dambrans / Shutterstock.com)

2019年2月に都内販売店でスタートしたレクサスのサブスク「KINTO SELECT(キントセレクト)」。メディアに注目されたサービスだったため「内容を知っている」という方も多いでしょう。レクサスの購入予定者は、このサブスクを利用すべきでしょうか。それとも通常購入をした方がいいでしょうか。数年後の自動車市場をイメージしながら考えていきましょう。

6ヵ月ごとに新しいモデルが提供される「レクサスのサブスク」

音楽や動画、洋服、家具……ジャンルを超えて数多くのサブスクが注目される昨今。最大の魅力は、アイテムやサービスを割安で利用できる点でしょう。しかし、レクサスのサブスクはこれにあてはまりません。むしろ「割高ではないか?」と評されることもあります。それでも、このサービスに魅力を感じる方がいるのは「レクサスの最新モデルに常に乗り続けられる」というロイヤリティがあるからです。

レクサスのサブスク「KINTO SELECT」では、月額利用料19万4400円を払えば3年の間、6ヵ月ごとに新しいレクサスが提供されます。乗車できるモデルは次の全6種。期間中、気に入ったモデルだけに乗り続けることもできます。

  • IS300h
  • RC300h
  • ES300h
  • UX250h
  • NX300h
  • RX450h

コストだけで比較すると、当然ながら通常購入に軍配

さて、レクサスのサブスクと通常購入を比較すると、どれくらいのコスト差があるのでしょうか? 両者は同じレクサスに乗るという行為でも次元が違います。それを前提にしつつ、チェックしてみましょう。

サブスクの場合のコストはシンプルです。月額約20万円を3年間払い続けるわけですから、年約240万円×3年=約720万円がトータルコストです。この約720万円に下記のコストがすべて含まれます。

  • 車両や装備品の代金
  • 保険(自賠責・任意)、税金(取得税、重量税など)
  • 一般的な故障・部品交換 
  • その他メンテナンス など

逆に月額約20万円に含まれないのは、事故車修理やタイヤの購入、交換などのコストです。また、車内での喫煙やペットの同乗など、クルマの価値を損なうような行為はNG。原状回復の上、返却が必要です。

これに対して、通常購入した場合の車両価格はIS300hで516万4000円(あくまでも、メーカー希望小売価格)。オプションや税金・保険をプラスすればもちろん金額は膨らみます。それを考慮しても、売却時に下取り価格が入ってきます。それを考えれば、圧倒的に通常購入が得と言えます。

コスト高でも「レクサスのサブスク」に検討の余地

となると、レクサスに乗るならサブスクよりも通常購入を……という流れになりそうですが、今レクサスに乗るならサブスクも検討の余地があります。理由は、世界的に注目されている「電気自動車(EV)」や「自動運転技術」にあります。

例えば、2019年4月に開催の「上海モーターショー」では、各メーカーのブースが電気自動車をはじめとする次世代技術のクルマで埋め尽くされました。自動車メーカーだけでなく、IT企業もこの分野への参戦を表明しています。

つまり、現在の自動車市場は再編の途上にあるわけです。今後一気に次世代技術が広がれば、旧来の自動車は数年後に予想以上に価値(価格)を落とす可能性もあります。そのため、購入タイミングを先に延ばす、あるいは、ここで紹介したサブスクを利用して様子見をするのも1つの選択です。

2020年、レクサスの電気自動車が市場投入される

最後に、レクサスの電気自動車の動向についても触れておきます。トヨタ自動車は2020年から、レクサスの電気自動車の生産に入ることを公式に発表しています。はじめに市場投入されるのは小型SUV「UX」をベースにしたモデル。さらに2020年以降、「(トヨタとレクサス合わせて)計10種類以上の電気自動車を発表する」と表明しています。

世界中の自動車メーカー、IT企業の新技術開発に対抗するため、トヨタは電気自動車などの新技術をハイペースで市場投入することが予想されます。そんな数年後以降の自動車市場の変化をイメージしつつ、新しいクルマを手に入れる方法を熟慮するのが得策です。

文・J PRIME編集部

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