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(画像=fotogestoeber/Shutterstock.com)

「成長」に関してよく語られているのは、成長には、連続的な成長と、非連続的な成長があるということです。連続的な成長が「努力」という、やればできるものである、という文脈で語られるのに対し、非連続的な成長は、斬新なアイデアなどの文脈で語られることが多い。しかし、非連続な成長は意図して起こすことはできないのだろうか。非連続的な成長を起こすための考え方について解説する。

連続的な成長と非連続的な成長

成長というのは、個人においても企業においても重要なことであり、そのため、様々な文脈で語られることが多くあります。特によく語られるのが、「連続的な成長」と「非連続的な成長」です。

連続的な成長とは、日々の訓練や仕事を通じて得ることのできる成長です。経験やトレーニングを重ねると、今までわからなかったことがわかるようになり、今までできるようになってきたことができるようになります。トヨタ式の「カイゼン」などは、この連続的な成長の代表的な事例であると言えるでしょう。

一方、非連続な成長とは、日々の業務とは別に、「ある日ふと」できなかったことができるようになったりするということを指します。努力を繰り返してもできなかったものが、急にできるようになった、そういう経験をしたことがある人もいるかもしれません。これが非連続的な成長になります。ニュートンが落ちてくるリンゴを見て万有引力を思いついたのは、非連続的な成長と言ってよいでしょう。

今の時代に必要なのは「非連続的な成長?」

連続的な成長と非連続的な成長、どちらも重要であることは間違いがありません。しかし、今の時代、より重要なのは、「非連続な成長」と言えるかもしれません。

なぜなら、今、改善や同じことの繰り返しによる経験の積み上げは、人工知能にとって代わられる可能性があるからです。人工知能は、同じような学習を何度もすることで、判断力を上げていくものになります。人工知能が、連続的な成長を行ったとしたら、処理速度では人間にかなうものはありません。

非連続的な成長は大きなイノベーションにつながるからです。かつて、イノベーション研究者であるヨーゼフ・シュンペーターは、「いくら郵便馬車を列ねても、それによって決して鉄道を得ることはできなかった」と言いました。このように、時代が変わるポイントにおいては、非連続的なイノベーションが起こっていることが多いのです。

非連続な成長を起こすためのポイントとは?

では、非連続的な成長は、いつも偶然起こっているのでしょうか。実は、非連続的な成長は、必ずしも偶然ではないのです。

非連続的な成長の根底にあるものは、「発見」や「気づき」です。ある分野において、見えていなかったことが見えた、気付かなかったことに気づいたときに、非連続的に成長が起こるのです。その発見や気づきを増やしていくことが、非連続的な成長を起こすポイントだと言えるでしょう。

発見や気づきを増やすには、複数のことを組み合わせるのが有力な方法です。例えば、V字回復をしたことで知られる、京都の和傘屋である日吉屋は、「和紙の加工技術はインテリアで生かせる」という発見をしたことがV字回復のきっかけでした。和紙の加工という従来技術に、インテリアという市場を「発見」したことが、同社のイノベーションにつながったわけです。和紙の加工もインテリアも新しい市場ではありませんが、こうした複数のものを組み合わせることで、非連続的な成長を生み出すことができるのです。

工夫次第で非連続的な成長は可能

このように、ある分野では当たり前のことが、他の分野では新しいことである、ということは他にも往々としてあります。このような気づきを得るために、新しいことにチャレンジしてみるというのは非常に重要なのです。もし、今何かのチャレンジで躓いているのであれば、他の分野にヒントがあるかもしれません。

文・J PRIME編集部

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