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(画像=Mikko Lemola/Shutterstock.com)

今や、業界の人のみならず、多くの人が注目するのが、「次世代自動車」です。自動車といえばこれまでガソリン車と手動運転、というのが一般的だったが、ここ数年で大きく状況は変わりつつあります。各社がしのぎを削る次世代自動車の方向性はどのようなものなのでしょうか。現状やこれからの方向性について解説します。

激化する次世代自動車の開発レース

今、最も熱視線が送られている業界の1つに、自動車業界があります。ラスベガスで行われるテクノロジーの見本市である「CES」でも、自動車関連技術には高い注目が集まっています。

その背景の1つに、自動車の在り方が、近年大きく変わってきていることがあります。1つは、「MaaS」という考え方です。これは、「モビリティ アズ ア サービス」の略で、車を所有するのではなく、必要に応じて車を利用する、という考え方です。カーシェアやUberなどの登場で、そもそも車は所有するもの、という考え方が変わりつつあるのです。

もう1つは、業種を超えた競争が起きつつあるということです。昔はトヨタ自動車、日産、GM、クライスラーなど、自動車業界という業界内での競争でした。しかし、現在は、テクノロジーをベースにしたテスラや、自動運転でGoogleなどが参入してきており、業界を超えた競争が起こりつつあります。こういった様々な企業を巻き込みながら、現在、次世代自動車の開発競争が起こっているのです。

次世代カーの定義とは?

では、そういった各社が見据える、「次世代カー」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

次世代自動車の方向性は、大きく分けて2つに分かれます。1つは、「燃料」、つまり、何で動くか、ということです。

燃料については、排ガス規制等もあり、ガソリン以外で動く車が次世代自動車と言われています。具体的には、ハイブリッド、電気自動車、燃料電池自動車(水素自動車)、クリーンディーゼルなどがあります。このうち、日本では、販売台数におけるハイブリッドの割合は30%を超えるものの、それ以外については、すべて合わせても5%程度と、まだまだ普及は進んでいません。

今、世界でトレンドなのは、電気自動車でしょう。もともとテスラがこの分野では先行していましたが、今や各社が電気自動車の開発に追随しています。腰が重かったと言われている日本勢も、トヨタが2020年に中国市場で電気自動車の販売を進める方向であり、電気自動車が次世代自動車の本命になりつつあると言えるかもしれません。

もう1つのトレンドは、「コネクティッドカー」つまり、IT化された自動者、ということです。自動運転などもこのIT化の技術の上に成り立っています。

このコネクティッドカーについては、Googleが世界に先行しています。2018年には試験的ながら自動運転タクシーのサービスを開始するなど、他社より一歩先に進んでいると言えるでしょう。一方、トヨタ自動車やホンダの日本勢も、欧州勢も自動運転や安全制御には特に力を入れており、まだまだ厳しい開発競争が続くと言えるでしょう。

燃料やIoT化以外にも目指す方向性はある

とはいえ、自動運転や新燃料だけが車ではありません。従来の「走る喜び」というのも車の大きな付加価値になります。実際、車に求めるものとして、安全性や燃費以外にも、走行機能やデザインの良さを求める人も多くいます。実際、今高級車と呼ばれている自動車は、こういった、走行機能の良さやデザインの良さなどが支持されてきました。

今後、自動車メーカーは、このような従来の車に求められる機能と、新しい技術の両方が求められることになるでしょう。こういった2つの要素をどのように結び付けてブランド化していくかが、次世代自動車開発競争のカギになる可能性もあります。

まったく新しい自動車が登場する可能性も

自動車の開発は、これまでの走りやデザイン、燃費の追求から、新しいテクノロジーをどう活用するかというところに、大きなパラダイムシフトをしつつあります。こういったパラダイムシフトの中で、今後、まったく想像もしていなかった自動車が生まれてくる可能性もあります。今後の自動車開発競争は、ますます目の離せないものになりそうです。

文・J PRIME編集部

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